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キオクシアの株価はどこまで上がる?上昇理由と今後買うべきかを徹底解説

キオクシア アイキャッチ

・キオクシアの株価が急騰しているのはなぜ?
・今後も上がり続けるの?今から買っていい?

このようなお悩みを解決します。

かぶリッジの結論

  • 生成AI需要の急拡大でNAND市場が活況となり、株価は上場来で30倍超を記録
  • NAND専業という集中戦略が競合との差別化につながり、データセンター向け需要の恩恵をダイレクトに享受
  • 目標株価を8万円台に設定する証券会社も登場し、強気なレーティングが継続中

キオクシアホールディングス(285A)は、NANDフラッシュメモリに特化した世界有数の半導体メーカーです。

2024年12月に東証プライム市場へ上場し、その後は生成AI特需を追い風に株価が急騰しています。

「ここまで上がってしまったら、今から投資しても遅いのでは?」と感じている方も多いでしょう。

そこで本記事では、キオクシアの株価が上昇した理由・今後の見通しをまとめて解説します。

証券各社の目標株価や、知っておきたいリスクもあわせてチェックしたワン!

目次

キオクシアの株価が上昇した3つの理由

キオクシアの株価が上昇した3つの理由

💡このパートの要約

  • 生成AIの普及でデータセンター向けNAND需要が急拡大し、2026年分の生産枠は「完売」状態に
  • 競合がHBM(高帯域幅メモリ)に注力する中、NAND専業のキオクシアが価格上昇の恩恵をフルに享受
  • 証券各社が目標株価を相次いで引き上げ、2026年4月1日からは日経平均株価の構成銘柄にも採用

キオクシアの株価が急騰した背景には、複数の要因が重なっています。

データセンター向けの大幅な需要増で急騰

キオクシアの株価急騰の最大要因は、生成AIの爆発的な普及にあります。

AIの学習や推論には大容量・高速なNAND(ストレージ)が不可欠で、データセンター向けSSD需要が急速に拡大中。

用語解説|NANDフラッシュメモリとは?

スマートフォンやUSBメモリ、パソコンのSSD(記憶装置)の中に入っている「記憶媒体」の一種。

電源を切っても記憶が消えない「不揮発性メモリ」に分類され、写真・動画・アプリなどのデータを長期保存するのに使われます。

1987年に東芝(現キオクシア)が世界で初めて発明し、現在はあらゆるデジタル機器に欠かせない部品となっています。

生成AIの普及でサーバー内に大量のNANDが必要とされるようになり、近年は需要が急拡大しています。

用語解説|SSDとは?

SSD(ソリッドステートドライブ)とは、半導体メモリにデータを保存するストレージのことです。

従来のHDD(ハードディスク)と比べて読み書き速度が圧倒的に速く、軽量・コンパクトなため、スマホからデータセンターのサーバーまで幅広く使われています。

24時間365日の連続稼働に耐える高耐久性と超高速な読み書き性能が求められ、AIサーバーに大量搭載されるためキオクシアの業績回復の主役となっています。

2026年3月期では、SSD&ストレージ部門の売上が前期から37.5%増の1兆3,626億円を記録しました。

生成AIの普及で大手クラウド企業が設備投資を急拡大しており、NANDを大量購入する「大口顧客」として市場に大きな影響を与えています。
※GoogleやAmazon(AWS)、Microsoft(Azure)、Metaなど、世界規模で超大型データセンターを構築・運営する巨大テック企業

2026年分のNANDフラッシュがすでに「完売」状態で、今後も供給不足が続くワン!

NAND専業特化が競合との差別化要因に

競合他社がHBM(高帯域幅メモリ)の増産に傾注する中、キオクシアがNAND一本に集中しているという点が大きな差別化要因です。

用語解説|HBM(高帯域幅メモリ)とは?

HBM(High Bandwidth Memory)は、AIの計算処理を担うGPU(グラフィック処理チップ)と組み合わせる超高速なメモリです。

NANDフラッシュとは異なり「揮発性メモリ」の一種(DRAMの進化版)で、電源を切ると記憶が消えますが、その分データの読み書きが非常に高速です。

エヌビディアのAI用GPU「H100」などに搭載されており、現在はサムスンやSKハイニックスがHBMの生産拡大に経営資源を集中させています。

NAND専業のキオクシアは、AI需要急増によるNAND価格上昇の恩恵をダイレクトに享受できる構造です。

実際に主要メーカーが足並みをそろえて協調減産を実施したことで、NAND価格の回復が加速しました。

NAND専業のキオクシアは価格上昇の恩恵をフルに享受できるね!

