今回はIPO企業の中から、9月18日に東証スタンダードに上場予定のベルテックス(623A)をご紹介します。
(同日は「akippa」「テクノクラフト」「かがやきホールディングス」が上場予定です)
ベルテックスは、投資用マンションの企画・開発・販売と賃貸管理を手がける企業です。
想定時価総額は59.6億円で、不動産業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
ベルテックスのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 9月18日(金) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格530円から530~688円 |
| 企業Webサイト | https://vertex-c.co.jp |
| 取り扱い証券 | 東海東京証券(主)、SBI証券、松井証券、マネックス証券 など |

主幹事は東海東京証券だよ!
ベルテックスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定価格 | 530円 |
|---|---|
| 仮条件 | 530円~550円 |
| ブックビルディング期間 | 9月3日(木)~9月9日(水) |
| 当選発表日 | 9月10日(木) |
| 公開価格 | 9月10日(木)発表予定 |
| 申込期間 | 9月11日(金)~9月16日(水) |
| 上場日 | 9月18日(金) |
| 初値 | 9月18日(金)発表予定 |

仮条件は想定価格を上回ったよ。

ベルテックスのIPO初値予想

想定時価総額59.6億円、吸収金額22.9億円と小型のIPO案件ですが、オファリングレシオが38.3%と高めな点が懸念材料です。
一方、公募と売出しのうち公募割合は73.0%と高く、調達資金が会社の成長投資に向かう点は好材料といえます。
VCの保有はなく、代表取締役社長の梶尾 祐司氏が発行済株式のすべてを保有しており、ロックアップも解除価格の定めがない180日間の設定と、需給面は良好です。
2025年11月期の経常利益成長率は+57.2%と高い一方、経常利益率は5.0%と水準は高くありません。
また、想定価格が530円と比較的低水準であることに加え、2026年11月期の1株当たり配当金として25円~32円を想定している点も支援材料となります。
これらの点から、IPO評価:C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=530円~688円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ベルテックスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
| 証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| 東海東京証券(主幹事) | 93.05% | 4,012,600株 |
| SBI証券 | 1.74% | 75,000株 |
| 松井証券 | 0.87% | 37,500株 |
| マネックス証券 | 0.87% | 37,500株 |
| 楽天証券 | 0.87% | 37,500株 |
| むさし証券 | 0.35% | 15,000株 |
| 極東証券 | 0.35% | 15,000株 |
| 岡三証券 | 0.35% | 15,000株 |
| 水戸証券 | 0.35% | 15,000株 |
| 丸三証券 | 0.35% | 15,000株 |
| 岩井コスモ証券 | 0.35% | 15,000株 |
| 東洋証券 | 0.26% | 11,200株 |
| あかつき証券 | 0.26% | 11,200株 |
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
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以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の梶尾 祐司氏は同社の代表取締役社長です。
また同氏は目論見書提出日現在で発行済株式のすべてを保有しており、第2位以下の株主が持つのはいずれも新株予約権による潜在株式となっています。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| 梶尾 祐司 | 91.46% |
| 澤田 統吉 | 0.78% |
| 馬場 裕史 | 0.78% |
| 当社従業員 | 0.66% |
| 当社従業員 | 0.46% |
| 当社従業員 | 0.32% |
| 佐々木 義孝 | 0.30% |
| 加藤 賢二 | 0.30% |
| 当社従業員 | 0.20% |
| 鈴木 康弘 | 0.20% |

