
・フィジカルAI関連銘柄の本命はどこ?
・日本株だけでなく、米国株もまとめて知りたい!
・各国のフィジカルAIの開発状況は?
このようなお悩みを解決します。
かぶリッジの結論
- 日本株の本命はファナック・安川電機・三菱電機・日立製作所・富士通の5銘柄
- 米国株の本命はマイクロソフト・NVIDIA・テスラの3銘柄
- 期待先行で値動きが大きいため、国内外への分散と長期目線が重要
2026年に入り、株式市場ではAIがロボットや機械を動かす「フィジカルAI」が一大テーマになっています。
7月には富士通・ファナック・安川電機・川崎重工業がNVIDIAの技術を使った協業を発表し、国内でも関連銘柄への注目が一段と高まりました。
また8月に中国で第2回世界人型ロボットスポーツ大会が開催され、ニュースなどで流れる映像に衝撃を受けた方も多いと思います。

一方で、関連銘柄は数が多く「結局どれが本命なのか」と迷う方も多いはず。
この記事では、フィジカルAIの基本から国内外の本命8選、出遅れ・穴場銘柄、テンバガーの可能性まで紹介していますので、是非最後までご覧ください。

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
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フィジカルAIとは?注目される理由

💡このパートの要約
- フィジカルAIは、AIという「頭脳」にロボットという「身体」を与える技術
- 人手不足を背景に、市場は2040年までに約60兆円規模になるとの推計も
- 日本政府も官民で10兆5,000億円を投じる方針
ここでは、フィジカルAIの基本と注目される理由を見ていきます。

そもそもフィジカルAIって何?

フィジカルAIとは、カメラやセンサーで周囲を認識し、AIが判断して、ロボットなどの機械を実際に動かす技術の総称です。
ChatGPTのような生成AIは、画面の中で文章や画像をつくる「頭脳」の役割にとどまっていました。
フィジカルAIは、その頭脳にロボットという「身体」を与え、工場・倉庫・店舗といった現実の空間で作業をこなせるようにします。
| 項目 | 生成AI | フィジカルAI |
|---|---|---|
| 活躍する場所 | 画面の中(デジタル空間) | 工場・倉庫・店舗など(現実空間) |
| できること | 文章・画像・コードの生成 | 認識・判断したうえで機械を動かす |
| 代表例 | ChatGPT、Geminiなど | 人型ロボット、AI搭載の産業用ロボット |

AIを頭脳としたロボットというイメージをすると良いワン!
フィジカルAIが注目される理由は、大きく以下の3つです。
それぞれ解説していきます。
人手不足を背景に市場が急拡大する見通し
少子高齢化で働き手が減るなか、人の代わりに現場で動けるロボットへの期待が高まっています。
ヒューマノイド(人型ロボット)を含む多用途ロボット市場は、2040年までに約60兆円規模に達するとの推計もあります。

でも、ロボットが働くのはまだ先の話じゃないの?
実は、身近な現場への導入はすでに始まっています。
例えば最近の事例で言うと、サンフランシスコに拠点を置くTAUロボティクス社が人型掃除ロボットサービスを導入し始めています。
他にも様々な用途での利用が始まっています。
- 飲食店:キーンオンの配膳ロボットは世界60カ国で累計10万台を販売し、日本の飲食店・小売店でも導入
- 商業施設・金融機関:フーリエの人型ロボットが案内や受付、窓口での音声対話を担当
- 工場・倉庫:ケプラーの人型ロボットは両腕で25〜30kgを運べ、1時間の充電で8時間稼働
- インフラ点検:ディープロボティクスの四足歩行ロボットが変電所を自律巡回

袋詰めや商品陳列、服の折りたたみまでこなせるようになってきているワン!
米中の開発競争が加速している
2026年1月「CES 2026」では、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが「ロボティクスにChatGPTのような転換点が訪れた」という趣旨の発言をし、フィジカルAIが注目されました。
中国の勢いも見逃せません。
2025年の中国の人型ロボット出荷台数は約1万4,400台で、世界全体の84.7%を占めたとされています。


先ほど登場した、キーンオン、フーリエ、ケプラー、ディープロボティクスも全て中国メーカーだよ!
さらに、2026年の中国の人型ロボット生産台数は前年比94%増になるとの予測も出ています。

