今回はIPO企業の中から、9月16日に東証グロースに上場予定のオーディオストック(621A)をご紹介します。(同日は「オリバー」が上場予定です。)
オーディオストックは、音源ライツビジネスプラットフォームを運営する企業です。
想定時価総額は43.3億円で、サービス業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
オーディオストックのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 9月16日(水) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,040円から、1,040円~1,351円 |
| 企業Webサイト | https://audiostock.jp/ |
| 取り扱い証券 | SBI証券(主)、中銀証券、ひろぎん証券、岡三証券 など |

主幹事はSBI証券だよ!
オーディオストックのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定価格 | 1,040円 |
|---|---|
| 仮条件 | 1,020円~1,060円 |
| ブックビルディング期間 | 9月1日(火)~9月7日(月) |
| 当選発表日 | 9月8日(火) |
| 公開価格 | 9月8日(火)発表予定 |
| 申込期間 | 9月9日(水)~9月14日(月) |
| 上場日 | 9月16日(水) |
| 初値 | 9月16日(水)発表予定 |

まずは仮条件がどうなるか注目だよ。
オーディオストックのIPO初値予想

想定時価総額43.3億円、吸収金額13.3億円と小型のIPO案件である点が支援材料です。
一方で、公募と売出しのうち公募割合は9.0%にとどまり、オファリングレシオも30.7%と高めで、需給面ではやや重い形となっています。
また、VC保有比率が42.6%と高いことも、上場後の売却圧力という点では懸念材料といえます。
ただし、2025年9月期の売上高成長率は+69.8%、経常利益率は25.0%と成長性・収益性ともに良好です。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,040円~1,351円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
オーディオストックの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
| 証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| SBI証券(主幹事) | % | 株 |
| 中銀証券 | % | 株 |
| ひろぎん証券 | % | 株 |
| 岡三証券 | % | 株 |
| 岩井コスモ証券 | % | 株 |
| 東海東京証券 | % | 株 |
| 極東証券 | % | 株 |
| 光世証券 | % | 株 |
| Jトラストグローバル証券 | % | 株 |
| 松井証券 | % | 株 |
| むさし証券 | % | 株 |
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主は株式会社ウエストテイルズです。
同社は役員等により議決権の過半数が所有されている会社で、第2位の西尾 周一郎氏は同社の代表取締役社長です。
またKepple LiquidityやNVCC、ApolloCapitalなど、複数のベンチャーキャピタルが株主に名を連ねています。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| (株)ウエストテイルズ | 27.21% |
| 西尾 周一郎 | 6.73% |
| ピクスタ(株) | 6.28% |
| Kepple Liquidity 2号投資事業有限責任組合 | 5.79% |
| 山口 真央 | 5.70% |
| NVCC8号投資事業有限責任組合 | 5.27% |
| スペースシャワーSKIYAKIホールディングス(株) | 3.36% |
| ApolloCapital1号投資事業有限責任組合 | 3.14% |
| High-ValueC1st投資事業有限責任組合 | 2.80% |
| FFGベンチャー投資事業有限責任組合 | 2.80% |

VC保有比率は約42.6%だよ!
オーディオストックの業績情報


| 決算期 | 2021年9月 | 2022年9月 | 2023年9月 | 2024年9月 | 2025年9月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 353 | 419 | 576 | 887 | 1,507 |
| 成長率 | ー | +18.5% | +37.4% | +54.0% | +69.8% |
| 経常利益 | -82 | -241 | -88 | 39 | 377 |
| 成長率 | ー | ー | ー | ー | +847.3% |
| 経常利益率 | ー | ー | ー | 4.5% | 25.0% |
| 当期純利益 | -84 | -243 | -93 | 39 | 439 |
| 成長率 | ー | ー | ー | ー | +1,020.5% |
| EPS | -27.2 | -62.5 | -23.1 | 9.6 | 108.3 |
| BPS | -131.8 | -160.6 | -183.7 | -174.1 | 194.6 |
単位(売上・利益):百万円
※2025年6月13日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を実施。2021年9月期期首において株式分割が行われたと仮定して算定。
※2024年9月期以前のBPSは、優先株主からの払込金額を控除して算定。
2025年9月期は売上高15億700万円(前期比69.8%増)、経常利益3億7,700万円(同847.3%増)と大幅な増収増益となりました。
売上区分別では、テレビ・ラジオ放送などの利用に伴う著作権等収入が8億8,300万円(前期比152.9%増)と大きく伸び、成長を牽引しています。
課金収入も6億円(同15.5%増)と堅調で、自社保有音源を活用したまとめ売りセールや、国内定額制プラン・「Audiostock」海外版の販売促進施策が寄与しました。
2023年9月期までは経常損失が続いていましたが、2024年9月期に黒字転換しており、経常利益率も25.0%まで上昇しています。

26/9期も3Q時点で、売上高13.1億円、経常利益3.4億円と好調だよ!
オーディオストックの事業内容
オーディオストックは、クリエイターが制作した音源の著作権を管理し、様々な用途で収益化する音源ライツビジネスプラットフォームを運営する企業です。
「Audiostock」事業の単一セグメントで、主に以下のサービスを展開しています。
- 音源ライセンス販売サービス「Audiostock」での定額課金、単品販売
- 代理店による提携販売
- テレビ・ラジオ放送などの利用による著作権収入、著作隣接権収入
- Apple MusicやSpotifyなどを通じた音楽配信収入
詳しく見ていきましょう。

課金収入サービス
課金収入サービスでは、クリエイターから預かったBGM・効果音・ボイス・ナレーションなどの音源を、自社プラットフォーム上でライセンス販売しています。
販売形態は、音源ごとに定められた価格で1点から購入できる「単品販売」と、定額料金でダウンロードできる「定額制販売」の2種類です。

取扱音源数は100万点超、登録クリエイターは約4万組(いずれも2025年9月末時点)に達しており、毎月約3,000点を超えるペースで新規音源が登録されています。
さらに、クリエイターとの間であらかじめ音源利用に関する取り決めを行っているため、ユーザーは追加の権利処理をすることなくSNS配信から放送・ビジネス利用まで幅広い用途で音源を利用できる点が、同社の強みです。
著作権等収入サービス
著作権等収入サービスは、テレビ・ラジオ等での放送利用による著作権・著作隣接権収入と、ストリーミングサービスによる音楽配信収入で構成されています。
下の図のように、NexToneやJASRACなどの著作権等管理事業者へ管理を委託することで、放送利用された割合に応じて著作権使用料(いわゆる印税収入)が分配される仕組みです。

「Audiostock」で取り扱う音源とユーザー基盤を土台に、同じ音源を放送や音楽配信へ多重展開して収益を積み上げるビジネスモデルである点が強みといえます。

プラットフォームの活性化がそのまま新たな収益機会の創出につながるよ!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
|---|---|---|---|
| エブリー | 8/4 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.28倍 |
| アイ・グリッド・ソリューションズ | 7/29 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.24倍 |
| ビーエイブル | 7/29 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.45倍 |
| ティアフォー | 7/22 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 0.93倍 |
| チャットプラス | 7/15 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 2.11倍 |
| ネイス | 6/30 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.12倍 |
全体的に初値が公開価格を上回るIPO銘柄が多い印象です。
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