かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
三光合成(7888)は、1月9日の大引け後15:30に「2025年5月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。
三光合成は1940年の創業以来、80年以上に渡りプラスチック製精密工業部品の製造を先導してきた工業部品メーカーです。
今回の決算では、2025年5月期第2四半期の経常利益が前年同期比33.8%増の26.4億円に拡大したことを発表。
また、売上高は同0.3%減ですが、営業利益は同44.7%増の29.5億円、中間純利益は同44.7%増の19.2億円となりました。
この要因について、同社は付加価値の高い製品の受注と生産体制の整備強化により、原価低減活動を進めたためとしています。
セグメント別に見ると、日本とアジアでの活動がメインですが、今期は北米のセグメント利益が同142.7%増の5億円となり、急成長を見せています。
これは以下のように、米国において積極的な設備投資や工場増築が行われたことが関係していると思われます。
SUBARU社を始めとした、米国に拠点を持つ日系自動車メーカーとの取引拡大が三光合成社の利益拡大に寄与しているようです。
同社の直近の株価推移は以下の通りです。
2024年7月の下落から、株価は長らく停滞していました。
12月下旬以降、上昇傾向が続きましたが、2025年に入ると売り注文が先行しています。
1月9日の終値は606円でした。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 三光合成株式会社 |
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市場・証券コード | 東証プライム・7888 |
時価総額 | 185.97億円 |
PER・PBR | 6.37倍・0.63倍 |
1/9 終値 | 606円 |
1ヵ月前の株価 *12/9終値 | 587円 |
ひとこと
三光合成が主力とするプラスチック工業部品産業は原材料価格やエネルギー価格の高騰、物価上昇といった複合要因で先行き不透明な状況です。
その中でも前年度を大きく上回る営業利益・経常利益を発表したということは、今後に期待できるということではないでしょうか😆
近年、バイオマスプラスチック製品が普及するなど、私たちの生活に不可欠なプラスチック製品はさらなる進化を遂げています。
好業績発表を受けて、株価停滞に終止符を打てるか、必見です💡