かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
株式会社オルツ(260A)は、7月31日8時30分に「当社株式の上場廃止の決定及び整理銘柄の指定に関するお知らせ」を発表しました。
同社は、AIによる議事録生成サービス「AI GIJIROKU」などを展開するAIスタートアップで、パーソナル人工知能「P.A.I.」の開発を掲げて2014年に創業しました。
今回の発表では、東京証券取引所より、2025年8月31日をもって上場廃止とする決定を受けたことが明らかになりました。
整理銘柄としての指定期間は2025年7月30日から8月30日までであり、指定理由は新規上場時に虚偽の財務情報を含む書類を提出していたという有価証券上場規程違反によるものです。
具体的には、2021年12月期から2024年12月期にかけて計上された売上高の約8〜9割が実態のない過大計上であったと、第三者委員会の調査報告書が指摘しています。
さらに、同社は2025年7月30日付で、東京地裁に民事再生手続の開始を申立て、同日受理されたことも公表しています。
2025年6月30日時点での負債総額は約24億円です。
発表後、株価はさらに急落し、20円台まで落ち込んでいます。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 株式会社オルツ |
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市場・証券コード | 東証グロース・260A |
時価総額 | 約8.4億円 |
PER・PBR | PER — 倍・PBR 0.20倍 |
前日(2025年7月31日)終値 | 24円 |
1か月前の株価(2025年6月30日終値) | 91円 |
ひとこと
ついに「オルツ」が上場廃止となる見通しが公表されました。
AI議事録サービス「AI GIJIROKU」などの提供で知られていた同社ですが、売上の8〜9割が過大計上という衝撃の事実が第三者委員会の調査で明らかにされました。
加えて、2025年7月30日には民事再生手続きの申請まで発表され、事態は一気に深刻化。
株価も1か月前の91円からたったの24円まで急落し、まさに「転落劇」と言える状況です📉
AIスタートアップとしての期待も大きかっただけに、投資家としては複雑な心境ですね…