かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
株式会社富山第一銀行(7184)は、9月29日に「業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ」を発表しました。
富山第一銀行は、富山県を中心に営業展開する地方銀行で、地域経済の発展に貢献する金融サービスを提供しています。
今回の発表では、2026年3月期の業績予想および配当予想を大幅に上方修正したことが明らかになりました。
まず、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績予想の修正内容は以下の通りです。
経常利益 | 親会社株主に帰属する中間純利益 | 1株当たり中間純利益 | |
---|---|---|---|
前回発表予想 | 5,600 | 3,700 | 58.54円 |
今回修正予想 | 9,600 | 6,600 | 104.64円 |
増減額 | +4,000 | +2,900 | ー |
増減率 | +71.4% | +78.4% | ー |
前期第2四半期実績 | 14,866 | 10,508 | 163.99円 |
第2四半期累計期間では、経常利益が前回予想から71.4%増、親会社株主に帰属する中間純利益が78.4%増と大幅な上方修正となりました。
通期業績予想も次の通り大幅に上方修正されています。
経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1株当たり当期純利益 | |
---|---|---|---|
前回発表予想 | 9,200 | 6,000 | 95.24円 |
今回修正予想 | 14,700 | 10,000 | 158.55円 |
増減額 | +5,500 | +4,000 | ー |
増減率 | +59.8% | +66.7% | ー |
前期実績 | 18,959 | 13,354 | 208.95円 |
通期では経常利益が59.8%増、親会社株主に帰属する当期純利益が66.7%増となる見込みです。
今回の上方修正の主な理由として、有価証券関係損益の増加が当初予想を上回る見込みとなったことを挙げています。
続いて、配当予想も大幅増配へと修正されました。
第2四半期末 | 期末 | 合計 | |
---|---|---|---|
前回発表予想 | 18円00銭 | 18円00銭 | 36円00銭 |
今回修正予想 | 28円00銭 | 28円00銭 | 56円00銭 |
前期実績 | 15円00銭 | 19円00銭 | 34円00銭 |
配当予想は、年間配当が前回予想の36円から56円へと20円増配され、中間配当・期末配当ともに28円となります。
同行は2025年4月25日に株主還元方針を変更し、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向35%以上としています。
今回の業績予想の上方修正に合わせて配当予想も引き上げられた形です。
さらに、同行は自己株式取得も検討していくことを明らかにしており、株主還元の拡充に積極的な姿勢を示しています。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 株式会社富山第一銀行 |
---|---|
市場・証券コード | 東証プライム・7184 |
時価総額 | 約841億円 |
PER・PBR | 約13.83倍・0.52倍 |
本日終値 | 1,309円 |
1か月前の終値 | 1,303円 |
ひとこと
富山第一銀行の業績予想上方修正は、投資家にとって非常にポジティブなニュースですね!📈
経常利益が中間期で71.4%増、通期で59.8%増という大幅な上振れは、有価証券関係損益の好調さを物語っています。
特に注目すべきは、年間配当が36円から56円へと20円も増配された点です。前期実績の34円からも大幅な増配となっており、株主還元への強い姿勢が感じられます💰
さらに自己株式取得も検討しているとのことで、配当性向35%以上という方針と合わせて、株主還元の拡充に積極的な経営姿勢が評価できます。
地方銀行を取り巻く環境は厳しい中、有価証券運用で好成績を上げている同行の今後の展開に注目です✨