今回はIPO企業の中から、11月5日に名証ネクストに上場予定のLTV-X(655A)をご紹介します。
LTV-Xは、顧客管理・マーケティングオートメーションなどのクラウドシステムを開発・提供する企業です。
想定時価総額は13.9億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
LTV-XのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 11月5日(木) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定発行価格560円から、560円~727円 |
| 企業Webサイト | https://ltv-x.jp/ |
| 取り扱い証券 | Jトラストグローバル証券(主)、SBI証券、楽天証券、丸三証券 |

主幹事はJトラストグローバル証券だよ!
LTV-XのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定発行価格 | 560円 |
|---|---|
| 仮条件 | 550円〜570円 |
| ブックビルディング期間 | 10月19日(月)~10月23日(金) |
| 当選発表日 | 10月26日(月) |
| 公開価格 | 10月26日(月)発表予定 |
| 申込期間 | 10月27日(火)~10月30日(金) |
| 上場日 | 11月5日(木) |
| 初値 | 11月5日(木)発表予定 |

公開価格がどうなるか注目だね。

LTV-XのIPO初値予想

想定時価総額13.9億円、吸収金額4.5億円の小型案件です。
CRM・MAツール「LTV-Labシリーズ」を主力とするSaaS型のストックビジネスで、2026年3月期は売上高成長率+26.1%、経常利益率33.1%と成長性・収益性ともに良好です。
一方で、オファリングレシオが32.4%と高めな点は懸念材料です。
また名証ネクストへの上場のため、東証グロースの銘柄と比べると投資家の注目度は高まりにくいでしょう。
これらの点から、IPO評価:C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=560円~727円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
LTV-Xの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、第1位の小村 富士夫氏は同社の元取締役です。
また第3位の株式会社SRIは、筆頭株主の小村 富士夫氏が代表取締役を務める会社となっています。

小村氏は株式会社SRIの持ち分と合わせて、発行済株式総数の半数近くを保有しているよ!
第5位の野口 学夫氏は同社の代表取締役社長です。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| 小村 富士夫(元取締役) | 42.20% |
| ドコモ・イノベーションファンド2号投資事業有限責任組合 | 14.14% |
| 株式会社SRI | 7.22% |
| 古後 淳 | 6.79% |
| 野口 学夫(代表取締役社長) | 6.58% |
| 舟橋 裕道 | 4.25% |
| 髙田 知孝(取締役) | 4.03% |
| 江田 健二 | 3.40% |
| 柿尾 正之(取締役) | 2.76% |
| 井本 浩樹 | 1.70% |

第2位のドコモ・イノベーションファンドは、保有する333,000株すべてを売出す予定だよ!
LTV-Xの業績情報


| 決算期 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 | 2026年3月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 213 | 252 | 291 | 352 | 444 |
| 成長率 | ー | +18.3% | +15.5% | +21.0% | +26.1% |
| 経常利益 | 38 | 31 | 49 | 81 | 147 |
| 成長率 | ー | -18.4% | +58.1% | +65.3% | +81.5% |
| 経常利益率 | 17.8% | 12.3% | 16.8% | 23.0% | 33.1% |
| 当期純利益 | 37 | 21 | 36 | 54 | 97 |
| 成長率 | ー | -43.2% | +71.4% | +50.0% | +79.6% |
| EPS | 17.6 | 10.3 | 17.0 | 25.8 | 46.0 |
| BPS | 85.4 | 95.8 | 112.8 | 138.7 | 184.7 |
単位(売上・利益):百万円
※2023年7月1日付で普通株式1株につき1,000株の割合で株式分割を実施。2024年3月期期首において株式分割が行われたと仮定して算定。
2026年3月期は売上高4億4,462万円(前期比+26.1%)、経常利益1億4,727万円(同+81.5%)と大幅な増収増益となりました。
売上高は毎期増収を続けており、2022年3月期の2億1,366万円から約2.1倍に拡大しています。
主力の「LTV-Xシリーズ」や「ふるさとLab」をはじめとする各プロダクトで新規顧客の獲得が好調に推移したことが主な要因です。

「ふるさとLab」はポイント付与を行うサイトを介したふるさと納税の禁止(2025年10月施行)を受けて引き合いが高まっているワン!
また、売上高の伸長に伴い営業利益・経常利益も大きく増加し、経常利益率は33.1%まで上昇しています。
なお、2027年3月期第1四半期の累計業績は以下のとおりです。
2027年3月期第1四半期決算
- 売上高:1億2,671万円
- 経常利益:5,064万円
- 四半期純利益:3,396万円

