TalentX＜タレントエックス＞（330A）のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、3月18日に東証グロースに上場予定のTalentX（330A）をご紹介します。

TalentXは、採用DXプラットフォームを提供する人材テクノロジー企業です。

想定時価総額は41.3億円で、情報・通信サービス業のIPOとなっています。

TalentXのIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日	3月18日（火）
かぶリッジ独自の初値予想	C（1.0倍以上1.3倍未満） ※想定価格750円から、750円～974円
企業Webサイト	https://talentx.co.jp/
取り扱い証券	みずほ証券（主）、SBI証券、楽天証券、岡三証券など

TalentXのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格	750円
仮条件	650〜750円
ブックビルディング期間	2月28日（金）～3月6日（木）
当選発表日	3月7日（金）
公開価格	750円
申込期間	3月10日（月）～3月13日（木）
上場日	3月18日（火）
初値	3月18日（火）発表予定

TalentXのIPO初値予想

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説！過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

TalentXの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名	割当率	割当株数
みずほ証券（主幹事）	86.97%	1,705,300株
SBI証券	4.78%	93,700株
楽天証券	2.26%	44,300株
岡三証券	1.74%	34,100株
丸三証券	1.74%	34,100株
マネックス証券	0.61%	11,900株
松井証券	0.61%	11,900株
岩井コスモ証券	0.61%	11,900株
水戸証券	0.17%	3,400株
東洋証券	0.17%	3,400株
極東証券	0.17%	3,400株
あかつき証券	0.09%	1,700株
むさし証券	0.09%	1,700株

当選しやすい証券会社ランキング

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名	取扱数	主幹事数	抽選方法	事前入金
SBI証券	76	11	完全平等抽選: 60％ IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30％ 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%	必要
楽天証券	54	0	完全平等抽選	必要
マネックス証券	50	0	完全平等抽選	必要
SMBC日興証券	52	22	完全平等抽選: 10％ ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て	必要
松井証券	55	0	配分予定数量の70％以上を抽選	不要
岡三証券	49	0	取引実績に応じて優遇抽選	不要

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の鈴木 貴史氏は同社の代表取締役社長です。

また、第8位～10位の株主は同社従業員であり、氏名非公表となっています。

株主名	比率
鈴木 貴史	47.62%
AT-Ⅱ投資事業有限責任組合	20.35%
パーソルデジタルベンチャーズ株式会社	13.95%
グローバル・ブレイン７号投資事業有限責任組合	6.11%
細田 亮佑	5.29%
HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND　投資事業有限責任組合	2.03%
宇野 康秀	0.91%
同社従業員	0.39%
同社従業員	0.33%
同社従業員	0.26%

TalentXの業績情報

決算期	2020年2月	2021年2月	2022年2月	2023年2月	2024年2月
売上高	266	381	448	727	1,062
成長率	ー	+43.2%	+17.6%	+62.3%	+46.2%
経常利益	-180	-148	-306	-95	26
成長率	ー	ー	ー	ー	ー
経常利益率	0.0%	0.0%	0.0%	0.0%	2.4%
当期純利益	-181	-147	-308	-93	26
成長率	ー	ー	ー	ー	ー
EPS	-37.1	-29.6	-56.5	-17.1	4.9
BPS	17.0	79.9	23.3	6.1	11.1

2024年2月期は、売上高1,062百万円（前期比+46.2%）、経常利益26百万円で増収増益となりました。

経常利益及び当期純利益において初の黒字化を達成した要因として、企業の人材獲得戦略の変化が挙げられます。

企業の人手不足だけでなく転職等希望者数が過去最高の 1,000 万人を突破する中、求人企業は潜在層に自社の認知を広め、検討や関心を促す新しい採用手法が必要とされています。

同社は、採用活動をマーケティングへと変える採用 DX プラットフォーム「My シリーズ」を通じて、エージェントや求人広告に依存した従来の採用手法からの脱却を目指します。

2025年3月期の業績予想は、売上高1,402百万円（前期比+32.0%）、経常利益220百万円（同+746.2%）と大幅な続伸を見込んでいます。

TalentXの事業内容

TalentXは、DXプラットフォームSaaSを活用した人材サービス企業です。

展開する事業は採用マーケティングのみの単一セグメントであり、3種類のMySeriesサービスを提供しています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

人材紹介エージェントをリプレイスするリファラル採用ツール “MyRefer”

MyReferは、従業員をリクルーター化し、ネットワークによる採用活動を促進するリファラル採用サービスです。

SNS連携による求人情報の自動シェア機能や、従業員の紹介活動を促すポイント付与機能を提供し、効率的な採用活動を支援しています。

さらに、データの可視化で課題を特定することで、人事業務の負担を軽減することもできます。

外部スカウトデータをリプレイスする採用MAツール “MyTalent”

MyTalentは、転職市場に現れない潜在層に対して、AIを活用し半自動でスカウトを実施する採用マーケティングツールです。

過去の応募者や元社員などを独自データとして活用し、行動データをもとに転職意欲が高まったタイミングを分析します。

そして、最適な時期にスカウトを送ることで、他社との競争を避けつつ優秀な人材の採用を可能にしているのです。

外部求人メディアをリプレイスする採用CMSツール “MyBrand”

MyBrandは、ノーコードでオリジナルの採用メディアを簡単に作れるツールです。

外部求人サイトでは伝えきれない自社の魅力を発信し、採用競合を避けながらマッチする人材を引きつけることができます。

また、SEOによる独自集客や社員ストーリーの発信で、自社のファンを増やしコストを抑えた採用活動を可能にしています。

特徴と成長戦略

同社の顧客は65％が大手企業となっており、強固な収益基盤があります。

また、創業期から新市場を創造し続けることで、Myシリーズ全体で競合優位性を築き上げていることが強みとなっています。

今後は、新規顧客の開拓を行うことに加え、既存顧客に対して複数サービスを利用してもらうことでシナジー効果を発揮させていくというステップで成長戦略を掲げています。

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名	上場日	初値予想	初値騰落結果
技術継承機構	2/5	A（1.5倍~1.7倍未満）	1.35倍
バルコス	2/3	C（1.0倍~1.3倍未満）	1.00倍
ピースタイルホールディングス	12/27	C（1.0倍~1.3倍未満）	1.61倍
visumo	12/26	B（1.3倍~1.5倍未満）	1.35倍
フォルシア	12/26	A（1.5倍~1.7倍未満）	2.08倍
GVA TECH	12/26	A（1.5倍~1.7倍未満）	1.01倍

直近では、公開価格割れしたIPO企業はおらず、初値予想を大きく上回る企業もありました。