今回はIPO企業の中から、2月27日に東証スタンダードに上場したギークリー(505A)をご紹介します。
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介事業を行う企業です。
想定時価総額は240.7億円で、サービス業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
ギークリーのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 2月27日(金) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格の1,880円から、1,880円~2,443円 |
| 企業Webサイト | https://corp.geekly.co.jp/ |
| 取り扱い証券 | 野村證券(主)、みずほ証券、SBI証券、楽天証券 など |

主幹事は野村證券だよ!
ギークリーのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定価格 | 1,880円 |
|---|---|
| 仮条件 | 1,880~1,900円 |
| ブックビルディング期間 | 2月10日(火)~2月16日(月) |
| 当選発表日 | 2月17日(火) |
| 公開価格 | 1,900円 |
| 申込期間 | 2月18日(水)~2月24日(火) |
| 上場日 | 2月27日(金) |
| 初値 | 1,757円 |

初値は公開価格を下回ったね!

ギークリーのIPO初値予想

想定時価総額240.7億円、吸収金額69.4億円の大型案件です。
売上高成長率22.4%と堅調な成長を維持しており、IT人材紹介という成長市場で事業を展開している点は評価できます。
また、独自の基幹システムOLGを活用した効率的なオペレーションや、リピート率80.2%の強固な顧客基盤を構築している点も強みとなります。
一方で、公募が0%の完全売出案件となっており、オファリングレシオも25.1%と需給面での懸念があります。
また、2025年5月期の経常利益が前期比41.2%減となった点や、グロース市場ではなくスタンダード市場での上場となる点も慎重に見る必要があります。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,880円~2,443円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ギークリーの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
| 証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| 野村證券(主) | 91.30% | 3,370,500株 |
| みずほ証券 | 2.44% | 90,000株 |
| SBI証券 | 2.17% | 80,000株 |
| 楽天証券 | 1.08% | 40,000株 |
| 岡三証券 | 1.08% | 40,000株 |
| 松井証券 | 0.54% | 20,000株 |
| 東海東京証券 | 0.46% | 17,000株 |
| 丸三証券 | 0.46% | 17,000株 |
| 極東証券 | 0.46% | 17,000株 |
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社ブリッジインベストメントは代表取締役社長である奥山貴広氏の資産管理会社です。
また第2位の奥山貴広氏は同社の代表取締役社長であり、創業者として2011年の創業以来代表を務めています。上位2者で発行済み株式の約85.7%を占める集中的な株主構成となっています。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| 株式会社ブリッジインベストメント | 49.28% |
| 奥山 貴広 | 36.37% |
| 株式会社アーキスト | 7.04% |
| 西内 信 | 3.13% |
| 浅野 大樹人 | 1.56% |
| 永井 正樹 | 1.05% |

創業者とその資産管理会社が大半を占めていて、VC保有比率は0%となっているね!
ギークリーの業績情報
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| 決算期 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2023年5月 | 2024年5月 | 2025年5月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,905 | 4,568 | 1,110 | 5,840 | 7,147 |
| 成長率 | ー | +57.2% | ー | ー | +22.4% |
| 経常利益 | 695 | 442 | 230 | 1,198 | 704 |
| 成長率 | ー | -36.3% | ー | ー | -41.2% |
| 経常利益率 | 23.9% | 9.7% | 20.7% | 20.5% | 9.9% |
| 当期純利益 | 457 | 372 | 163 | 855 | 493 |
| 成長率 | ー | -18.5% | ー | ー | -42.3% |
| EPS | 25.4 | 20.7 | 17.8 | 84.2 | 44.1 |
| BPS | 121.8 | 77.1 | 95.0 | 192.5 | 225.7 |
※2022年11月30日付で普通株式1株につき15,000株、2025年8月31日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2023年3月期首、2024年5月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
※2023年3月28日開催の臨時株主総会において、決算期を3月31日から5月31日に変更。2023年5月期は2023年4月1日から2023年5月31日までの2ヶ月間の変則決算。
ギークリーの業績を見てみると、売上高は着実に右肩上がりで成長しており、2025年5月期には71億47百万円に達しました。
2023年3月期及び2025年5月期に経常利益が減少していますが、これは主に積極的な人員採用と広告宣伝費の投下による戦略的投資が要因です。
2025年5月期は、CA(キャリアアドバイザー)の増員や販売促進活動の強化により、売上高は前期比22.4%増と堅調に成長しました。

