ジグザグ（340A）のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、3月31日に東証グロースに上場予定のジグザグ（340A）をご紹介します。

ジグザグは、海外カスタマー向け購入支援サービス「WorldShopping」及び国内 ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」を提供する企業です。

想定時価総額は34.3億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

ジグザグのIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日	3月31日（月）
かぶリッジ独自の初値予想	B（1.3倍以上1.5倍未満） ※想定価格1,490円から、1,937円～2,234円
企業Webサイト	https://www.zig-zag.co.jp/
取り扱い証券	大和証券（主）、みずほ証券、SBI証券、丸三証券など

ジグザグのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格	1,490円
仮条件	1,470円〜1,500円
ブックビルディング期間	3月13日（木）～3月19日（水）
当選発表日	3月21日（金）
公開価格	1,500円
申込期間	3月24日（月）～3月27日（木）
上場日	3月31日（月）
初値	2,030円

ジグザグのIPO初値予想

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説！過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

ジグザグの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名	割当率	割当株数
大和証券（主幹事）	91.34%	791,400株
みずほ証券	2.61%	22,600株
SBI証券	2.61%	22,600株
丸三証券	0.87%	7,500株
楽天証券	0.87%	7,500株
松井証券	0.43%	3,700株
マネックス証券	0.43%	3,700株
東海東京証券	0.43%	3,700株
極東証券	0.43%	3,700株

当選しやすい証券会社ランキング

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

	SBI証券	マネックス証券	楽天証券	SMBC日興証券	松井証券	岡三証券
取扱数	76	50	54	52	55	49
主幹事数	11	0	0	22	0	0
抽選方法	完全平等抽選: 60％ IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30％ 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%	完全平等抽選	完全平等抽選	完全平等抽選: 10％ ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て	配分予定数量の70％以上を抽選	取引実績に応じて優遇抽選
事前入金	必要	必要	必要	必要	不要	不要
詳細	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、第2位の仲里 一義氏は同社の代表取締役です。

また筆頭株主のMICイノベーション4号投資事業有限責任組合は、IT を利活用することで成長が期待できるベンチャー企業へのハンズオン支援を通じて、企業価値向上を目指すファンドです。

株主名	比率
MICイノベーション4号投資事業有限責任組合	27.80%
仲里 一義	23.15%
仲里 亜美	13.12%
株式会社Zカンパニー	10.50%
鈴木 賢	2.66%
木村 寿人	2.62%
松本 浩介	2.41%
今西 隆幸	2.27%
北村 康晃	1.93%
海老根 智仁	1.31%

ジグザグの業績情報

決算期	2020年5月	2021年5月	2022年5月	2023年5月	2024年5月
売上高	136	413	559	802	1,106
成長率	ー	+203.7%	+35.4%	+43.5%	+37.9%
経常利益	-79	1	-82	31	177
成長率	ー	ー	ー	ー	+471.0%
経常利益率	ー	0.2%	ー	3.9%	16.0%
当期純利益	-79	3	-86	47	163
成長率	ー	ー	ー	ー	+246.8%
EPS	-44.4	1.8	-44.6	24.4	83.3
BPS	-67.4	-65.5	-109.4	-85.0	-1.7

ジグザグの業績を見てみると、売上高は右肩上がりで伸びており、2025年5月期も増益増収が見込まれます。

新型コロナウイルスの影響で業績が好調に推移したことから黒字化を達成し、2022年5月期の赤字計上も事業拡大を目指し人材採用など積極的に投資をした結果によるものです。

2024年5月期の海外売上高比率は94%と同社は海外販売を前提としたビジネスモデルのため、世界経済の影響を大きく受けます。

中国経済の成長鈍化や、ウクライナとロシア情勢などの地政学リスクはもちろん、為替レートの変化によって海外カスタマーの購買行動に変化が生じる可能性もあり、情勢の変化には注意が必要です。

しかし事業を取り巻く越境EC市場については、この先も安定成長が見込まれるため同社の更なる成長に期待が持てます。

ジグザグの事業内容

ジグザグは、海外・国内向けの越境ECプラットフォームを提供するテクノロジーカンパニーです。

国内ECサイトと、世界228の国と地域のカスタマーを繋ぐ2つのプラットフォームを提供。

それぞれの具体的な特徴は以下のとおりです。

海外カスタマー向け購入支援サービス「WorldShopping」

海外カスタマーから注文を受け、海外非対応の国内ECサイトの商品購入を代行するサービスを提供しています。

各国のローカル決済や後払い、中国で大きなシェアを占めるAlipayや銀聯など多様な支払方法に対応することで、利便性を向上し、さらに言語面のサポートによって簡単に国内ECサイトの商品購入が可能。

もちろん配送まで対応しているため、スムーズに欲しい商品を手に入れることができます。

公認の安心できるサービスによって、海外カスタマーに自国サイト同様、自然な購入体験を実現しています。

これによって、商品代金・送料・配送手数料および購入代行手数料を受け取ることで収益を得るビジネスモデルです。

国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」

こちらは、国内ECサイトが越境ECをはじめる人向けに注文受付〜海外配送・カスタマーサポートまで一任できる代行サービスを提供しています。

ECサイトに同社の発行するタグを1行設置するだけで導入を開始でき、オペレーションに違いもありません。

月額5,500円（税込）を支払うことでサービスを受けられるサブスクリプション制のシステムになっており、安定して収益を得ることができます。

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名	上場日	初値予想	初値騰落結果
TENTIAL	2/28	C（1.0倍~1.3倍未満）	1.30倍
ブッキングリゾート	2/21	C（1.0倍~1.3倍未満）	1.25倍
フライヤー	2/20	B（1.3倍~1.5倍未満）	1.73倍
技術継承機構	2/5	A（1.5倍~1.7倍未満）	1.35倍
バルコス	2/3	C（1.0倍~1.3倍未満）	1.00倍

直近では公開価格を下回ることなく、初値は安定した結果となりました。

条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。