証券各社の強気なレーティング

アナリストの評価もキオクシア株を後押しする材料になっています。

JPM(JPモルガン)は5月18日に目標株価を8万円に引き上げました。

スクロールできます
発表日証券会社レーティング※1目標株価株価との乖離率※2
2026/05/18GS中立継続36,000 → 48,000-6.71%
2026/05/18シティG買い継続31,000 → 73,000+41.89%
2026/05/18JPM買い継続38,000 → 80,000+55.49%
2026/05/18モルガンS買い継続33,000 → 70,000+36.05%
2026/05/18野村買い継続51,000 → 68,000+32.17%
2026/05/08岩井コスモ買い継続40,200 → 60,000+16.62%
2026/04/28大和買い継続33,000 → 50,000-2.82%
2026/03/17SMBC日興買い継続16,400 → 48,000-6.71%
目標株価まとめよりかぶリッジ作成
※1 レーティング表記はかぶリッジで「買い」「中立」「売り」に統一
※2 株価との乖離率は直近の株価(終値)を基準(2026/5/18)とする

また、米国のNAND専業メーカーであるサンディスクとの株価連動性が高く、サンディスク株が大きく動くとキオクシア株も連動する傾向が見られます。

キオクシア 株価
TradingViewより(2026/5/8時点)

さらに2026年4月1日からは日経平均株価の構成銘柄に正式採用され、指数連動型ファンドからの継続的な買いも期待される状況です。

米国の半導体市況に大きく影響を受けるので要チェックワン!

キオクシアの事業内容・業績・株主還元

キオクシア 事業内容

💡このパートの要約

  • NANDフラッシュを世界で初めて発明した東芝を前身とする日本唯一のメモリ専業大手
  • 27/1Qは大幅増収増益の見通し
  • 現状無配だが、2026年4月に「上場来初の配当検討」が報道され株価が急騰

ここでは、キオクシアの事業内容・業績・株主還元の状況を詳しく見ていきます。

事業内容

キオクシアは、1987年に東芝が世界で初めてNANDフラッシュメモリを発明した歴史を持つ、日本唯一のメモリ専業大手です。

東芝の半導体メモリ事業が2019年にキオクシアと改称し、2024年12月18日に東証プライム市場へ上場しました。

事業はメモリの単一セグメントで構成されており、売上をアプリケーション別に3つに分類しています。

三重県四日市市と岩手県北上市に世界最大級の製造拠点を持ち、米国サンディスクとの合弁(JV)で製造コストを効率化している点が特徴です。

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アプリケーション売上収益(26/3期累計)概要
SSD&ストレージ1兆3,626億円PC・データセンター・エンタープライズ向けSSD等
スマートデバイス7,600億円スマートフォン・タブレット・車載向け組み込みメモリ
その他2,150億円SDメモリカード・USBメモリ・サンディスク向け等
同社決算短信より

NANDの産みの親が東芝(現キオクシア)だワン!

業績

2026年5月15日に発表された2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の通期決算では、売上収益が2兆3,376億円、営業利益が8,703億円と2年連続で過去最高を更新しました。

黒字転換を果たした前期(25/3期)から、さらに売上収益+37%・営業利益+93%と大幅に成長しています。

特に主力の「SSD&ストレージ」部門は、AI推論サーバー向けの需要が引き続き旺盛で、前期比+37.5%の1兆3,626億円を達成しました。

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項目26/3期25/3期前期比
売上収益2兆3,376億円1兆7,065億円+37.0%
営業利益8,703億円4,517億円+92.7%
営業利益率37.2%26.5%+10.7pt
当期純利益5,544億円2,723億円+103.6%
基本的EPS1,024.07円519.96円+97%
同社決算短信より

最新決算まとめ【26/3期4Qと27/3期1Q見通し】

2026年5月15日に発表された2026年3月期第4四半期(2026年1〜3月)の単体業績は、あらゆる指標でガイダンスの上限を大幅に超過し、過去最高を更新しました。