ロボットといえば日本、というイメージだったけど…
2018年時点では、ロボットの生産台数は日本が約24万台、中国が約15万台で、日本が世界トップだったといわれています。
そこから中国は生産能力を急速に増やし、人型ロボット分野で世界の主役に躍り出ました。
中国の主な人型ロボット企業は、以下のとおりです。
| 企業名 | 特徴 | 直近の動き |
|---|---|---|
| アジボット (智元機器人) | 人型ロボットの世界トップメーカー(シェア44%程度) | 累計の資金調達は約6,000億円近く |
| ユニツリー (宇樹科技) | アジボットに次ぐ2番手。ダンスや格闘技など人間に近い動きに強み(シェア31%程度) | 2026年8月、上海「科創板」に上場 |
| UBテック (優必選科技) | 産業用・家庭用の人型ロボットが主力 | 2023年12月、香港市場に上場 |
| 小鵬集団 (シャオペン) | EV大手。人型ロボット「IRON」を開発 | ロボット事業で9億ドル超を調達。2026年末に量産、2027年に発売予定 |
残りの3割弱のシェアを、UBテックや米国のテスラ、フィギュアAIなどが争っている構図です。

米国は軍事用の四足歩行ロボットから研究が進んだのに対して、中国は最初から人型ロボットの「商業化」を狙ってきたんだよ!
視察した日本の経済団体によると、中国のロボット企業は従業員の過半数が技術者で、20〜30代の若手が開発を引っ張っているといいます。
毎年1機種のペースで新型を発表する企業もあり、開発スピードの速さが際立っています。
日本政府も国家戦略として後押ししている
日本政府は、2040年度までにフィジカルAIの開発・社会実装へ官民あわせて総額10兆5,000億円を投じる方針を示しています。
日本は人型ロボットの完成品では米中に後れを取っていますが、減速機やサーボモーターといった「ロボットの関節・筋肉」にあたる部品では世界トップクラスの強みがあります。

センサーなどの部品や、検査・計測といった分野も日本の得意領域だよ!
一方、警備・インフラ点検・介護など人手不足が深刻な現場では、海外のロボットメーカーと日本企業が協業する余地も大きいとみられています。
この「部品と現場の強さ」をAIとどう組み合わせるかが、日本株を見るうえでのポイントです。

AI関連銘柄全体の動向は、以下の記事で解説しているワン!

フィジカルAI関連銘柄の本命一覧【早見表】
本記事で紹介する本命8銘柄と、出遅れ・穴場2銘柄を一覧にまとめました。
会社名をタップすると、各銘柄の解説に移動できます。
| 会社名 | 区分 | 立ち位置 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| ファナック(6954) | 日本株・本命 | ロボット本体 | NVIDIA・Googleと相次ぎ協業 |
| 安川電機(6506) | 日本株・本命 | ロボット本体+サーボモーター | 新中計で1,200億円の戦略投資 |
| 三菱電機(6503) | 日本株・本命 | FA機器・現場データ | 国産フィジカルAIの研究開発 |
| 日立製作所(6501) | 日本株・本命 | 社会インフラへの実装 | ソリューション群「HMAX」を拡充 |
| 富士通(6702) | 日本株・本命 | 共通基盤 | ロボット大手3社との協業を主導 |
| マイクロソフト(MSFT) | 米国株・本命 | クラウド+AIモデル | 初のロボット向けAI「Rho-alpha」 |
| NVIDIA(NVDA) | 米国株・本命 | 半導体+開発基盤 | 世界のロボット大手が技術を採用 |
| テスラ(TSLA) | 米国株・本命 | 人型ロボット本体 | 「Optimus」の量産計画 |
| 日本精工(6471) | 出遅れ・穴場 | 軸受・ボールねじ | 国産ヒューマノイド開発で提携 |
| Kudan(4425) | 出遅れ・穴場 | 空間認識ソフト | 売上が前年比2.3倍に拡大 |

「頭脳(半導体・AIモデル)」「身体(ロボット本体・部品)」「実装(現場に導入する企業)」の3つに分けて考えると整理しやすいよ!
フィジカルAI関連銘柄の本命5選【日本株】

