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・免疫生物研究所の株価はなぜ上がったり下がったりするの?
・将来性は本当にあるの?
・上場廃止になるリスクは?
このようなお悩みを解決します。
💡かぶリッジの結論
免疫生物研究所(4570)は、抗体を用いた診断試薬を中心に製薬企業や大学病院といった研究施設向けの研究用医薬製品を開発する企業です。
特に看板商品である医療研究用検査キットの「ELISAキット」は2025年3月期で前年比売上33%増を達成し、アメリカを中心に、加速度的に注目を集めています。
今回は、免疫生物研究所の株価がなぜ動くのか、将来性・上場廃止リスク・今後の見通しについて詳しく解説します。
正しい情報をお伝えするために随時更新を実施しますが、掲載内容には古い情報、誤った情報が含まれることがございます。
また、本記事でご紹介する企業や投資商品はすべて情報提供目的であり、投資を推奨・勧誘する目的はございません。
情報の取捨選択や投資判断は各ユーザー様のご判断・責任にてお願いいたします。
※掲載内容へのご指摘につきましては、お問い合わせフォームより受け付けております。

💡このパートの要約
製品1個による業績の振れ幅が非常に大きい医療・製薬業界ですが、免疫生物研究所の今後はどうなっていくでしょうか。
ここでは、将来性を裏付ける3つの理由を解説します。
免疫生物研究所を語る上で欠かせないのが、最も重要な成長ドライバーの「ELISAキット」です。

ELISAキットって?
ELISAキットは同社の主力商品で、抗原抗体反応を利用した研究機関用の診断試薬。
2025年3月期には341,644千円(前期比+33%)の売上を記録し、診断試薬サービスの売上のうち、49%を占めます。
特筆すべきは海外市場での急成長。
デジタルマーケティング(SNS等)を活用した情報戦略の成果により、海外大手CRO企業等からのバルク注文により販売数量が大幅に増加しています。
2025年3月期の地域別売上高では、米国が196,738千円(前期比+60%)、中国が68,462千円(同+15%)、その他地域が114,976千円(同+35%)。
海外売上比率が30%に達するなど、デジタルマーケティングの効果が如実に表れ始めたと捉えるべきでしょう。

新しいCRO企業と契約できれば米国以外でも売上を急増させられるワン!
同社は今後も「SNS等を活用した情報戦略を更に強化し、各国で開催される展示会等にも積極的に参加」する方針を掲げており、海外展開のさらなる拡大が期待されます。
ELISAキットの成功の裏で、免疫生物研究所は新しい領域への挑戦も行っています。
従来は研究用の製品を提供していた同社ですが、新たな事業として、病院で実際に使える診断薬の製造へも乗り出しました。

研究用と何が違うの?
最も大きい点は保険の適用が可能だということ。
患者の自己負担が軽減されることで利用者が増え、研究用とは比べものにならないほど大きな市場へのアプローチが可能となります。

利用者の窓口負担が軽減されるワン!
同社は実際に、血糖値の調節に関わるホルモンを正確に測定できる診断薬にて承認を得ており、製品化へ進んでいます。
また、赤痢アメーバ症の診断薬についても承認を取得済み。
2025年12月までには保険が適用され、販売を開始するとのことです。
研究用のみにとどまらず、自社の強みを活かしながらより大きな市場へアプローチしている点はかなり好印象でしょう。
前述した二つのポイントは診断薬に係る話でしたが、同社はカイコを用いた新たな技術で事業の多角化も目指しています。

新たな技術って?
同社は、「遺伝子組換えカイコ」の研究も行っており、カイコからヒト型タンパク質を作ることに成功しました。
特に注目されているのがヒト型コラーゲンの製造で、美容医療機器の原料としてイタリアの会社とも既に売買契約が結ばれています。