VCの保有はゼロだよ!
ベルテックスの業績情報


| 決算期 | 2021年11月 | 2022年11月 | 2023年11月 | 2024年11月 | 2025年11月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,059 | 20,793 | 21,377 | 28,304 | 34,941 |
| 成長率 | ー | +21.9% | +2.8% | +32.4% | +23.4% |
| 経常利益 | 164 | 405 | 424 | 1,118 | 1,758 |
| 成長率 | ー | ー | ー | +163.4% | +57.2% |
| 経常利益率 | 1.0% | 1.9% | 2.0% | 3.9% | 5.0% |
| 当期純利益 | 120 | 280 | 287 | 782 | 1,281 |
| 成長率 | ー | +134.1% | +2.4% | +172.8% | +63.8% |
| EPS | 14.7 | 34.5 | 35.3 | 96.5 | 158.1 |
| BPS | 274.9 | 309.5 | 344.9 | 441.4 | 599.5 |
単位(売上・利益):百万円
※2026年6月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施。
2025年11月期の売上高は349億4,100万円(前期比23.4%増)、経常利益は17億5,800万円(同57.2%増)と増収増益になりました。
目論見書によると、利益率の高い自社ブランドマンションを14棟336戸供給し、個人顧客及び法人顧客への販売が増加したことに加え、賃貸管理戸数及び建物管理棟数が増加したことが要因です。
経常利益率も2021年11月期の1.0%から2025年11月期は5.0%まで上昇しており、収益性が改善していることが分かります。
2025年11月期の売上構成は不動産コンサルティングサービスが89.3%、不動産管理サービスが10.7%となっており、不動産販売が業績を牽引する構造です。
なお、2026年11月期の中間会計期間(2025年12月~2026年5月)は、売上高166億9,900万円、経常利益9億1,000万円となっています。

2026年11月期の1株配当は25円00銭~32円00銭を想定しているよ!
ベルテックスの事業内容
ベルテックスは、首都圏を中心に投資用マンションの企画・開発から販売・賃貸管理までを一貫して手がける企業です。
「不動産事業」の単一セグメントで、主に以下のサービスを展開しています。
- 自社ブランドマンション「VERXEED」「VERXEED STAIR」の企画・開発及び販売
- 首都圏の中古物件の仕入・販売
- 不動産特定共同事業法に則った不動産ファンドサービス「VERFUND」の組成・運用
- リーシングや原状回復工事等の賃貸管理、自社開発物件の建物管理
詳しく見ていきましょう。
不動産コンサルティングサービス
不動産コンサルティングサービスは、個人投資家や法人顧客に対して不動産商品と関連サービスを提案・販売する同社の主力事業です。
ファイナンシャル・プランニング技能士や税理士、建築士などの専門家が一体となってコンサルティング営業を行う体制を構築しており、10を超える金融機関と提携することで顧客ごとに最適なローン提案ができる点が特徴です。
商品面では、土地の仕入担当者・建築士・施工管理技士が一体となり、土地仕入から開発企画、建築までを社内で実行できる体制を構築し、中間マージンを抑制している点が強みとなっています。
また、一口10万円から始められる不動産ファンドサービス「VERFUND」を展開し、不動産投資の裾野を広げることで主力の不動産販売への顧客獲得にもつなげています。
不動産管理サービス
不動産管理サービスは、リーシングやクレーム対応、原状回復工事等の賃貸管理と、自社開発物件の建物設備管理や管理組合対応等の建物管理を行う事業です。
賃貸管理では「集金代行プラン」「楽々プラン」「安心プラン」「V95プレミアムプラン」の4つのラインナップを揃え、オーナーのニーズに応じて選べる構成となっています。
ストックビジネスである不動産管理サービスが収益の安定化をもたらしており、管理物件全体の入居率は99.8%(2026年6月末現在)と高い水準を維持しています。
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
|---|---|---|---|
| エブリー | 8/4 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.28倍 |
| アイ・グリッド・ソリューションズ | 7/29 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.24倍 |
| ビーエイブル | 7/29 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.45倍 |
| ティアフォー | 7/22 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 0.93倍 |
| チャットプラス | 7/15 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 2.11倍 |
| ネイス | 6/30 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.11倍 |
直近では公開価格を上回る初値が目立ち、条件の良い銘柄は2倍を超える上昇を見せています。
一方で、上場時期が重なった銘柄では資金が分散し、公開価格を下回るケースも出ています。
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