第4四半期の売上収益は1兆29億円、営業利益は5,968億円、営業利益率は60%という驚異的な数字を叩き出しています。

さらに2027年3月期第1四半期(2026年4月〜6月)のガイダンスも強気で、売上収益1兆7,500億円(前四半期比+74.5%)、営業利益1兆2,980億円(同+117.5%)が見込まれています。

第1四半期だけで26/3期通期の営業利益を上回る水準を見込んでおり、勢いが衰えていないことが分かります。

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26/3期4Q(実績)27/3期1Q(ガイダンス)前四半期比
売上収益1兆29億円1兆7,500億円+74.5%
営業利益5,968億円1兆2,980億円+117.5%
当期純利益4,077億円8,690億円+113.1%
Non-GAAP基本的EPS751.78円1,593.15円+111.9%
同社決算短信より

ものすごい伸び率だワン!

株主還元

2026年3月期も普通株式への配当は実施されず、2年連続で無配となりました。

2027年3月期についても現時点では配当予想額は未定で、決定次第速やかに開示するとしています。

一方で、26/3期の決算説明会では「成長投資・資本効率・株主還元等に関する幅広い施策を検討する」と明言しており、還元姿勢の転換に向けた動きが始まっています。

また、今期(27/3期1Q)にはシニアローン4,000億円の早期完済を予定しており、財務体質の強靭化とともに株主還元の余力が急速に拡大している状況です。

競合他社と比較!キオクシアの強みと弱みは?

キオクシア 強み弱み

💡このパートの要約

  • NAND世界シェアで上位3社に入る生産規模と世界最大級の製造拠点が強み
  • 独自技術「BiCS FLASH」で業界をリード、2029年までにNAND生産能力を2倍にする計画
  • NAND専業ゆえに市況悪化時の業績への打撃が大きく、シリコンサイクルのリスクも内在

キオクシアの強みと弱みを教えてほしい!

主な競合となるサムスン電子、SKハイニックスと比較しながら見ていきましょう。

フラッシュメモリ市場で世界トップクラスのシェア

キオクシアは、NANDフラッシュメモリの世界市場において、サムスン・SKグループに次ぐ世界3位のシェアを保持しています。

製造拠点としては、フラッシュメモリ工場として世界最大級とも言われる三重県四日市市の四日市工場と、岩手県北上市の北上工場の2拠点が中心です。

特に北上工場のK2棟が本格稼働を始めており、次世代NANDの量産体制が整いつつあります。

サンディスクとの合弁(JV)生産による製造コストの分担も、規模の経済を活かした競争力維持の大きな要素でしょう。

メーカーNANDシェア特徴
サムスン電子韓国27%DRAM・NAND・HBMを手掛ける総合半導体大手
SKグループ(SKハイニックス)韓国22%DRAMとHBMにも強く、Solidigmを傘下に持つ
キオクシア日本15%NAND専業、世界最大級の製造拠点
マイクロン米国13%DRAM・NANDの両方を展開する米半導体大手
サンディスク米国13%旧ウエスタンデジタルのNAND部門が独立
Memory Market Tracker and Forecast Report, Q4 2025より
2026年3月時点

業界をリードする技術競争力

キオクシアの技術的な競争力の核となるのが、独自に開発した3D積層型NAND技術「BiCS FLASH」です。

用語解説|BiCS FLASHとは?

キオクシアが独自に開発した3D積層型NANDフラッシュ技術のブランド名。

従来のNANDはシリコン(半導体素材)の上に記憶素子を平面的に並べる方式でしたが、BiCS FLASHではビルのように上方向に積み重ねる「3D積層」構造を採用しています。

積み重ねることで同じ面積あたりのデータ保存量(密度)が大幅に増加し、大容量化・低コスト化・高速化を同時に実現可能。

AIサーバーのような膨大なデータを処理する用途に非常に適した技術で、キオクシアの競争力の源泉のひとつ。

2025年2月にはサンディスクと共同で、業界最高水準となる4.8Gb/sのNANDインターフェース速度を実現する新技術の開発を発表しました。

また、2025年6月には2029年までにNAND生産能力を2倍にする中長期事業計画を発表

さらに2026年3月には、台湾のNanya Technologyへ出資してDRAMの長期供給契約を締結し、製品ラインナップの補完も進めています。

BiCS FLASHの世代進化が、今後のキオクシアの競争力を大きく左右するよ!

