リスキル（291A）のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、12月17日に東証グロースに上場したリスキル（291A）をご紹介します。（同日は「黒田グループ」が上場予定です）

リスキルは、日本国内で研修サービスを提供している「人材育成事業」単一セグメントの企業です。

想定時価総額は74.7億円で、サービス業のIPOとなっています。

リスキルのIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日	12月17日（火）
かぶリッジ独自の初値予想	C（1.0倍以上1.3倍未満） ※想定価格3,590円から、3,590円～4,666円
企業Webサイト	https://www.recurrent.jp/corp/
取り扱い証券	SBI証券（主）、今村証券、丸三証券、水戸証券など

リスキルのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格	3,590円
仮条件	3,590～3,730円
ブックビルディング期間	12月2日（月）～12月6日（金）
当選発表日	12月9日（月）
公開価格	3,730円
申込期間	12月10日（火）～12月13日（金）
上場日	12月17日（火）
初値	4,840円

リスキルのIPO初値予想

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説！過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

リスキルの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名	割当率	割当株数
SBI証券（主幹事）	91.78%	606,100株
今村証券	1.30%	8,600株
丸三證券	1.30%	8,600株
水戸証券	1.30%	8,600株
岩井コスモ証券	0.86%	5,700株
岡三証券	0.86%	5,700株
極東証券	0.86%	5,700株
松井証券	0.86%	5,700株
マネックス証券	0.86%	5,700株

当選しやすい証券会社ランキング

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名	取扱数	主幹事数	抽選方法	事前入金
SBI証券	91	18	完全平等抽選: 60％ IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30％ 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%	必要
楽天証券	59	0	完全平等抽選	必要
SMBC日興証券	52	18	完全平等抽選: 10％ ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て	必要
松井証券	67	0	配分予定数量の70％以上を抽選	不要
岡三証券	49	3	取引実績に応じて優遇抽選	不要
マネックス証券	51	6	完全平等抽選	必要

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、同社代表取締役社長の松田 航氏がすべての株式を所有しています。

ロックアップ期間は180日間であり、2025年6月14日までです。

株主名	比率
松田　航	100.00%

リスキルの業績情報

決算期	2023年3月	2024年3月
売上高	920	1,483
成長率	ー	+61.2%
経常利益	223	404
成長率	ー	+81.2%
経常利益率	24.2%	27.2%
当期純利益	147	285
成長率	ー	+93.9%
EPS	73.7	142.5
BPS	186.9	330.3

2024年3月期は、売上高1,483百万円（前年同期比₊61.2％）、経常利益404百万円（同₊81.2％）となりました。

また、2025年3月期の中間決算における経常利益は603百万円で、2Q時点で24/3期の通期よりも49.3%増益という結果になっています。

このように業績が急拡大している要因として、リスキリングへの取り組みや人的資本経営が浸透している点が挙げられます。

将来的な事業拡大や受注増加に備えて、研修コンテンツの新規開発や、人員増加・組織整備などの営業体制の強化などを実施中です。

リスキルの事業内容

リスキルは「人材育成事業」の単一セグメントのもと、国内において研修サービスを提供する企業です。

研修サービスには「biz研修」と「tech研修」の2種類があり、提供方法として「一社研修」「公開講座」「動画講座」の3つの形式がある点が特徴となっています。

一社研修

リスキルの一社単独での研修には3つの特徴があります。

研修準備の手厚いサポートや全社員がいつでも研修内容を確認できる一元管理システムといった独自の制度がリスキルの強みです。

さらに研修を担当するのは5段階評価で平均4.75という高い評価を得ている洗練された講師陣であり、充実した研修を実現しています。

公開講座

公開講座は階層別研修とスキル別研修に分かれており、対象や目的ごとに広範な研修を用意。

例えば新人社員研修では、ビジネスマナー・コミュニケーションスキル・ExcelやWordの基礎スキルを4日間で身に付けます。

そして双方向性のあるディスカッションやワークを取り入れながら、一般的な金額の半額ほどという低価格で提供しています。

動画講座

リスキルの動画講座では動画を買い切ることも、レンタルし利用することもできます。

すべての動画講座にテストが付属しており、レンタル利用時にはテスト結果に基づくレポートの閲覧が可能です。

また1講座ずつ、1名ずつから申込ができるため、手軽に取り入れられる点も特徴となっています。

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名	上場日	初値予想	初値騰落結果
Sapeet	10/29	B（1.3倍~1.5倍未満）	1.52倍
Hmcomm	10/28	A（1.5倍~1.7倍未満）	1.33倍
リガク・ホールディングス	10/25	D（1倍未満）	0.96倍
東京地下鉄	10/23	C（1倍~1.3倍未満）	1.36倍
Schoo	10/22	B（1.3倍~1.5倍未満）	1.1倍
伸和ホールディングス	10/21	D（1倍未満）	0.93倍

上場時期が重なり資金が分散され、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄も複数ありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。