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レント(372A)のIPO初値予想と上場概要紹介

レント アイキャッチ

今回はIPO企業の中から、 6月30日に東証スタンダードに上場予定のレント(372A) をご紹介します。(同日は「リップス」が上場予定です)

レントは、 産業機械、建設機械及び産業車両等のレンタル事業等を行う企業です。

想定時価総額は160.5億円で、サービス業のIPOとなっています。

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この記事の監修者
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執筆:かぶリッジ編集部

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目次

レントのIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日6月30日(月)
かぶリッジ独自の初値予想D(1.0倍未満)
※想定価格の4,270円未満
企業Webサイトhttps://www.rent.co.jp/
取り扱い証券みずほ証券(主)、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券、楽天証券 など
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レントのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格4,270円
仮条件6月10日(火)発表予定
ブックビルディング期間6月12日(木)~6月18日(水)
当選発表日6月19日(木)
公開価格6月19日(木)発表予定
申込期間6月20日(金)~6月25日(水)
上場日6月30日(月)
初値6月30日(月)発表予定

まずは仮条件がどうなるか注目だよ。

レントのIPO初値予想

レント初値予想

想定時価総額160.5億円、吸収金額41.4億円の中型案件です。

公募比率が59.2%と高く、VC保有率も3.39%と非常に低いため、売り圧力が弱い点は投資家にとって魅力的な要素となります。

経常利益率6.4%と堅実な収益性を確保しており、業績面での安定感が感じられる一方、売上高成長率7.5%と成長性はやや控えめな水準です。

また、産業機械レンタル事業はトレンド性の高いテーマではないため、投資家の注目度は限定的になる可能性があります。

これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍未満=4,270円未満と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:4,270円

IPO初値予想
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

レントの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
みずほ証券(主)%
野村證券%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券%
静銀ティーエム証券%
丸三証券%
SBI証券%
楽天証券%
割当率・割当株数は6月10日に発表

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

スクロールできます
SBI証券マネックス証券楽天証券SMBC日興証券松井証券岡三証券
取扱数765054525549
主幹事数11002200

抽選方法
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
完全平等抽選完全平等抽選完全平等抽選: 10%
ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て
配分予定数量の70%以上を抽選取引実績に応じて優遇抽選
事前入金必要必要必要必要不要不要
詳細公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
※取扱数、主幹事数は2024年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

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大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の双日株式会社が11.92%を保有しています。

また上位株主にヤンマー建機、AIRMAN、コベルコ建機、アイチコーポレーション等の産業機械メーカーが名を連ね、同社の事業領域と密接に関連した安定的な株主構成となっています。

株主名比率
双日株式会社11.92%
ヤンマー建機株式会社8.62%
レント社員持株会6.06%
ユアサ商事株式会社5.98%
株式会社AIRMAN5.17%
丸紅株式会社4.93%
コベルコ建機株式会社4.87%
株式会社アイチコーポレーション4.50%
静岡キャピタル8号投資事業有限責任組合3.39%
レンテック大敬株式会社3.08%
上位10名を記載

商社や産業機械メーカーが主要株主として名を連ねているね!

レントの業績情報

EPSは左軸、BPSは右軸
決算期2020年5月2021年5月2022年5月2023年5月2024年5月
売上高36,27834,00935,47340,65043,690
成長率-6.3%+4.3%+14.6%+7.5%
経常利益2,0471,3101,8282,4592,795
成長率-36.0%+39.5%+34.5%+13.7%
経常利益率3.9%5.2%6.0%6.4%
当期純利益1,0078991,2111,7642,073
成長率-10.7%+34.7%+45.7%+17.5%
EPS310.7310.7379.7560.8674.1
BPS2,765.12,765.12,765.13,345.03,967.3
目論見書を元に、かぶリッジ作成
単位(売上・利益):百万円
2023年5月期より連結決算へ移行