ここでは、日本におけるフィジカルAI関連銘柄の本命をご紹介します。
以下5社について、詳しく解説していきます。
| 会社名 | 銘柄コード | 市場 | 株価 | 時価総額 |
|---|---|---|---|---|
| ファナック | 6954 | 東証プライム | 6,164円 | 6.05兆円 |
| 安川電機 | 6506 | 東証プライム | 4,946円 | 1.32兆円 |
| 三菱電機 | 6503 | 東証プライム | 5,285円 | 11.16兆円 |
| 日立製作所 | 6501 | 東証プライム | 5,649円 | 25.62兆円 |
| 富士通 | 6702 | 東証プライム | 4,127円 | 7.18兆円 |
ファナック(6954)
- 株価:6,164円(2026年10月7日終値)
- 時価総額:6.05兆円
ファナックは、産業用ロボットと工作機械向けNC装置で世界トップクラスのシェアを持つメーカーで、フィジカルAI関連の日本株の中心的な存在です。
2025年12月にNVIDIAとの協業を発表し、発表翌日には株価が大きく上昇しました。
2026年5月にはGoogleとの協業も公表し、生成AI「Gemini」を使って、言葉で指示するだけでロボットを動かせる仕組みの構築を進めています。

専門的なプログラミングなしでロボットを動かせるようになるんだね!
2026年7月には、富士通が主導するフィジカルAI協業にも参加しています。
世界中の工場で稼働する膨大な数のロボットが、AIで「賢くなる」余地を持っている点が最大の強みです。
安川電機(6506)
- 株価:4,946円(2026年10月7日終値)
- 時価総額:1.32兆円
安川電機は、産業用ロボットで国内2位、ロボットの「筋肉」にあたるサーボモーターでも世界有数のメーカーです。
2026年5月に公表した新中期経営計画「Dash 35」では、2030年2月期に営業利益1,000億円を目指す目標を掲げました。

2026年2月期の実績473億円から、約2.1倍に伸ばす計画だワン!
4年間の投資額2,500億円のうち、1,200億円をM&Aや資本提携などの戦略投資に充てる計画で、フィジカルAI分野を成長の柱に据えています。
NVIDIAや富士通、ソフトバンクなどとの協業も広げていますが、目標が意欲的な分、前回の中期経営計画が未達に終わった点や、中国メーカーの追い上げは懸念材料です。

計画どおりに進んでいるか、決算ごとに確認したい銘柄だね…
三菱電機(6503)
- 株価:5,285円(2026年10月7日終値)
- 時価総額:11.16兆円
三菱電機は、工場の自動化を支えるFA機器で国内トップクラスの総合電機メーカーです。
工場の「現場データ」を豊富に持つ点が、フィジカルAIでの強みになります。
2026年5月には、千葉工業大学と国産フィジカルAI技術の研究開発に関する基本協定を締結しました。
共創センターを設立し、多脚歩行型・人型・ドローン型などの自律ロボットを使ったソリューションの事業化を目指しています。

10月13〜16日に開催された「CEATEC 2026」でも、フィジカルAIをテーマに出展していたよ!
防衛・電力・空調など事業の幅が広く、フィジカルAIだけに業績が左右されにくい点は、安定感を重視する方に向いています。

日立製作所(6501)
- 株価:5,649円(2026年10月7日終値)
- 時価総額:25.62兆円
日立製作所は、鉄道・電力・製造といった社会インフラとITの両方を手がける国内最大級の総合電機メーカーです。
ロボットをつくる側ではなく、フィジカルAIを現場に実装する「使い手」として存在感を高めています。
中核となるのが、AIで社会インフラを革新するソリューション群「HMAX(エイチマックス)」です。

2026年4月にはフィジカルAIを軸に事業体制を強化し、東京駅直結の施設に体験スタジオも開設しました。
9月にはデータセンター向けやサイバーセキュリティ向けのサービスを加え、対象領域を広げています。
徳永俊昭社長は、AIの基盤づくりはNVIDIAなどが担い、日立は業界ごとのルールをAIに学習させて現場で動かす段階で強みを発揮するという考えを示しています。

どのロボットメーカーが勝っても需要が見込める立ち位置なんだね!
富士通(6702)
- 株価:4,127円(2026年10月7日終値)
- 時価総額:7.18兆円
富士通は、国内最大手のITサービス企業です。
2026年7月16日、ファナック・安川電機・川崎重工業のロボット大手3社とともに、NVIDIAの技術を取り入れたフィジカルAIの事業検討を開始すると発表しました。

