今回はIPO企業の中から、10月17日に東証グロースに上場予定のユーソナー(431A)をご紹介します。
ユーソナーは、「固有名詞で社会を支える」を企業理念として掲げ、法人企業データベース「LBC」と顧客データ一元化ソリューション「ユーソナー」を提供するデータベースマーケティング支援企業です。
想定時価総額は165.9億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
ユーソナーのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 10月17日(金) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※1,910円~2,482円 |
企業Webサイト | https://usonar.co.jp/ |
取り扱い証券 | 野村證券(主)、大和証券、SBI証券、楽天証券など |

主幹事は野村證券だよ!
ユーソナーのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,910円 |
---|---|
仮条件 | 9月30日(火)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 10月1日(水)~10月6日(月) |
当選発表日 | 10月7日(火) |
公開価格 | 10月7日(火)発表予定 |
申込期間 | 10月8日(水)~10月14日(火) |
上場日 | 10月17日(金) |
初値 | 10月17日(金)発表予定 |
まずは仮条件がどうなるか注目だよ。


ユーソナーのIPO初値予想


公募比率がわずか約2%と極めて低く、大部分が既存株主による売出しとなっているため、売り圧力が非常に強い構造となっています。
特に創業者や三井物産企業投資、日本政策投資銀行などの大口株主が大量売却を予定しており、需給面では厳しい状況です。
一方、業績面では前期売上高成長率20.6%、営業利益は前年比688.5%増と非常に高い成長性を示しており、データベースマーケティング支援というDX関連テーマも一定の注目度があります。
ただし、公募比率の低さと大量売出しによる需給悪化が大きなマイナス要因となり、初値形成においては慎重な見方が必要と考えられます。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,910円~2,482円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ユーソナーの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
野村證券(主) | % | 株 |
大和証券 | % | 株 |
SBI証券 | % | 株 |
楽天証券 | % | 株 |
丸三証券 | % | 株 |
東海東京証券 | % | 株 |
マネックス証券 | % | 株 |
東洋証券 | % | 株 |
岩井コスモ証券 | % | 株 |
極東証券 | % | 株 |
岡三証券 | % | 株 |
水戸証券 | % | 株 |
松井証券 | % | 株 |
あかつき証券 | % | 株 |
当選しやすい証券会社ランキング



なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |



松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!


大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の福富七海氏は同社の代表取締役会長で65.90%の株式を保有しています。
また第2位の三井物産企業投資投資事業有限責任組合と第3位の株式会社日本政策投資銀行がVC・投資会社として株主となっており、合計で約33%を保有しています。
株主名 | 比率 |
---|---|
福富 七海 | 65.90% |
三井物産企業投資投資事業有限責任組合 | 22.23% |
株式会社日本政策投資銀行 | 11.10% |
株式会社ゼンリン | 0.77% |



創業者が約66%保有しているけど、VC保有比率は約33%と比較的高めになっているね!
ユーソナーの業績情報




決算期 | 2020年12月 | 2021年12月 | 2022年12月 | 2023年12月 | 2024年12月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 3,160 | 3,406 | 4,041 | 5,038 | 6,074 |
成長率 | ー | +7.8% | +18.6% | +24.7% | +20.6% |
経常利益 | 305 | 456 | 102 | 123 | 909 |
成長率 | ー | +49.5% | -77.5% | +20.8% | +633.3% |
経常利益率 | 9.7% | 13.4% | 2.5% | 2.5% | 15.0% |
当期純利益 | 203 | -353 | 64 | 74 | 634 |
成長率 | ー | ー | ー | +15.2% | +748.5% |
EPS | 39.0 | -52.9 | 9.3 | 9.5 | 81.1 |
BPS | 225.1 | 220.1 | 249.3 | 258.9 | 340.0 |
※2025年7月10日付で普通株式1株につき1,000株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2020年12月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
ユーソナーの業績を見てみると、売上高は年々右肩上がりの成長を続けており、データベースマーケティング支援事業の堅調な拡大が確認できます。
2021年12月期に一度赤字転落を記録していますが、これは目論見書によるとデータベースの補完対策費998,889千円を特別損失として計上したことが主因となっており、一過性の要因による影響でした。
特に注目すべきは2024年12月期の業績で、経常利益が909百万円と前年比633.3%の大幅増益を達成しており、収益性の大幅な改善が見て取れます。



