かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
デコルテ・ホールディングス(7372)は2月5日の大引け後に2025年9月期第1四半期決算を発表しました。
同社は、ウェディングフォトやアニバーサリーフォト等のスタジオ事業やフィットネスジムの運営などを行う企業です。
ウェディングフォトブランドのSTUDIO AQUAやSTUDIO TVB、アニバーサリーフォトブランドのHAPISTAなどを展開しています。
今回発表した2025年9月期第1四半期の決算内容をまとめると、次の通りです。
- 売上高:18億5,100万円(前年同期比2.5%増)
- 営業利益:4億1,800万円(前年同期比15.0%増)
- 経常利益:3億9,500万円(前年同期比18.2%増)
- 四半期利益:2億5,800万円(前年同期比17.2%増)
売上高は、フォトウエディングサービスにおいて撮影件数、撮影単価ともに前年同期比を上回りました。
加えてアニバーサリーフォトサービスにおいても増収となった結果、第1四半期において過去最高を記録。
一方、営業利益は、人件費の増加や前期に出店した3店舗の運営費用増加の影響を受けたものの、前期比+15.0%の増益です。
これは、売上収益の増加や仕入れコストの削減、減価償却費の減少などの影響です。
このように、売上も利益も好調なデコルテ・ホールディングスですが、今回特に注目してほしいのが通期業績予想の進捗率です。
2025年9月期(予想) | 2025年9月期第1四半期 | 進捗率 | |
---|---|---|---|
売上収益 | 59億9,100万円 | 18億5,100万円 | 30.9% |
営業利益 | 2億7,900万円 | 4億1,800万円 | 149.8% |
税引前利益 | 1億7,300万円 | 3億9,500万円 | 228.3% |
当期利益 | 1億1,900万円 | 2億5,800万円 | 216.8% |
第1四半期にも関わらず、売上収益は進捗率30.9%と非常に好調ですし、各利益は通期予想を超過しています。
今回の決算の時期が七五三や成人式の前撮りなど、写真スタジオの繁忙期であることも影響していますが、とはいえ第1四半期で既に通期予想を超過しているのはめずらしい例です。
ここまで好調なら上方修正があっても良さそうなものですが今回は見送られています。
その背景として考えられるのは業績の変動性です。
2024年9月期決算では純利益が前期比78.4%減の1億600万円まで落ち込むなど、同社の業績は近年不安定な推移を見せています。
こうした状況を踏まえ、今回の好決算においても会社側は慎重な姿勢を取っていると考えられます。
一方で、こうした今回の成長の背景には、同社の強みである「プロフェッショナル人材」の存在があります。
2024年12月末時点で、166名ものフォトグラファーが在籍しており、高い技術力とクリエイティブな提案力が業績を支えているのは間違いありません。
同社のフォトグラファーの中には国際的なコンテストでの受賞経験がある方も複数名います。
続いて、ここ3年の株価推移も見てみましょう。
国内の婚姻数の減少傾向や新規参入事業者の増加により、ウェディングフォトサービスの需要が減少していることから、株価は2023年から下降基調で現在も低迷しています。
しかし、同社はフォトウェディングやオンライン結婚式、別撮りなど「新たな結婚式の捉え方」をターゲットとして事業を拡大中です。
こうした取り組みや今回の好材料を受けて、株価にどのような影響を与えるのか期待したいですね。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 株式会社デコルテ・ホールディングス |
---|---|
市場・証券コード | 東証スタンダード・7372 |
時価総額 | 16.84億円 |
PER・PBR | 12.75倍・0.31倍 |
2/3 終値 | 297円 |
1ヵ月前の株価 *1/6 終値 | 268円 |
ひとこと
デコルテ・ホールディングスの決算、まるで“幸せいっぱいのウェディングフォト”のような結果でしたね!📸売上も利益もバッチリ伸びて、まさに「一生に一度の瞬間」級の好決算。
でもここで気になるのが、なぜ上方修正しないのか?まるで「プロポーズされたのに、まだ返事を保留してる」みたいなモヤモヤ感…。慎重なのか、それともまだ隠し玉があるのか…。
このままの勢いなら、見事な“リタッチ”が加わる可能性もありそうですね!✨今後に注目です👀