発表会見にはNVIDIAのフアンCEOも登壇したよ!
4社が目指すのは、メーカーの違うロボット同士を連携させて動かす「協調制御基盤」の共通化です。
まず富士通の笠島工場(石川県)で試験運用し、2026年内に第1版を提携各社へ展開、2027年に第2版をリリースする計画が示されています。
ロボット大手3社を束ねる「まとめ役」のポジションは、他社にはない強みです。
ただし、現時点では「事業検討の開始」という段階で、業績への貢献が見えてくるまでには時間がかかる可能性があります。
フィジカルAI関連銘柄の本命3選【世界(アメリカ)】

続いて、世界(アメリカ)のフィジカルAI関連銘柄の本命をご紹介します。
フィジカルAIの「頭脳」にあたるAIモデルや半導体は米国企業が主導しており、日本株だけでは取りこぼす領域をカバーできます。
以下の3社について詳しく解説していきます。
| 会社名 | ティッカー | 市場 | 株価 | 時価総額 |
|---|---|---|---|---|
| マイクロソフト | MSFT | NASDAQ | 529.30ドル | 3.9兆ドル |
| NVIDIA | NVDA | NASDAQ | 239.24ドル | 5.7兆ドル |
| テスラ | TSLA | NASDAQ | 380.68ドル | 1.5兆ドル |
マイクロソフト(MSFT)
- 株価:529.30ドル(2026年10月6日終値)
- 時価総額:3.9兆ドル

マイクロソフトは、クラウド「Azure」とOpenAIとの提携で生成AIをけん引してきた企業です。
フィジカルAIの分野でも、2026年1月に同社初のロボティクス向けAIモデル「Rho-alpha(ロー・アルファ)」を発表しました。
Rho-alphaは、言葉による指示をロボットの動きに変換するモデルです。
視覚に加えて「触覚」の情報も扱える点が特徴で、両手を使う細かな作業を想定しています。
参照:ビジネス+IT「Microsoft『触覚』認識を持つ、初のロボティクスAIモデル『Rho-alpha』を発表」

ロボットが「手ざわり」を感じながら作業できるようになるワン!
ロボットの学習や運用に必要なクラウド基盤を提供できる点も強みですが、フィジカルAIが業績に占める割合はまだ小さいのが実情です。
「フィジカルAIで大きく伸びる銘柄」というより、テーマの恩恵を受けつつ値動きが比較的安定した銘柄として位置づけるのが現実的でしょう。
NVIDIA(NVDA)
- 株価:239.24ドル(2026年10月6日終値)
- 時価総額:5.7兆ドル

NVIDIA(エヌビディア)は、AI向け半導体で世界首位の企業です。
フィジカルAIでは半導体だけでなく、ロボット開発に必要な道具一式を提供する「プラットフォーマー」の立場にあります。
| 製品・技術 | 役割 |
|---|---|
| Isaac GR00T | 人型ロボット向けのAI基盤モデル |
| Cosmos | 現実世界の物理法則を学んだ「世界基盤モデル」 |
| Omniverse/Isaac Sim | 仮想空間でロボットを訓練・検証するシミュレーション |
| Jetson | ロボット本体に載せる小型AIコンピューター |
ファナック・安川電機に加え、スイスのABB、ドイツのKUKAという世界の産業用ロボット大手4社が、そろってNVIDIAの技術を自社の開発環境に取り入れています。
どのロボットメーカーが勝っても恩恵を受けやすいのが、NVIDIAの強みです。

ゴールドラッシュで「つるはし」を売る立場だね!
注意点は、業績の大部分をデータセンター向け半導体が占めていることです。
株価はフィジカルAIよりも、AI投資全体の動向に左右されやすい点を理解しておきましょう。
テスラ(TSLA)
- 株価:380.68ドル(2026年10月6日終値)
- 時価総額:1.5兆ドル

テスラは電気自動車(EV)の世界大手です。
イーロン・マスクCEOは、人型ロボット「Optimus(オプティマス)」を次の成長の柱と位置づけています。
テスラは量産を前提に設計した第3世代のOptimusを開発しており、マスク氏は2026年夏に生産を始め、2027年に本格的な量産体制へ移行する方針を示しています。

