今回はIPO企業の中から、12月23日に東証スタンダードに上場予定のテラテクノロジー(483A)をご紹介します。
テラテクノロジーは、公共・通信などの社会性の高い分野を中心に、システム開発から運用保守まで一貫して手がける独立系IT企業です。
想定時価総額は37.6億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
テラテクノロジーのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 12月23日(火) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | D(1倍未満) ※想定価格の2,090円未満 |
| 企業Webサイト | https://www.teratech.co.jp/ |
| 取り扱い証券 | SBI証券(主)、岩井コスモ証券、松井証券、岡三証券など |

主幹事はSBI証券だよ!
テラテクノロジーのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定価格 | 2,090円 |
|---|---|
| 仮条件 | 12月5日(金)発表予定 |
| ブックビルディング期間 | 12月9日(火)~12月12日(金) |
| 当選発表日 | 12月15日(月) |
| 公開価格 | 12月15日(月)発表予定 |
| 申込期間 | 12月16日(火)~12月19日(金) |
| 上場日 | 12月23日(火) |
| 初値 | 12月23日(火)発表予定 |

まずは仮条件がどうなるか注目だよ。

テラテクノロジーのIPO初値予想

想定時価総額37.6億円、吸収金額13.7億円の小型案件です。
VC保有比率が0%で売り圧力が弱い点は投資家にとって大きな魅力となります。
一方で、公募比率が0%の完全売出案件で、オファリングレシオが31.6%となっている点は懸念材料です。
また、代表取締役による大規模な売出しが中心であり、IPO市場での話題性には欠ける可能性があります。
これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍未満=2,090円未満)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
テラテクノロジーの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社ネッツは、テラテクノロジーの役員等が議決権の過半数を有する企業で52.19%を保有しています。
また第2位の宮本一成氏は同社の代表取締役で38.31%を保有しており、上位2者で発行済み株式の約90.5%を占める集中的な株主構成となっています。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| 株式会社ネッツ | 52.19% |
| 宮本 一成 | 38.31% |
| 佐々木 光宏 | 0.73% |
| 関 吉昭 | 0.73% |
| 平沼 雄介 | 0.73% |
| 同社従業員 | 0.73% |
| 同社従業員 | 0.73% |
| 岸上 佐知子 | 0.73% |
| 増田 徹 | 0.49% |
| 同社従業員 | 0.49% |

創業者とその関連企業が大半を占めていて、VC保有比率は0%となっているね!
テラテクノロジーの業績情報


| 決算期 | 2024年3月 | 2025年3月 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,912 | 4,387 |
| 成長率 | ー | +12.1% |
| 経常利益 | 461 | 520 |
| 成長率 | ー | +12.8% |
| 経常利益率 | 11.8% | 11.9% |
| 当期純利益 | 328 | 374 |
| 成長率 | ー | +14.0% |
| EPS | 201.6 | 229.8 |
| BPS | 1,302.1 | 1,504.9 |
単位(売上・利益):百万円
テラテクノロジーの業績を見ると、着実に成長を続けていることが確認できます。
2023年3月期まで単独決算でしたが、2024年3月期から連結決算に移行しており、事業基盤の拡大が進んでいます。
2025年3月期時点では、売上高43億87百万円、経常利益5億20百万円を達成しており、順調に推移していることがわかります。

1991年の創業以来、30年以上の実績を積み上げてきた企業だね!
同社の強みは、リピート率が90%以上(2025年3月時点)と非常に高い点にあります。
これは、大手SIerとの長年の信頼関係や、高品質なシステム開発力が評価されている証拠といえるでしょう。
テラテクノロジーの事業内容

