今回はIPO企業の中から、9月16日に東証スタンダードに上場予定のオリバー(619A)をご紹介します。(同日は「オーディオストック」が上場予定です)
オリバーは、施設インテリア・内装の企画から設計・施工までをワンストップで手掛ける企業です。
想定時価総額は287.5億円(※)で、その他製品のIPOとなっています。
※想定仮条件(270円~305円)の平均価格(287.5円)より算出
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
オリバーのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 9月16日(水) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | D(1.0倍未満) ※想定価格287.5円未満(想定仮条件270円~305円の平均価格をもとに算出) |
| 企業Webサイト | https://www.oliverinc.co.jp/ |
| 取り扱い証券 | 野村證券(共主)、大和証券(共主)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券 など |

主幹事は野村證券と大和証券の2社共同だよ!
オリバーのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表され次第更新しています。
| 想定価格 | 270円~305円 |
|---|---|
| 仮条件 | 295円~305円 |
| ブックビルディング期間 | 9月1日(火)~9月7日(月) |
| 当選発表日 | 9月8日(火) |
| 公開価格 | 9月8日(火)発表予定 |
| 申込期間 | 9月9日(水)~9月14日(月) |
| 上場日 | 9月16日(水) |
| 初値 | 9月16日(水)発表予定 |

仮条件は、想定価格の平均よりも高くなったよ!

オリバーのIPO初値予想

想定時価総額287.5億円、吸収金額229.2億円(※)と大型のIPO案件で、オファリングレシオが79.7%と非常に高い点が懸念材料です。
公募比率は0%で、投資ファンドによる売出しのみで構成されており需給面はかなり重くなっています。
一方で、2025年12月期の経常利益成長率は+27.1%、経常利益率は9.0%と業績は良好で、想定価格が270円~305円と低位なことは支援材料となります。
これらの点から、IPO評価:D(予想レンジ1.0倍未満=287.5円未満※)と判断しました。
※想定仮条件270円~305円の平均価格をもとに算出
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
オリバーの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
| 証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| 野村證券(共同主) | % | 株 |
| 大和証券(共同主) | % | 株 |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | % | 株 |
| SMBC日興証券 | % | 株 |
| SBI証券 | % | 株 |
| 楽天証券 | % | 株 |
| みずほ証券 | % | 株 |
| 東海東京証券 | % | 株 |
| 松井証券 | % | 株 |
| 岡三証券 | % | 株 |
| 岩井コスモ証券 | % | 株 |
| 丸三証券 | % | 株 |
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOに当選しないな…
この記事をご覧いただいている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下のとおりで、筆頭株主は投資ファンドのインテグラル4号投資事業有限責任組合です。
また、Initiative Delta IV L.P.やInnovation Alpha IV L.P.など、インテグラル関連のファンドが上位を占めています。
第5位の株主である大川 和昌氏は、同社の代表取締役社長です。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| インテグラル4号投資事業有限責任組合 | 43.93% |
| Initiative Delta IV L.P. | 19.16% |
| Innovation Alpha IV L.P. | 16.77% |
| インテグラル(株) | 7.17% |
| 大川 和昌 | 5.04% |
| 山本 隆夫 | 0.56% |
| 浦隅 明弘 | 0.54% |
| 草道 勇 | 0.42% |
| 遠藤 一彦 | 0.20% |
| 野替 信也 | 0.20% |