IT人材紹介という成長市場で、独自のシステムを活用して事業を拡大しているね!
同社が提供する人材紹介サービスは、リピート率80.2%(2025年5月期)と高い顧客満足度を誇り、取引先数も1,417社(2025年5月期)に拡大しています。
独自の基幹システム「OLG(オルグ)」を活用した効率的なマッチングにより、求職者との面談数は2024年5月期の20,065件から2025年5月期は25,648件まで増加しており、今後も継続的な成長が期待できます。
ギークリーの事業内容
株式会社ギークリーは、「IT人材の適材適所によって成長機会にあふれる社会を創る」をパーパスに掲げる、IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介会社です。

IT業界に特化した人材紹介で、企業と求職者の最適なマッチングを実現しているよ!
2011年の設立以来、IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介会社として、転職支援を通じて企業の成長を人材面から後押ししてきました。
同社の事業の特徴をくわしく見ていきましょう。

独自構築した基幹システムOLGを活用したオペレーション
同社は、創業以来一貫して基幹システムであるOLG(オルグ)の改修及び機能拡張に取り組んでいます。
- データ蓄積:過去の求職者のITスキル、前職、転職先での役割などのデータを個人が特定できないように加工し蓄積
- 求人情報管理:業種や職種などの項目を細分化し整理
- 自動マッチング:成約可能性や求職者の興味などを加味した推薦求人案件が自動でシステムからCAに提案
- 効率化:業界未経験でも早期に求職者との面談が可能
CAの増加が面談数の増加に繋がった結果として、面談数は2024年5月期の20,065件から2025年5月期は25,648件まで増加しています。
CAの即戦力化と効率的な業務体制
業務オペレーションについてはOLGの活用によるマッチングの仕組みに加え、動画と文書マニュアルを整備しており、未経験者でも早期にCA業務をキャッチアップできる業務環境を構築しています。
- MA(マーケティング):求職者の集客と面談設定を担当
- CA(キャリアアドバイザー):求職者との面談、スキル把握、求人紹介、推薦を担当
- RA(リクルーティングアドバイザー):求人企業の開拓と採用要件のヒアリングを担当
この分業体制により、求職者との面談に取り組むCA一人あたりの売上高は、2025年5月期において年間8,800万円を達成しています。

短期離職は全体の2.9%と低水準だよ!
多様な集客チャネル
求職者の集客において、外部媒体である転職プラットフォームを利用したアウトバウンド集客と並行して、自社サービスサイトを活用したインバウンド集客にも積極的に取り組んでいます。
- インバウンド集客:リスティング広告、アフィリエイト広告、YouTubeなどのSNS
- アウトバウンド集客:転職プラットフォームを活用したダイレクトリクルーティング
- 新規登録者数:2025年5月期は93,111人(前年比34.8%増)
- 特徴:自社サービスサイト経由が約半数を占める
強固かつ多様な顧客基盤
求人企業にとって満足度の高いマッチングを提供してきたことから、リピート率は2025年5月期で80.2%に達しており、単発の取引にとどまらず、同一の求人企業との取引が反復・継続的に発生しています。
- 取引先数:2025年5月期は1,417社
- リピート率:80.2%(2025年5月期)
- 売上上位10社構成比:10.0%(2025年5月期)
DX推進を背景にIT企業だけでなくIT企業以外の企業においてもIT人材の確保に乗り出していることなどから、幅広い業種の顧客と取引をしています。

IT業界に特化した高度なマッチング技術で、企業と求職者双方に高い満足度を提供しているんだワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 市場 | かぶリッジ予想 | 初値(公開価格比) |
|---|---|---|---|---|
| リブ・コンサルティング | 12/25 | グロース | A(1.5倍~1.7倍未満) | 1.40倍 |
| PRONI | 12/24 | グロース | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.07倍 |
| フツパー | 12/24 | グロース | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.31倍 |
| テラテクノロジー | 12/23 | スタンダード | D(~1.0倍未満) | 1.39倍 |
| スタートライン | 12/22 | グロース | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.95倍 |
年末のIPOは大きく上昇した銘柄が多く、今回も年初のIPO案件として投資家の期待が集まる可能性があります。
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