フラッシュメモリのみの事業展開

強みの裏返しとなるのが、NANDフラッシュのみに依存した事業構造です。

サムスンやSKハイニックスはDRAMとNANDの両方を手掛けており、一方の市況が悪化しても互いに補完できる分散構造を持っています。

用語解説|DRAMとは?

DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、パソコンやスマホの「作業用メモリ(RAM)」に使われるメモリの一種。

キオクシアはNAND専業のため、NAND価格が下落する局面では業績への打撃が競合より大きくなりがちです。

キオクシアサムスンSKハイニックス
NAND
DRAM×(調達のみ)
HBM×

市況が良いときはNAND専業の強みが最大化されるけど、悪化時は要注意だよ!

キオクシアの株価はどこまで上がる?今後の見通しを分析

キオクシア 株価

💡このパートの要約

  • 公募割れで上場してから約1年半で株価は初値の約30倍超に到達
  • 生成AIによるデータ爆発は構造的・不可逆的なトレンド
  • シリコンサイクルや大株主売出しなどのリスクも存在し、ボラティリティが非常に高い

キオクシアの株価は今後どこまで上がるんだろう?

将来性や今後の見通しについて分析していきます。

【チャート】株価の推移

キオクシア 株価
TradingViewより

キオクシアは2024年12月18日に東証プライム市場へ上場しましたが、初値は公募価格(1,455円)を下回る1,440円と、いわゆる「公募割れ」でのスタートでした。

その後、AIデータセンター向けSSD需要の爆発を背景に株価が急騰し、2026年5月18日には51,450円の終値を記録しています。

上場からわずか約1年半で初値の30倍超という驚異的な上昇を遂げました。

一方でボラティリティ(価格変動)は日本株全体でもトップクラスで、急騰・急落を繰り返す側面もあります。

株価下落のリスク

急上昇してきたキオクシア株ですが、いくつかのリスクも念頭に置く必要があります。

最大のリスクはシリコンサイクルで、NAND需要と供給のバランスが崩れた局面では製品価格が急落し、業績が大幅に悪化するおそれがあります。

用語解説|シリコンサイクルとは?

半導体(シリコン)業界で繰り返される景気循環のこと。

需要が増えると各社が増産→供給が需要を上回り価格が急落→各社が減産→今度は供給不足で価格が回復→また需要増で増産…というサイクルを数年おきに繰り返します。

NANDフラッシュはこのサイクルの影響を特に受けやすい商品で、価格下落局面ではキオクシアの業績が急速に悪化するリスクがあります。

過去にもNAND市況が急落した局面でキオクシアの業績が大幅に悪化した事例があり、その影響は競合と比べて大きくなりがちです。

ボラティリティが高い分、上がりも激しいが下落も急になりやすいのが半導体株の特徴だよ!

しかし、現在の爆発的な需要に対し、供給はすぐに追いつくわけではないので、2026~27年にかけては追い風局面が続く可能性が高いです。

今後の見通しと将来性

目先の2027年3月期1Qの見通しは非常に強気です。

平均販売単価の上昇を受け、第1四半期の営業利益見通しは前年同期比約29倍の1兆2,980億円と成長は止まりません。

中長期的には、サンディスクとのJV契約を2034年まで延長したことで製造基盤が安定し、2029年までに生産能力を2倍にする計画も着実に進んでいます。

生成AIによるデータ爆発は構造的・不可逆的なトレンドであり、NANDへの旺盛な需要がこの先も続くと考えられます。

生成AI関連以外の用途も多いので、今後も期待大だよ!

【まとめ】キオクシアの株価はどこまで上がる?

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

かぶリッジの結論

  • 生成AIの普及でNAND需要が急拡大し、株価は上場から約1年半で初値の約30倍超に
  • NAND専業の集中戦略により価格上昇の恩恵をダイレクトに享受し、1Q(2026年4〜6月)見通しは売上+74.5%、営業利益+117.5%
  • 証券各社も強気なレーティングで上昇余地も残る一方、シリコンサイクルなどのリスクも内在

キオクシアの株価はNAND市況の動向次第で大きく変動するため、短期的な急落局面も起こりえます。

しかし、生成AIによるデータ爆発という不可逆的なトレンドを背景に、NANDへの構造的な需要は今後も続くと考えられます。

キオクシア株への投資を検討する際は、ボラティリティの高さを踏まえ、リスク許容度に応じた判断を心がけましょう。

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