ファンドの保有比率は約87%だよ!
オリバーの業績情報
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| 決算期 | 2021年12月 | 2022年12月 | 2023年12月 | 2024年12月 | 2025年12月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | ー | 22,124 | 24,984 | 33,103 | 35,003 |
| 成長率 | ー | ー | +12.9% | +32.5% | +5.7% |
| 経常利益 | -637 | -493 | 2,676 | 2,481 | 3,153 |
| 成長率 | ー | ー | ー | -7.3% | +27.1% |
| 経常利益率 | ー | ー | 10.7% | 7.5% | 9.0% |
| 当期純利益 | -637 | -124 | 2,064 | 1,411 | 2,073 |
| 成長率 | ー | ー | ー | -31.6% | +46.9% |
| EPS | -14.5 | -1.2 | 20.9 | 14.3 | 20.8 |
| BPS | 92.5 | 92.7 | 114.1 | 128.9 | 150.5 |
単位(売上・利益):百万円
※同社は2021年4月30日設立のため、2021年12月期は約8か月の変則決算。
※連結財務諸表を作成していないため、単体(日本基準)の数値を記載。
2025年12月期の売上高は350億300万円(前期比5.7%増)、経常利益は31億5,300万円(同27.1%増)となり、増収増益となりました。
飲食チェーンの全国的な改装案件や、商業施設・カーディーラーの改装案件が増加し、チェーンストア・その他市場および商環境市場が大きく伸長したことが要因です。
市場別では、オフィス・文教・公共市場が106億9,400万円(構成比30.5%)と最大で、5つの市場に売上が分散している点が特徴です。
2021年12月期は旧オリバー株式の取得に伴う費用や支払利息、2022年12月期はのれん償却費473百万円の発生などにより損失を計上しましたが、2023年12月期以降は安定して黒字を確保しています。

26/12期の中間期時点では、売上高186.3億円、経常利益18.5億円となっているよ!
オリバーの事業内容
オリバーは、施設インテリア・内装の企画、デザイン設計、施工、家具・什器の提供までをワンストップで手掛ける企業です。
「家具・インテリア事業」の単一セグメントで、主に以下の5つの市場に向けてサービスを展開しています。
- オフィス・文教・公共市場(106億9,400万円/構成比30.5%)
- チェーンストア・その他市場(81億1,700万円/構成比23.2%)
- 宿泊市場(76億2,700万円/構成比21.8%)
- 商環境市場(47億5,500万円/構成比13.6%)
- 医療・福祉市場(38億1,000万円/構成比10.9%)
※2025年12月期の市場別売上高
詳しく見ていきましょう。
ワンストップのインテリアソリューション
同社は、営業・ヒアリングから空間プランニング、詳細設計、家具の調達・製造、納品・内装施工、アフターフォローまでを一気通貫で提供する体制を構築しています。
もともとは木製業務用家具の企画・製造・販売が主力でしたが、近年は施設全体のインテリアデザイン・設計・内装施工といった上流工程へと領域を広げてきました。

2025年12月期の売上構成比は、既製品・カタログ品が20%、特注品・造作家具が54%、内装工事・家具搬入が26%となっており、付加価値の高い特注領域が過半を占めています。
製造面では自社の豊橋工場に加え、国内外1,000社を超える協力会社ネットワークを活用し、案件ごとの納期・コスト・素材に応じた生産体制を構築している点が特徴です。

国内外の協力会社とともに事業を拡大しているね!
デジタルテックの活用
同社は「デジタルインテリアソリューションプロバイダー」を掲げ、社内のデジタル人材による内製化を基盤としたDX施策を進めています。
- 要件定義の自動化、生成AIによるデザイン・レイアウト生成、遠隔での施工管理
- 店舗イメージ動画や3Dシミュレーションの制作など、VRを活用した空間提案およびウォークスルー体験
なお、2021年9月に旧株式会社オリバーが東証市場第一部・名証市場第一部の上場を廃止しており、経営陣によるMBO(インテグラル株式会社との共同)を経た再上場案件です。

5つの市場に分散しているから、特定業界の景況変動に左右されにくいワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下のとおりです。
| 企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
|---|---|---|---|
| エブリー | 8/4 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.28倍 |
| アイ・グリッド・ソリューションズ | 7/29 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.24倍 |
| ビーエイブル | 7/29 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.45倍 |
| ティアフォー | 7/22 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 0.93倍 |
| チャットプラス | 7/15 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 2.11倍 |
| ネイス | 6/30 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.12倍 |
初値騰落率が1倍を割った銘柄も見られましたが、全体的に初値が公開価格を上回るIPO銘柄が多い印象です。
特にチャットプラスのような条件の良い銘柄は、2倍を超える初値を付けており、IPO市況は良いと言えるでしょう。
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