原料として買われるなら安定した収益を上げられそうだね!
同社のカイコ事業は売上ベースで前年比74%増の約8,500万円。
まだまだ事業としては小さいですが、大きな可能性を秘めています。
また、コラーゲンだけでなく、細胞培養の材料となるタンパク質の製造にも携わっており、今後更に裾野を広げていく可能性は大きいでしょう。

💡このパートの要約
ここでは、免疫生物研究所の事業内容や業績について詳しく見ていきます。
免疫生物研究所の事業内容は主に以下3つのセグメントで構成されています。
診断試薬サービス事業では、ELISAキットといった研究用の診断試薬を研究・販売しています。

同社の主力事業だワン!
現在はELISAキットが売上の約半分を占めていますが、他にも保険が適用される体外診断用医薬品も行っており、グルカゴン測定試薬や赤痢アメーバ症診断薬といった商品が主力です。
また、同社は研究用抗体の製造受託も行っており、免疫・抗体に係るサービスを手広く展開しています。
検査サービス事業では、クライアントの要望に応じて、特定物質の詳しい検査を行っています。
特に脂質の検査に強みを有しており、小動物からヒト臨床検体まで微量の血清・血漿検体で分析可能とのことです。
すでに特許を取得済みで、生活習慣病の予防や治療という側面からさらなる技術の応用・転用が期待されます。
TGカイコサービス事業では、遺伝子組換えカイコを用いてヒト型コラーゲンといった医療用のタンパク質を製造しています。
現在はヒト型コラーゲンが主力となっていますが、フィブロネクチンを筆頭に、他のタンパク質の量産へ対する研究も盛んです。
売上ベースでは前年比74%増の約8,500万円の成長を遂げており、さらに多くのタンパク質を量産する技術が確立されれば、一番の成長ドライバーとなってくるでしょう。

免疫生物研究所の業績はどうなのかな?
| 決算期 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 | 2026年3月予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 602 | 647 | 794 | 816 | 969 | 1,025 |
| 営業利益 | −240 | −122 | 57 | 104 | 209 | 240 |
| 経常利益 | −310 | −243 | −149 | 125 | 209 | 240 |
| 当期純利益 | −318 | −258 | −289 | 186 | 249 | 265 |
2023年までは赤字が続き苦戦を強いられましたが、ELISAキットを主軸に軌道に乗り出してからは黒字転換。
2025年3月期では純利益33%増を達成しています。
また、2026年予想でもペースを落とさず増収増益予想。
特に、ELISAキットの海外展開やカイコ事業の成長へ期待が向けられます。

大学と共同で新しい医薬品の開発も行っているワン!
また、利益の占める割合が全体の0.5%と極めて小さいセグメントですが、同社は化粧品事業にも手をかけ始めています。
カイコの技術を転用したコラーゲン含有化粧品の開発・研究が主で、2027年には新商品の製品化も目指しているとのこと。
ELISAキットやカイコ事業に並んで、化粧品事業が今後の成長ドライバーになってくる可能性も考えられるでしょう。
執筆時点(2026年4月30日)において、免疫生物研究所が上場廃止になる具体的な予定や開示はありません。
2025年度半期有価証券報告書で継続企業の前提に関する注記も付されていません。

継続企業の前提に関する注記って?
企業が将来にわたって事業を継続できるかどうかを示す会計上の概念です。
現時点での短期的な上場廃止リスクは低いと考えられますが、業績と財務状況を継続的に確認することが不可欠です。

以下は、免疫生物研究所の株価チャートです。

なぜ株価が動くのか、もう少し詳しく知りたいな!
免疫生物研究所の株価が動く主な理由を、「上昇材料」と「下落要因」に分けて解説します。
免疫生物研究所の株価を押し上げる材料として、主に以下のものが考えられます。
株価を押し下げる要因としては以下が挙げられます。
免疫生物研究所は時価総額が比較的小さい小型株のため、少ない売買代金で株価が大きく動きやすいという特徴があります。
好決算や新規提携のニュースが出た際には急騰しやすい一方、悪材料が出ると急落するリスクも高いため、投資する際には価格変動幅が大きい点に注意が必要です。

事業の本質的な進捗を見極めることが大切だワン!

