今回はIPO企業の中から、3月25日に東証グロースに上場したベーシック(519A)をご紹介します。(同日は「ジェイファーマ(520A)」が上場予定です。)
ベーシックは、ワークフローカンパニーとして、フロントオフィス業務のDX化・自動化を支援するSaaS企業です。
想定時価総額は58.2億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
ベーシックのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 3月25日(水) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格985円から、1,281円~1,477円 |
| 企業Webサイト | https://basicinc.jp/ |
| 取り扱い証券 | 岡三証券(主)、みずほ証券、野村證券、SBI証券 など |

主幹事は岡三証券だよ!
ベーシックのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定価格 | 985円 |
|---|---|
| 仮条件 | 830~870円 |
| ブックビルディング期間 | 3月6日(金)~3月12日(木) |
| 当選発表日 | 3月13日(金) |
| 公開価格 | 870円 |
| 申込期間 | 3月16日(月)~3月19日(木) |
| 上場日 | 3月25日(水) |
| 初値 | 800円 |

初値は公開価格を下回ったよ…

ベーシックのIPO初値予想

想定時価総額58.2億円、吸収金額21.3億円の中型案件です。
AI・SaaS・DX自動化という市場トレンドに乗った事業内容で、「ferret One」「formrun」の2大プロダクトを軸に、フロントオフィス業務の自動化支援を展開しています。
2025年12月期に5期ぶりに黒字転換を果たし、売上高22.8億円・経常利益2.6億円と業績が急改善している点は評価できます。
サブスクリプション売上が全体の約78%を占め、ストック型ビジネスとして安定感が増しています。
一方、オファリングレシオが36.7%とやや高めな点はマイナスに働くでしょう。
また、現在の市況ではAIエージェントの発展を背景に、SaaS全体の株価が大きく下落しており、これらの影響を受ける可能性があります。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍以上1.5倍未満=1,281円~1,477円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ベーシックの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
| 証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| 岡三証券(主幹事) | 91.44% | 1,979,700株 |
| みずほ証券 | 4.35% | 94,100株 |
| 野村證券 | 4.01% | 86,900株 |
| SBI証券 | 0.06% | 1,300株 |
| 楽天証券 | 0.01% | 300株 |
| マネックス証券 | 0.01% | 300株 |
| 松井証券 | 0.01% | 300株 |
| あかつき証券 | 0.01% | 300株 |
| 岩井コスモ証券 | 0.01% | 300株 |
| 極東証券 | 0.01% | 300株 |
| Jトラストグローバル証券 | 0.01% | 300株 |
| 東洋証券 | 0.01% | 300株 |
| 水戸証券 | 0.01% | 300株 |
| むさし証券 | 0.01% | 300株 |
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の秋山 勝氏は同社の代表取締役です。
VC・投資ファンドが複数株主として名を連ねており、IPO後のロックアップ(180日間)解除後の売却動向に注目が必要です。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| 秋山 勝 | 34.74% |
| One Capital1号投資事業有限責任組合 | 7.82% |
| 瀧日 伴則 | 6.92% |
| 塚田 耕司 | 6.92% |
| 株式会社SMK | 6.92% |
| トランス・コスモス株式会社 | 6.49% |
| i-nest1号投資事業有限責任組合 | 4.89% |
| 株式会社セプテーニ | 4.24% |
| One Capital DX1号投資事業有限責任組合 | 3.36% |
| HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合 | 1.35% |

代表取締役の秋山氏が約35%を保有する一方、One CapitalやI-nestなど複数のVCが名を連ねているね!
ベーシックの業績情報


| 決算期 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 964 | 1,235 | 1,559 | 1,821 | 2,275 |
| 成長率 | ー | +28.1% | +26.2% | +16.8% | +24.9% |
| 経常利益 | -637 | -823 | -440 | -196 | 264 |
| 成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
| 経常利益率 | ー | ー | ー | ー | 11.6% |
| 当期純利益 | -552 | -825 | -424 | -162 | 344 |
| 成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
| EPS | -130.4 | -165.9 | -84.8 | -32.4 | 68.9 |
| BPS | 5.1 | -241.1 | -363.8 | -410.7 | 144.2 |
※2025年12月11日付で普通株式1株につき15株の株式分割を実施。EPS・BPSは2021年12月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
ベーシックの業績を見てみると、2021年12月期〜2024年12月期にかけて4期連続で赤字でしたが、2025年12月期に経常利益264百万円・当期純利益344百万円と黒字転換を果たしました。
売上高は右肩上がりで増加し、2025年12月期には22.8億円(前期比+24.9%)に達しており、成長が加速しています。
EPSは投資フェーズに伴い赤字が続きましたが、2025年12月期にはEPS 68.9円へと転換。
BPSも144.2円と黒字化しています。

長い投資フェーズを経てようやく黒字転換!2025年以降の収益拡大ペースに注目だね!
ベーシックの事業内容
株式会社ベーシックは、「ワークフローカンパニー」として、フロントオフィス業務のDX化・自動化を支援するSaaS企業です。

企業のマーケティング業務や問い合わせ対応など、フロントオフィス全体をDXで変革しているよ!
主力プロダクトとして「ferret One」と「formrun」の2つのSaaSサービスを展開。有料顧客数は5,500社超、フリーミアムを含む総ユーザー数は50万人以上に達しています。
同社の収益は、売上の約78%を占めるサブスクリプションによるストック型収益を軸としており、安定した収益基盤を構築しています。
2025年12月末時点ではMRR(月次経常収益)が約1億5,700万円(2023年3月比+65%)、有料顧客5,500社超、ユーザー数50万人超と着実に成長しています。
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 市場 | かぶリッジ予想 | 初値(公開価格比) |
|---|---|---|---|---|
| TOブックス | 2/13 | スタンダード | C(1.0倍~1.3倍未満) | 0.92倍 |
| リブ・コンサルティング | 12/25 | グロース | A(1.5倍~1.7倍未満) | 1.40倍 |
| PRONI | 12/24 | グロース | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.07倍 |
| フツパー | 12/24 | グロース | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.31倍 |
| テラテクノロジー | 12/23 | スタンダード | D(~1.0倍未満) | 1.39倍 |
年末のIPOは大きく上昇した銘柄が多く、今回も年初のIPO案件として投資家の期待が集まる可能性があります。
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