法人企業データベース「LBC」を核とした「ユーソナー」の需要が急拡大しているんだね!
同社の主力事業である法人企業データベース「LBC」とクラウドサービス「ユーソナー」は、企業のDX化推進やデータ活用ニーズの高まりを背景に需要が拡大しており、今後も継続的な成長が期待されます。
また、約1,250万箇所の事業拠点を網羅する独自のデータベースは競合他社との差別化要因となっており、安定した事業基盤を築いている点も評価できるでしょう。
ユーソナーの事業内容
ユーソナーは、「固有名詞で社会を支える」を企業理念として掲げ、データベースを活用したマーケティング支援サービスを提供する企業です。


全国約1,250万箇所の事業拠点を網羅した独自の法人企業データベース「LBC」を核として、企業の営業活動を効率化するソリューションを展開しています。
法人企業データベース「LBC」
「LBC」(Linkage Business Code)は、公開情報を基に同社が独自で構築した法人企業データベースです。
- 収録拠点数:約1,250万箇所(2025年6月末現在)
- 特徴:企業の支店や工場等も含め、全て名寄せされ本社に紐付け
- 用途:マーケティングや管理部門など部署を問わず多目的に活用可能


信用調査会社のデータベースが与信管理目的であるのに対し、LBCは企業活動の情報インフラとして幅広く活用できる点が特徴です。
顧客データにLBCを付与することで、資本系列や本社・事業所関係が可視化され、企業グループごとの正確な取引額把握や戦略立案が可能になります。
顧客データ統合ソリューション「ユーソナー」
「ユーソナー」は、LBCを活用するためのプラットフォームとして提供されるクラウドサービスです。
- 機能:顧客データのクレンジング、名寄せ、統合処理
- 連携:他社CRM、SFA、MAとAPIでデータ連携可能
- 効果:営業アプローチすべき企業群(ホワイトスペース)の可視化
データの一元化は3つの工程で行われます。


STEP1では顧客データをLBCを辞書としてクレンジング、STEP2で名寄せによる重複データ削除と統合、STEP3でLBC独自の属性データ付与を実施します。
経営戦略プラットフォーム「プランソナー」
「プランソナー」は、LBCを搭載した効率的な営業活動を促進するための経営戦略プラットフォームです。
- 対象:企業の経営層や企画部門
- 機能:営業アプローチ先リストの絞り込みに特化
- オプション:「興味シグナル/興味サイン」によるプレミアム機能


「どの市場」で「どの企業」をターゲットにすべきかを、データに基づいて意思決定できる環境を提供します。
「ユーソナー」で統合したデータに基づき、データに基づいた客観的な戦略立案から実行、進捗管理までを支援します。
スマートフォンアプリ「mソナー」
「mソナー」は、名刺管理を入り口としたマーケティングツールです。
- 対象:営業担当者をはじめとする全ビジネスパーソン
- 機能:名刺データに自動でLBCの企業情報を付与
- 付加機能:内線通話や社内チャット機能も搭載


バックグラウンドで「ユーソナー」が稼働しているため、名刺一枚から企業や社内の人脈に関するあらゆる情報にアクセスできます。
社内コミュニケーションもmソナーで完結し、営業活動や社内連携を加速させる効果が期待できます。



企業のDX化やデータ活用ニーズの高まりを背景に、データベースマーケティング支援事業は今後も成長が期待される分野だワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
アクセルスペースホールディングス | 8/13 | A(1.5倍~1.7倍未満) | 2.0倍 |
山忠 | 7/29 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.0倍 |
フラー | 7/24 | S(1.7倍以上) | 4.44倍 |
みのや | 7/18 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.64倍 |
ヒット | 7/4 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.44倍 |
リップス | 6/30 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.02倍 |
条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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