将来的には年間100万台規模の生産を目指す構想もあるよ!!
人型ロボットの本体・AI・生産までを自社で一貫して手がけ、EVで培った量産ノウハウを転用できる点が強みですが、出荷台数では中国勢が先行しています。
アジボットやユニツリーが世界シェアの大半を握り、テスラは残りのシェアをUBテックやフィギュアAIと争う立場です。
加えて、テスラはこれまで計画の遅れを繰り返してきた経緯があります。
2026年7月時点では、外部から検証できるOptimusの生産台数は公表されていません。

3銘柄のなかでは、最もハイリスク・ハイリターンな銘柄だね…。
フィジカルAI関連銘柄の出遅れ株・穴場銘柄

本命銘柄はすでに注目度が高く、株価に期待が織り込まれている面もあります。
ここでは、本命ほど知られていないものの、フィジカルAIとの関わりが深い出遅れ・穴場銘柄をご紹介します。
以下の2社について、詳しく解説していきます。
日本精工(6471)
- 株価:1,117円(2026年10月7日終値)
- 時価総額:5,585億円

日本精工(NSK)は、ベアリング(軸受)で国内首位、世界でも上位に入る精密部品メーカーです。
ロボットの関節をなめらかに動かす軸受や、回転を直線の動きに変える「ボールねじ」を手がけています。

自動車向けのイメージが強い会社だよね…。
これまでは自動車向けの印象が強い銘柄でしたが、近年はフィジカルAI分野での動きが目立ってきました。
- 2025年:ロボット開発のアールティに出資し、業務提携
- 2026年8月:アトムと国産ヒューマノイドAIロボットの開発・実装に向けた基本合意書を締結
- 2026年9月:自社工場での四足歩行ロボットの実証事例やロボット向けアクチュエータを公開
ロボットの関節部品を国内で量産できる企業は限られており、国産ヒューマノイドの開発が進むほど出番が増える可能性があります。
ただし、現状の業績は自動車向けが中心で、ロボット向けの貢献はこれからという段階です。
Kudan(4425)
- 株価:1,416円(2026年10月7日終値)
- 時価総額:160億円

Kudan(クダン)は、東証グロース上場のソフトウェア企業です。
ロボットやドローンが「自分がどこにいて、周囲がどうなっているか」を把握するための空間認識技術(SLAM)を開発しています。

いわば、フィジカルAIの「眼」を提供している会社だワン!
2026年3月期の売上高は約12億円と前年の2.3倍に拡大し、営業損益は約5.9億円の赤字ですが、赤字幅は前年から縮小しています。
NEDOが公募した建設向け自律移動ロボットのソフト基盤プロジェクト(3年間・総額103億円)にも、開発リーダーとして参画しています。
時価総額が小さく、テーマに火がつくと株価が大きく動きやすい銘柄ですが、まだ赤字の企業で値動きの荒さには注意が必要です。

投資するなら、余裕資金の一部にとどめるのが無難なんだね!
Kudanの事業内容や決算の詳細は、アナリストによるブリッジレポートで確認できます。

フィジカルAI関連株はテンバガーになる?

フィジカルAI関連株から、テンバガー(株価10倍)は出るのかな?
結論からいうと、本記事で紹介した大型の本命銘柄が短期間でテンバガーになる可能性は高くありません。
たとえば日立製作所やNVIDIAは、すでに企業規模が非常に大きい銘柄です。
ここから株価が10倍になるには、企業価値が現在の10倍になる必要があり、現実的なハードルはかなり高いといえます。
一方、テンバガーが生まれるとすれば、次のような条件を持つ中小型株でしょう。
- 時価総額が小さい(数百億円規模まで)
- ロボットに欠かせない部品・ソフトで高いシェアや独自技術を持つ
- 売上が急拡大しており、黒字化や利益成長が見えてきている
実際、2025年12月にはフィジカルAI関連が一斉に物色され、菊池製作所などがストップ高になる場面がありました。