レントの業績推移と財務状況をチェックしてみましょう。

レントの財務パフォーマンスを分析すると、2024年5月期は全ての指標で力強い成長を記録しており、産業機械レンタル事業の安定性が確認できます。

特に注目すべきは当期純利益の成長率17.5%で、これは売上高成長率7.5%を大幅に上回る効率的な収益改善を示しており、同社の「バリュープラスサービス」戦略による付加価値創出が奏功していることを物語っています。

財務健全性の面では、BPS(1株当たり純資産)が3,967.3円まで向上し、自己資本比率の改善も確認されており、安定した事業基盤を築いていることが分かります。

一方で、レンタル業界は設備投資の重い業界特性があり、金利動向や建設投資の変動に敏感な側面もあるため、マクロ経済環境の変化には注意が必要です。

同社は建設業以外の顧客が57%を占めているよ!

レントの事業内容

レント事業1
目論見書より

レントは、産業機械・建設機械・産業車両等の総合レンタル事業を展開する準広域大手企業です。

「限りある資源を有効に活用し、新鮮な提案力と高度なサービス力を通して豊かな社会創りに貢献する」という企業理念のもと、持続可能な社会への貢献を目指しています。

土木・建築分野(43%)

一般的な土木・建築工事現場向けのレンタルサービスを提供しています。

  • 主要商品: ダンプカー・トラック、高所作業車、掘削機、道路舗装機械など
  • 管理体制: 各営業所での機動的なメンテナンス体制
  • 特徴: 屋外の過酷な使用環境に対応した堅牢性重視

建設業界のレンタルニーズに対応し、工事現場での効率的な作業をサポートしています。

産機分野(57%)

各種製造業・運輸業・サービス業など、建設業以外の様々な産業向けレンタルが主力事業です。

  • 対象業界:製造業、物流業、公共・民間プラント、サービス業
  • 管理体制:13か所の管理センターによる集中管理
  • 特徴:高い信頼性と厳しい品質基準を要求される環境に対応

クリーンルーム環境や精密作業に対応した高品質なレンタル機器を提供し、製造業等の効率化に貢献しています。

バリュープラスサービス

レント事業2
目論見書より

単純なレンタルを超えた付加価値サービスで、顧客の事業効率化を総合的にサポートしています。

  • BRS技術::特許技術によるバッテリー再生サービス
  • 教習サービス: 労働局認定の登録教習機関として安全教育を実施
  • 検査校正:測量機器・トルク機器の校正サービス(ISO9001認証)
  • 環境対応:クリーンルーム対応や有害物質除去システム

2024年5月期のバリュープラスサービス売上高は59億87百万円(売上高比率14.7%)に達し、差別化戦略の柱となっています。

海外展開(アジア3か国)

レント事業
目論見書より

ASEAN諸国の経済成長を取り込むため、タイ・ベトナム・インドネシアで事業を展開しています。

  • タイ: 2008年設立、7拠点でレンタル事業を展開
  • ベトナム: 2022年設立、ハノイを拠点とした事業展開
  • インドネシア: 2023年設立、ジャカルタ近郊での事業開始

グループ内でのレンタル資産・人材のグローバル活用により、効率的な海外展開を推進しています。

約6千種・50万台超のレンタル資産と64か所の国内営業拠点を活用したワンストップサービス体制により、顧客の多様なニーズに対応しています。

産機分野が57%を占める独自の顧客構成と、バリュープラスサービスによる差別化が同社の強みだワン!

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

スクロールできます
企業名上場日初値予想初値騰落結果
エレベーターコミュニケーションズ4/25C(1.0倍~1.3倍未満)1.29倍
LIFE CREATE4/24D(1.0倍未満)1.02倍
デジタルグリッド4/22D(1.0倍未満)1.17倍
IACEトラベル4/7C(1.0倍~1.3倍未満)0.86倍
ジグザグ3/31B(1.3倍~1.5倍未満)1.35倍

4月のIPOは予想に近い結果となりましたが、一方で初値を下回るケースもありました。

足もとでは中小型株が好調のため、複数社のIPOが控える6月末も相場が続くことに期待です。

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