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JALの株価が下落した理由とは?JAL株は買うべき?株主優待や業績も徹底解説!

JALの株価が下落した理由とは?JAL株は買うべき?株主優待や業績も徹底解説!

・JALの株価はなぜ下落しているの?
・今は買い時なの?売り時なの?
・JAL株の将来性が知りたい!

このようなお悩みを解決します。

かぶリッジの結論

  • JALの株価が下落した理由は、中東情勢の悪化による燃料コストの高騰・27/3期の減益予想・景気敏感株リスク
  • 2026年3月期は売上収益・EBITが過去最高を達成、業績は好調
  • 株主優待・インバウンド需要を狙うなら長期保有が狙い目

日本航空(JAL・9201)の株価は2026年4月30日終値で2,454円と、年初来安値圏で推移しています。

2026年3月期は過去最高益を更新する好決算だったにもかかわらず、株価は冴えない展開が続いています。

jal 株価チャート
TradingViewより

業績好調なのに株価が下がっているのはなぜなんだろう…?

本記事では、JALの株価が下落している理由と今後の見通しについて、かぶリッジが分かりやすく解説します。

たけぞう

監修者:たけぞう

合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。

■毎日更新かぶリッジブログ
元証券ディーラー・たけぞうの「かぶリッジブログ」

■書籍
50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資

※本記事の注意事項

正しい情報をお伝えするために随時更新を実施しますが、掲載内容には古い情報、誤った情報が含まれることがございます。
また、本記事でご紹介する企業や投資商品はすべて情報提供目的であり、投資を推奨・勧誘する目的はございません。
情報の取捨選択や投資判断は各ユーザー様のご判断・責任にてお願いいたします。

※掲載内容へのご指摘につきましては、お問い合わせフォームより受け付けております。

目次

JALの株価が下落した理由は?主な3つの理由を解説

JALの株価が下落した理由は?主な3つの理由を解説

株価が下落した理由は以下の3つと考えられます。

株価下落の3つの理由を順番に見ていこう!

中東情勢の悪化による燃料コストの増加

JALの株価下落の理由の1つ目は、中東情勢の悪化による燃料コスト増加への懸念です。

2026年3月期の決算では、3月の中東情勢悪化により燃油価格が急騰したものの、当期は特段の影響はなかったと説明されています。

しかし、JALの営業費用の中で航空燃油費が占める割合は大きく、その動向は業績を大きく左右します。

航空燃油費営業費用全体
2025年3月期3,800億円1兆6,934億円
2026年3月期3,954億円1兆8,340億円
前年比+4.1%+8.3%
2026年3月期決算短信より

航空燃油費は営業費用の約2割を占めており、原油価格が上昇すれば利益を押し下げる要因となります。

国際線の燃油サーチャージを大幅に引き上げて、価格転嫁を進めているよね…。

また、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫といった地政学リスクも継続しており、市場では「JALは外部要因の悪化に弱い」と見られています。

JALも決算短信内で、世界情勢が急速に不確実性を増しており、政治・経済の動向に留意が必要な経営環境であると言及しています。

27年3月期の純利益が減少予想

JALの株価が下落した理由の2つ目は、2027年3月期が減益予想となっている点です。

同社が発表した2027年3月期の業績予想は以下の通りです。

スクロールできます
売上収益EBIT当期利益
26/3期2兆125億円2,180億円1,376億円
27/3期 (予想)2兆950億円1,800億円1,100億円
前年比+4.1%-17.4%-20.1%
2026年3月期決算短信より

売上は伸びる予想ですが、EBITは17.4%減、当期利益は20.1%減と、利益面では大きな後退が見込まれています。

過去最高益を達成した直後に減益予想が示されたことで、市場では「業績ピークアウト懸念」が意識され、売り材料として受け取られています。

過去最高益のあとに減益予想…投資家としては気になる動きだね。

ただし、これは中東情勢や原油価格の上昇など不確実性を織り込んだ保守的な見通しとも考えられ、必ずしも事業の構造的な悪化を意味するものではありません。

景気敏感株というリスク

JALの株価下落の理由の3つ目は、航空株が景気敏感株であるという構造的な特性です。

景気敏感株とは?