テーマに資金が集中したときの中小型株の勢いは、大型株とは別物だワン!
ただし、こうした急騰は実際の業績ではなく「期待」で買われているケースが多く、急落もセットで起こります。
テンバガー狙いの銘柄は、資産の中心ではなく「一部で夢を買う」くらいの位置づけにしておくのがおすすめです。
フィジカルAI銘柄に関するよくある質問
- フィジカルAIに投資できるおすすめETFはありますか?
-
日本株では「グローバルX ロボティクス&AI-日本株式 ETF(2638)」、米国上場では「グローバルX ロボティクス&AI ETF(BOTZ)」などが代表的です。投資信託で幅広く投資したい方は、グローバル・ロボティクス株式ファンドの解説記事も参考にしてください。
- フィジカルAI関連銘柄は新NISAで買えますか?
-
本記事で紹介した日本株・米国株は、いずれも新NISAの成長投資枠で購入できます。ただし、米国株の取り扱いは証券会社によって異なるため、利用中の証券会社で対象銘柄かどうかを確認しておきましょう。
フィジカルAIの日本ランキングは?
フィジカルAI関連銘柄に公式なランキングはありません。
参考として、本記事で紹介した日本株の本命5銘柄を時価総額の大きい順に並べると、以下のようになります。
| 順位 | 会社名 | 銘柄コード | 時価総額 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 日立製作所 | 6501 | 25.62兆円 |
| 2位 | 三菱電機 | 6503 | 11.16兆円 |
| 3位 | 富士通 | 6702 | 7.18兆円 |
| 4位 | ファナック | 6954 | 6.05兆円 |
| 5位 | 安川電機 | 6506 | 1.32兆円 |
規模が大きい銘柄ほど値動きは安定しやすく、小さい銘柄ほどテーマへの感応度が高くなる傾向があります。

「フィジカルAIの色が濃い順」で選ぶなら、ファナックと安川電機が筆頭だよ!
フィジカルAIの今後はどうなりますか?
中長期では市場の拡大が見込まれています。
当面の注目ポイントは、以下の3つです。
- 量産の進み具合:テスラのOptimusや中国勢の人型ロボットが、計画どおりに量産・出荷されるか
- 国内連合の成果:富士通・ファナック・安川電機・川崎重工業の共通基盤が、2026年内に予定どおり展開されるか
- 政策の後押し:官民10兆5,000億円の投資方針が、具体的な予算や制度としてどう形になるか
普及の時期については、現場の企業のあいだでも見方が分かれています。
- 強気の見方:5〜10年で「一家に一台」、価格は自動車並みの水準に近づく(フーリエ)
- 慎重な見方:人型は動作が複雑で、商業化には少なくともあと3〜5年が必要(ディープロボティクス)

過去には「開発コストと用途の採算が合わない」として、人型ロボットの開発方針を転換した企業も多かったんだよ…。
用途を絞った産業用ロボットは、動作の速さや精度で今も人型より優位にあります。
人型ロボットは、まず限られた場面での導入を足がかりに、少しずつ普及していくとみるのが現実的でしょう。
また、人型ロボットは安全基準や事故時の責任ルールがまだ整っておらず、普及のボトルネックになる可能性も指摘されています。
技術の進歩と株価の上昇は必ずしも同じペースでは進まないため、「長期では有望、短期では波が大きいテーマ」と考えておきましょう。
【まとめ】フィジカルAI関連銘柄の本命8選

いかがだったでしょうか?
ここで本記事のポイントをおさらいしておきましょう。
かぶリッジの結論
- 日本株の本命はファナック・安川電機・三菱電機・日立製作所・富士通の5銘柄
- 米国株の本命はマイクロソフト・NVIDIA・テスラの3銘柄
- 期待先行で値動きが大きいため、国内外への分散と長期目線が重要
フィジカルAIは、AIが画面の外に出て現実の世界で働きはじめる、大きな技術の転換点です。
日本は人型ロボットの完成品では米中に後れを取っているものの、部品や現場のノウハウでは世界から頼られる存在です。

「頭脳」に強い米国株と、「身体」や「実装」に強い日本株を組み合わせることで、テーマ全体の成長を取り込みやすくなるワン!
ただ、フィジカルAIは期待が先行しやすいテーマでもあります。
話題性だけで飛びつかず、各社の決算や計画の進み具合を確認しながら、自分の目的に合わせた投資を探してみましょう。

自分のリスク許容度や重視する点を再確認することが必要だね!