テラテクノロジーは、「技術とサービスで社会に貢献する」を経営方針に掲げ、システム開発事業を展開する独立系SIer(システムインテグレーター)です。
1991年の創業以来、公共・通信などの社会性の高いシステム開発を中心に、確かな技術力と豊富な実績を積み重ねてきました。
事業の特徴
システムインテグレータ(SIer)として、コンサルティングからシステム設計、開発、テスト、運用保守まで一貫してサービスを提供しています。
取引形態
- 大手ITベンダー・大手SIerからの受託:70%
- 最終顧客との直接取引:30%
最終顧客は大手企業や官公庁・公的機関が中心で、継続的かつ安定的な取引を行っています。
サービス提供分野(2025年3月期売上高比率)
- 公共(36%)
- 通信(17%)
- 情報サービス(12%)
- 金融(13%)
- 製造その他(22%)
公共分野

公共分野では、大手ITベンダーからの受託開発を中心に、官公庁向けシステムや公共インフラ関連システムの開発を行っています。
- 売上比率:36%(2025年3月期)
- 主な開発実績:
- 電子申請システム
- 介護事業所給付費請求受付システム
- 地方自治体向け助成金申請システム
- 公営競技投票受付・照会システム
- 強み:デジタル・ガバメントの中心となる電子申請システムで、24時間365日利用ができ、厳密なセキュリティ対策を実現
小規模な保守開発から大規模なシステム刷新対応まで、蓄積した技術及び業務ノウハウを生かし、大手ITベンダーからの受託を継続しています。
通信分野
通信分野では、大手通信キャリアが提供する独自機能やサービスの開発を、通信キャリアや大手ITベンダーから受託しています。
- 売上比率:17%(2025年3月期)
- 主な開発実績:
- ショートメッセージサービス(キャリア間連携、緊急地震速報機能など)
- 5G対応システム
- 位置情報通知・検索システム
- 法人向けネットワーク構築サービス
- 強み:移動通信システムの進化に合わせた最新化対応と、利用ピーク時の高負荷を考慮した高可用性の確保

全国モバイルネットワークの中枢制御システムを一貫して開発しているよ!
情報サービス分野
情報サービス分野では、近年のDX化加速を背景とする大手企業の投資案件を中心に受託範囲を拡大しています。
- 売上比率:12%(2025年3月期)
- 主な開発実績:
- クラウドサービス事業者のインフラ基盤構築・システム移行
- 大手出版社記事レイアウトシステム
- 大手百貨店ポイントサービス統合
- 大手配送会社配送状況管理システム大規模リニューアル
- 強み:DX環境の実現に向けたクラウドコンピューティングの構築技術
金融分野
金融分野では、銀行や証券会社のバックオフィスシステムの保守を中心に受託しています。
- 売上比率:13%(2025年3月期)
- 主な開発実績:
- クラウドを活用したシステムの運用・保守
- 複数業務を連携させるシステムの環境構築
- 銀行サーバアクセス制限強化の仕組み設計
- 特徴:情報系システムの開発・運用保守実績
製造その他分野

製造その他分野では、IoT技術を駆使した組み込み開発に強みを持ち、自社サービスの展開も行っています。
- 売上比率:22%(2025年3月期)
- 主な開発実績:
- 次世代メーターパネル・カーナビゲーション搭載ソフトウェア
- 医療機器測定値Web管理システム
- 各種センサ情報解析・制御専用装置
- 中小企業向けビジネスチャットサービス「ChatCo!(チャトコ)」
- 自社サービス「ChatCo!」の特徴:セキュリティ対策を含む十分な機能を持ちながら、企業規模に応じた定額制で低コスト導入が可能

公共・通信分野で培った高度な技術力を他分野にも応用し、5分野をバランスよく展開しているワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 市場 | かぶリッジ予想 | 初値(公開価格比) |
|---|---|---|---|---|
| ノースサンド | 11/21 | グロース | C(1倍~1.3倍未満) | 1.07倍 |
| ハンワホームズ | 11/17 | 名証ネクスト | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.10倍 |
| クラシコ | 11/5 | グロース | S(1.7倍~) | 2.35倍 |
| NE | 10/24 | グロース | S(1.7倍~) | 1.03倍 |
| インフキュリオン | 10/24 | グロース | C(1倍~1.3倍未満) | 0.93倍 |
IPO案件が多い時期で、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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