景気敏感株とは、景気の変動によって業績や株価が大きく動きやすい銘柄のことです。

航空、海運、鉄鋼、化学、自動車などが代表例として挙げられます。

航空業界は、景気が良いときは旅客需要・貨物需要ともに伸びますが、景気後退時には真っ先に需要が減少するという特性があります。

特にビジネス需要や観光需要は、企業業績や個人消費の影響を強く受けます。

JALの株価が反応しやすい外部要因

  • 世界経済の景気後退懸念
  • 原油価格の上昇
  • 為替(円安進行はコスト増要因)
  • 感染症・自然災害・地政学リスク

2024年〜2026年にかけては、米国の関税政策の不確実性や世界的な金利動向など、マクロ経済の変動が大きい局面が続いています。

こうした環境下では、業績好調でも先行き不透明感から売られやすいのが景気敏感株の特徴です。

市場心理が悪化すると、業績以上に株価が下がってしまうワン!

JALの基本情報

JALの基本情報

株価下落の理由を理解した上で、ここからはJALの事業内容と業績を見ていきましょう。

事業内容

JALの事業は、FSC、LCC、マイル/金融コマース・その他の4つのセグメントから構成されています。

収益の中心はフルサービスキャリア(FSC)となっており、売上収益構成比は78.9%です。

セグメント名売上収益構成比
フルサービスキャリア(FSC)78.9%
ローコストキャリア(LCC)5.7%
マイル/金融・コマース事業11.0%
2026年3月期時点

フルサービスキャリア(FSC)

フルサービスキャリア(FSC)は、機内食やラウンジサービスなどフルサービスを提供する航空事業で、JALグループ最大のセグメントです。

2026年3月期のFSC事業の業績は以下の通りです。

  • 売上収益:1兆5,874億円(前年比+9.3%)
  • EBIT:1,450億円(同+30.5%)
  • 使用機材:220機(所有200機・リース20機)

FSCを担うのはJAL本体のほか、日本トランスオーシャン航空、ジェイエア、日本エアコミューターなどです。

2026年1月には成田=デリー線を新規開設、最新鋭機材エアバスA350-1000型機を羽田=パリ線を含む5路線12便で毎日運航するなど、国際線の拡大を進めています。

FSCはJALグループの「顔」となる事業だね!

また旅客以外にも、航空機を使って貨物や郵便を輸送する「貨物郵便」のサービスも提供しており、近年大きく成長している分野となっています。

2026年3月期の貨物郵便収入は次の表の通りです。

国際線貨物郵便収入国内線貨物郵便収入
2025年3月期1,316億円314億円
2026年3月期1,562億円334億円
前年比+18.7%+6.4%
2026年3月期決算短信より

特に国際線貨物郵便収入は前年比18.7%増と大きく成長しており、以下のような取り組みが奏功しています。

  • カリッタ航空との提携でアジア=北米間の貨物需要を獲得
  • 医薬品やAI・EV関連部品など高単価貨物の取り込み強化
  • JR東日本グループと連携した「JAL de はこビュン」で地域産品の海外輸出促進

旅客以外の収益源を持っているのは強みになるワン!

ローコストキャリア(LCC)

ローコストキャリア(LCC)は、機内サービスを簡素化して低価格を実現した航空事業です。

JALは特徴の異なるLCC3社を傘下に持っています。

  • ZIPAIR Tokyo(中長距離LCC・成田中心)
  • スプリング・ジャパン(中国路線が中心)
  • ジェットスター・ジャパン(短距離LCC)

2026年3月期のLCC事業の業績は以下の通りです。

  • 売上収益:1,149億円(前年比+10.4%)
  • EBIT:96億円(同-17.1%)

増収減益となっていますが、ZIPAIRは旺盛な渡航需要を受けて成田=バンコク・ソウル・ロサンゼルス・ホノルル線を増便しており、ネットワーク拡大が続いています。

2026年2月からは、アジアのエアラインとして初めてスペースX社の衛星インターネットサービス「Starlink」を搭載するなど、サービス面での差別化も進めています。

マイル/金融・コマース事業

航空輸送以外の収益源を確立することを目指す「マイル・ライフ・インフラ」領域の中核をなす事業です。

決済の起点となるのが「JAL Pay」で、クレジットカードやキャッシュレス決済での日々の買い物・支払いでもマイルがたまるよう機能を拡充しています。

JALマイルライフ構想
同社HPより

マイルの「ためる」「つかう」シーンを拡大する「JALマイルライフ構想」を進めているワン!