💡このパートの要約

免疫生物研究所は今後どうなるんだろう?
免疫生物研究所の今後について、以下の観点から分析していきます。
直近1年の注目ポイントは、ELISAキットの海外大口受注の継続です。
2026年3月期では、海外CRO企業の治験でELISAキットが継続採用されるなど海外販売が堅調に推移しています。

特に、海外販売ではLinkedInを活用した情報戦略の成果により大手CROからバルク注文を受けることに成功しています。
さらに、重症熱性血小板減少症候群ウイルス抗体遺伝子に関する独占的実施許諾契約を新たに締結したことも開示されており、ロイヤリティ収入など新たな収益の芽が生まれています。

海外受注の動向は、四半期決算ごとに確認するワン!
体外診断用医薬品が病院や医療機関へ普及していく過程が成長の鍵となるでしょう。
保険適用市場は研究用市場と比べてはるかに規模が大きく、同社の売上規模を大きく押し上げる潜在力があると考えられます。
また、カイコ事業では現在のヒト型コラーゲンに加え、フィブロネクチンなど他のタンパク質の量産体制が整えば、提携先のさらなる拡大が期待されます。

カイコ事業が本格化すれば、売上の柱が複数になって安定感が増すね!
長期的な視点では、米国・欧州・アジア市場への多面的な展開がどこまで進むかが焦点となります。
研究用診断試薬の需要は世界的に拡大傾向にあり、グローバルな医薬品研究市場の成長を取り込める立場にあります。
現状、同社の収益はELISAキットの好調に牽引されているところが大きいですが、事業多角化への投資も続けられています。
ELISAキットや体外診断用医薬品、カイコ由来タンパク質など参入障壁の高い領域で複数の独自技術を持つ点は、長期的な競争優位の源泉となるでしょう。
加えて、特許を活用したロイヤリティ収入が新たな収益の柱として育てば、フロー型とストック型の両面から安定した収益を得られるビジネスモデルへの転換が期待されます。

時価総額が比較的小さい小型株のため、大口受注などのポジティブなニュースで急騰しやすく、決算の期待外れや外部環境の悪化で急落しやすい特徴があります。
投資の際はこうした価格変動リスクを十分に理解した上で判断することが重要です。
上場廃止の具体的な予定や継続企業の前提に関する注記の開示は確認されていません。
2024年3月期以降は全損益項目が黒字転換しており、財務状況は改善傾向にあります。
ただし、事業規模の小ささや海外依存度の高さなどのリスクは継続的に確認することをおすすめします。
明確な上値の目安を断定することは困難です。
体外診断用医薬品の保険適用・普及、カイコ事業の量産体制確立、新たな大口受注の獲得といった材料が実現した場合、収益規模が大幅に拡大する可能性があると考えられます。
仕手株かどうかを断定することは適切ではありませんが、時価総額が小さい小型株であるため、少ない売買代金でも株価が大きく動きやすいという特徴があります。
投資判断にあたっては、業績・事業内容・財務状況といったファンダメンタルズを中心に判断することをおすすめします。


免疫生物研究所の将来性について、よくわかったよ!
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
💡かぶリッジの結論
免疫生物研究所の将来性は、主力商品の海外展開、新規事業による収益の多角化、デジタルマーケティングによる業務効率化という3つの強みで支えられています。

カイコ事業などの明確な成長ドライバーがある点も好印象だね!
海外売り上げが強い反面、外部環境に左右されやすい点には注意が必要ですが、今後の同社の成長には注目が集まっています。
注目に値する人
慎重になるべき人
決算発表のたびに業績と財務状況を確認しながら、慎重に判断することをおすすめします。