27/3期も第1四半期の経常利益率が約40%と、好調な滑り出しだね!
LTV-Xの事業内容
LTV-Xは、「世の中の課題をクラウドで解決する」をパーパスに掲げ、顧客管理・マーケティングオートメーションなどのクラウドシステムを展開する企業です。
展開する市場や業界、顧客の規模に応じて、主に以下のプロダクトを展開しています。

セグメントは、クラウドシステムの開発・運営事業の単一だワン!
- LTV-Labシリーズ:中堅・中小事業者向けのCRM・MAツール
- ふるさとLab:自治体向けのふるさと納税のリピーター獲得支援サービス
- LTV-Zaiko:小売業向けの需要予測・在庫分析ツール

将来的に100種類のSaaSを連動させる「LTV-100」構想を掲げているよ!
事業内容を詳しく見ていきましょう。
LTV-Labシリーズ(CRM・MA)

LTV-Labシリーズは、中堅・中小事業者向けのCRM・MAツールで、中でも「LTV-Lab」は中堅・中小の通販EC事業者や小売業などに導入されています。
一元管理し、蓄積されたデータ(※)を自動で分析・分類したうえで、メールやLINEなど顧客ごとに最適な手段で情報を配信できます。
※顧客データ(氏名や購入履歴など)やWebサイトのアクセスログなど
多数のECカードサービスなどとのデータ連携に対応しているほか、低価格プランを採用しながらメール配信数による従量課金を行わない点が特徴です。
LTV-Labシリーズの主なサービスラインナップ(対象規模)
- LTV-Lab:EC・通販向けCRMシステム(中小~中堅規模)
- LTV-Lab PLUS+:高度な分析機能を搭載したCRMシステム(大規模)
- LTV-Lab Omni+:実店舗とEC向けCRMシステム(中堅~大規模)
- LTV-Lab BtoB+:BtoB通販に特化したMA/CRMシステム(中小~中堅規模)
- LTV-Lab 定期+:定期購入・単品リピート通販向けCRMシステム(中小規模)

2026年3月期の売上高の70%超をLTV-Labシリーズが占める、同社の主力サービスだワン!
ふるさとLab

ふるさとLabは、自治体向けにふるさと納税寄付のリピーターを増やすサービスです。

2019年10月に販売を開始したよ!
CRMを用いてふるさと納税寄付者の情報を収集・分析し、寄付者一人一人に合わせてふるさと納税や観光情報、地域内イベントなどの情報を配信する仕組みを構築します。
民間のEC通販事業支援で培ったノウハウを活かし、寄付額の向上から地方創生の支援につなげることを目指しています。
LTV-Zaiko

LTV-Zaikoは、小売業を中心とした事業者向けの需要予測・在庫分析ツールです。

販売開始は、2023年4月だよ!
販売状況をAIが分析し、需要予測から発注量、店舗間の移動数、最適価格までを提示するほか、全商品を7つのステージに分けて在庫状況を可視化できます。
LTV-Labと連携することで、「何故売れているのか」「何故売れていないのか」の分析や、抽出した商品リストをもとにした情報配信も可能です。
LTV-Xの強みと今後の取り組み

同社は、開発を外部開発パートナー、営業を販売パートナーに委ね、自社は企画・運営に集中する体制をとっています。
これにより、低コストでの運営とCS(カスタマーサクセス)への注力を実現し、継続率の向上とチャーンレート(※)の低減につなげています。
※一定期間内にサービスの利用を解約した顧客の割合

一方で特定の外注先への依存度が高い点には注意が必要だよ…。
(2026年3月期は開発全体の84.4%をジャストウェア株式会社に外注)
今後は、SaaSの量産によりデータを蓄積・構造化する「LTV-100SaaS」を第1段階とし、AIによる最適化(AIエージェンティックAPI構想)や次世代AIマーケティングへと展開していく方針です。

SaaSを量産してデータを構造化し、AI活用につなげていく構想だワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
|---|---|---|---|
| アイビスホールディングス | 10/13 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.54倍 |
| レイヤード | 9/25 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.59倍 |
| akippa | 9/18 | C(1倍~1.3倍未満) | 2.18倍 |
| テクノクラフト | 9/18 | C(1倍~1.3倍未満) | 0.95倍 |
| ベルテックス | 9/18 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.10倍 |
| かがやきホールディングス | 9/18 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.68倍 |
9/18には1日に4社が上場し、投資資金が分散したことで、初値が公開価格を下回るIPO銘柄も見られました。
一方、akippaのように好条件で上場した銘柄は公開価格の2倍超の初値を付けたほか、初値が公開価格の1.5倍を超えた銘柄も複数ありました。
これらの結果から、IPO市場は総じて好調であるといえるでしょう。
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