マイル発行数などが順調に増加し、業績はEBITが前期比+10.9%となる455億円となりました。

  • 売上収益:2,222億円(前年比+10.9%)
  • EBIT:455億円(同+10.9%)

業績

JALの業績推移は以下の通りです。

スクロールできます
売上収益EBIT当期利益
2024年3月期1兆6,518億円1,452億円955億円
2025年3月期1兆8,440億円1,724億円1,070億円
2026年3月期2兆125億円2,180億円1,376億円
2027年3月期(予)2兆950億円1,800億円1,100億円
2026年3月期決算短信より

2026年3月期は売上収益・EBITが過去最高水準を更新しました。

EBITは「財務・法人所得税前利益」のことで、税引前利益から利息等の財務収支を除いたものだよ!

増収増益の背景には、インバウンド需要の継続と日本発ビジネス需要の回復があり、EBITマージンも9.4%→10.8%へ大きく改善しています。

一方で、2027年3月期は減益予想となっており、これが株価の上値を抑える要因となっています。

JALの強みと弱みから見る将来性

JALの強みと弱みから見る将来性

💡このパートの要約

  • 世界最高品質のサービスで多数の国際的評価を獲得
  • 経営破綻を経て健全な財務体質を構築
  • 一方で外部環境の影響を受けやすい弱みも存在

強み①提供するサービスの質の高さ

JALの強みの1つ目は、世界トップクラスのサービス品質です。

JALはサービス品質で多くの国際的な評価を獲得しています。

JALのサービス評価(一例)
  • APEX「2025 APEX EXPO」で日本の航空会社として唯一5年連続「WORLD CLASS™」に認定
  • SKYTRAX「ワールド・エアライン・スター・レイティング」で9年連続「5スター」を獲得
  • 「D&I AWARD 2025」で航空会社として初の「D&I AWARD大賞」を受賞
  • IATA(国際航空運送協会)の航空保安管理国際認証を取得

これらの評価は、顧客からの信頼を得ているブランド力の証です。

特にビジネスクラスやファーストクラスといった高単価の顧客層を獲得するうえで、サービス品質はLCCにはない大きな強みになります。

サービス品質の高さがファンの多さにつながっているね!

強み②経営破綻を経た健全な財務体質

JALの強みの2つ目は、経営破綻を経て構築された健全な財務体質です。

JALは2010年に会社更生法を申請して経営破綻しましたが、その後の再建を通じて収益構造とコスト管理の徹底的な見直しが行われました。

2026年3月期末時点の財務状況は以下の通りです。

スクロールできます
2025年3月期2026年3月期
資産合計2兆7,949億円3兆1,987億円
現金及び現金同等物7,490億円1兆101億円
資本合計1兆166億円1兆3,347億円
親会社所有者帰属持分比率34.9%40.3%
2026年3月期決算短信より

注目したいのは、現金及び現金同等物が1兆円を突破している点です。

自己資本比率も40.3%まで上昇しており、外部環境の変化に対応できる豊富な手元資金と財務余力を備えています。

コロナ禍のような危機が来ても耐えられる体力があるワン!

過去の経営破綻という苦い経験が、結果として現在の強固な財務体質につながっていると言えるでしょう。

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弱み:外部環境への脆弱性

一方で、JALには外部環境の影響を受けやすいという弱みがあります。

JAL自身が決算短信で挙げているリスクは以下の通りです。

JALが認識しているリスク(一部抜粋)
  • 航空安全に関わるリスク
  • 自然災害・テロ攻撃等の災害に関わるリスク
  • 気候変動・環境規制に関わるリスク
  • 国際情勢や経済動向等の外部経営環境に関わるリスク
  • 市況変動(原油価格・為替)に関わるリスク
  • 世界的な疫病の蔓延拡大に関わるリスク

こうしたリスクは、JALが自らコントロールできない要因がほとんどです。

記憶に新しいコロナ禍では、世界的に航空需要が消失し、JALの業績にも甚大な影響を及ぼしました。

外部環境の悪化はJAL単独では防ぎきれないリスクなんだね…

JALは事業ポートフォリオを再構築し、マイル/金融・コマース事業など非航空事業の利益拡大を進めることで、こうしたリスクの軽減を図っています。

ただし、収益の大半が航空事業である現状では、外部環境への脆弱性は引き続きJALの構造的な弱みとして認識しておく必要があります。

JALの株は買うべきか?

JALの株は買うべきか?

