かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
日清食品HD(2897)が11月11日、第2四半期決算(中間期決算)を発表しました。
連結経営成績は以下の通りとなっています。
- 売上高:3,780億90百万円(前年同期比+7.9%)
- 営業利益:416億70百万円(同-7.2%)
- 税引前利益:421億65百万円(同-9.3%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:290億50百万円(同-9.2%)
国内即席めん事業で日清食品、明星食品の2ブランドともに増収増益で好調に推移しました。
国内非即席めん事業では日清ヨーク・湖池屋が大幅増収(前年同期比+10.0%)、コスト増をカバーしコア営業利益も同8.3%増。
一方、米州地域では増収効果があったものの、米国の外部倉庫コストの増加や欧州持ち分法利益が減少し、コア営業利益は前年同期比12.2%減。
同時に、上限を620万株(発行済み株数の2.07%)、または200億円とする自社株買いを実施すると発表しました。
また、今年11月29日付で自社株600万株(発行済み株数の1.94%)を消却するとしています。
以下は決算発表前後の株価推移です。
決算発表後、株価が急落。
2Q決算が市場予想を下回り、株価が下落したと考えられます。
通期計画に対する進捗率は例年並みの水準を維持していますが、2Q営業利益率が前年同期比で低下していることがネガティブ要素となりました。
企業情報・株価
企業名 | 日清食品ホールディングス株式会社 |
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市場・証券コード | 東証プライム:2897 |
時価総額 | 約1兆1,726億円 |
PER・PBR | 21.10倍・2.33倍 |
11/11終値 | 3,800円(-7.90%) |
1ヵ月前の株価 *10/11終値 | 4,111円 |
ひとこと
国内事業は売上収益、コア営業利益ともに増加している点が好印象でした。
海外事業は為替の影響やコスト増により減益していますが、米州を中心に即席めんの需要増加トレンド定着を目指している点は期待できます。
下期は増益予想のため、株を中長期保有する方は買い増しを検討しても良いかもしれませんね👍