株価下落の理由・基本情報・強み弱みを踏まえて、JALの株は今買うべきかについて3つの視点から考えます。

株主優待目当てなら今は安い

JALは国内線の片道50%割引券(株主割引券)がもらえる人気の株主優待銘柄です。

2026年4月30日終値の2,454円は年初来安値圏にあり、株主優待狙いの投資家にとっては購入タイミングとして検討しやすい水準と言えます。

jal 株価チャート
TradingViewより

現在の株価指標は次の通りです。

項目数値
株価(2026/4/30終値)2,454円
最低投資金額(100株)約24.6万円
PER(予想)9.4倍
PBR0.94倍
配当利回り(予想)3.9%
2026年4月30日時点の株価データ

PBR1倍割れ・PER10倍未満・配当利回り3.9%という水準は、業績好調な企業としては割安水準と言えるでしょう。

株主優待をもらいながら割安に買えるのは魅力的だね!

JALの株主優待については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

※株主優待の内容や取得条件は変更される可能性があるため、購入前に必ずJAL公式の株主優待ページで最新情報をご確認ください。

航空株が消えない理由

JALを含む航空株が長期投資に向いている理由として、航空業界が消えない構造を持っている点が挙げられます。

航空株が消えない3つの理由

  • 島国・日本にとって不可欠な社会インフラ
  • 航空免許・空港枠などの規制による高い参入障壁
  • JAL・ANAによる実質的な寡占市場

日本は四方を海に囲まれた島国で、海外との人やモノの行き来は航空輸送に大きく依存しています。

また、航空事業を始めるには多額の設備投資・専門人材・規制当局の認可が必要であり、新規参入は容易ではありません。

過去にコロナ禍など航空需要が大きく落ち込んだ場面でも、JALは政府支援や金融支援を受けながら事業を継続してきました。

社会に欠かせない事業だからこそ、長期で見れば回復力があるワン!

このように、航空業界はなくならない構造を持っているため、長期投資の対象としては安定感があると言えます。

インバウンド需要という長期的な追い風

3つ目の視点は、インバウンド需要という長期的な追い風です。

2026年3月期も国際線旅客は好調なインバウンド需要に支えられ、有償座席利用率は85.8%(前年比+1.9pt)まで上昇しました。

国際線有償旅客数国際線旅客収入
2025年3月期758万人6,963億円
2026年3月期800万人7,600億円
前年比+5.5%+9.1%
フルサービスキャリア・国際線輸送実績

JALは「JALグループ経営ビジョン2035」で、国際路線事業の成長を最重要の柱と位置づけています。

  • FSC事業での機材大型化・中長距離機材の増機
  • ZIPAIRを中心としたLCC国際線ネットワークの拡充
  • 大型貨物機増強による貨物機ネットワーク拡大

2030年度のEBIT目標は3,000億円、2035年度のEBIT目標は3,500億円以上と、長期での成長シナリオを明確に打ち出しています。

たけぞう(専門家)

短期的には中東情勢や減益予想で軟調な展開が続きそうですが、インバウンド需要・経営ビジョン2035・健全な財務体質を踏まえると、長期保有を前提にした投資妙味は十分にあると言えるでしょう。

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【まとめ】JALの株価が下落した理由

【まとめ】JALの株価が下落した理由

JALの株価が下落している理由と今後の見通し、よく分かったよ!

最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。

かぶリッジの結論

  • JALの株価が下落した理由は、中東情勢の悪化による燃料コストの高騰・27/3期の減益予想・景気敏感株リスク
  • 2026年3月期は売上収益・EBITが過去最高を達成、業績は好調
  • サービス品質・健全な財務体質・インバウンド需要を背景に長期では成長余地

JAL(9201)の株価が下落した理由として、中東情勢が悪化し燃料価格が高騰したことや、27/3期に大幅な減益を見込んでいることが挙げられます

一方で、過去最高益を更新する業績、健全な財務体質、株主優待、長期成長戦略「経営ビジョン2035」など、長期保有の妙味は十分にあります。

PBR1倍割れ・配当利回り3%台後半という水準は、株主優待や配当を重視する投資家にとって魅力的な水準と言えるでしょう。

短期の値動きより、長期目線での投資が向いている銘柄だワン!

かぶリッジでは、ANAについて分析した記事も公開していますので、ぜひご覧ください。

かぶリッジ公式ロゴ

執筆:かぶリッジ編集部

かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。

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