今回はIPO企業の中から、 10月23日に東証グロースに上場予定のサイバーソリューションズ(436A) をご紹介します。
サイバーソリューションズは、 デジタルコミュニケーション&サイバーセキュリティ事業として、メール・ビジネスチャット・グループウェア等のビジネスコミュニケーションサービス及びメールに関連するセキュリティ、リスクマネジメント等のサービスの企画・開発・販売・サポートを行う企業です。
想定時価総額は217.8億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
サイバーソリューションズのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 10月23日(木) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | A(1.5倍以上1.7倍未満) ※想定価格1,380円から、2,070円~2,345円 |
企業Webサイト | https://www.cybersolutions.co.jp/ |
取り扱い証券 | 大和証券(主)、SBI証券、SMBC日興証券、楽天証券、マネックス証券 など |

主幹事は大和証券だよ!
サイバーソリューションズのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,380円 |
---|---|
仮条件 | 10月6日(月)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 10月7日(火)~10月14日(火) |
当選発表日 | 10月15日(水) |
公開価格 | 10月15日(水)発表予定 |
申込期間 | 10月16日(木)~10月21日(火) |
上場日 | 10月23日(木) |
初値 | 10月23日(木)発表予定 |



まずは仮条件がどうなるか注目だよ。


サイバーソリューションズのIPO初値予想


想定時価総額217.8億円、吸収金額42.5億円の中型案件です。
オファリングレシオが17.8%と低水準で、さらにVC保有比率も4.66%と非常に低く、売り圧力が弱い構造となっている点は大きな魅力です。
サイバーセキュリティ関連という注目度の高いテーマ性を持ち、経常利益率38.1%の高収益体質も評価できます。
一方で、公募割合が29.2%と低く、また吸収金額が40億円超とやや大きめな点は需要面でのマイナス要因となる可能性があります。
全体的には売り圧力の弱さとテーマ性の魅力が際立つものの、規模感を考慮すると慎重な見方が必要でしょう。
これらの点から、IPO評価: A(予想レンジ1.5倍以上1.7倍未満=2,070円~2,345円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
サイバーソリューションズの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(主) | % | 株 |
丸三証券 | % | 株 |
SBI証券 | % | 株 |
岩井コスモ証券 | % | 株 |
岡三証券 | % | 株 |
マネックス証券 | % | 株 |
楽天証券 | % | 株 |
あかつき証券 | % | 株 |
SMBC日興証券 | % | 株 |
東海東京証券 | % | 株 |
松井証券 | % | 株 |
広田証券 | % | 株 |
当選しやすい証券会社ランキング



なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |



松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!


大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の林 界宏氏は同社の代表取締役社長です。
また第2位と第3位の林 盈貝氏・林 盈穎氏は代表取締役社長の親族となっており、創業者一族が経営権を強固に保持している構造が特徴的です。
株主名 | 比率 |
---|---|
林 界宏 | 48.43% |
林 盈貝 | 11.53% |
林 盈穎 | 11.53% |
ACAセカンダリーズ1号投資事業有限責任組合 | 4.66% |
東 明浩 | 4.47% |
Openfind Information Technology,Inc. | 4.35% |
株式会社TKC | 2.74% |
株式会社日立システムズ | 2.74% |
土谷 祐三郎 | 1.04% |
廖 長健 | 0.26% |



創業者一族で約71%を保有していて、安定した経営体制が構築されているね!
サイバーソリューションズの業績情報




決算期 | 2023年4月 | 2024年4月 | 2025年4月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1 | 2,748 | 3,126 |
成長率 | ー | +274,737.0% | +13.7% |
経常利益 | -58 | 857 | 1,192 |
成長率 | ー | ー | +39.0% |
経常利益率 | ー | 31.2% | 38.1% |
当期純利益 | -59 | 551 | 823 |
成長率 | ー | ー | +49.3% |
EPS | -3.9 | 36.7 | 54.9 |
BPS | 61.5 | 98.2 | 153.2 |
目論見書を元に、かぶリッジ作成。
※2024年4月22日付で普通株式1株につき150株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2023年4月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
サイバーソリューションズの業績を見てみると、2024年4月期から本格的な事業展開を開始し、急成長を遂げています。
2023年4月期は設立直後の実質4ヶ月と18日の変則決算でしたが、2024年4月期からは売上高27億4600万円、経常利益率31.2%の高収益体質を確立しました。
2025年4月期は売上高31億2600万円(前期比13.7%増)、経常利益率38.1%とさらなる成長を実現し、安定したストックビジネスモデルの威力を発揮しています。



ファブレス経営と高いロイヤルティで税引前利益率39%を実現しているよ!
同社の強みであるネガティブチャーンレート(2025年4月期の実質解約率マイナス0.14%)により、既存顧客からの継続的な収益拡大が見込めます。
また、ストック売上高比率95%のサブスクリプション型ビジネスモデルにより、予測可能性の高い安定した収益基盤を構築しています。
サイバーソリューションズの事業内容
サイバーソリューションズは、デジタルコミュニケーション&サイバーセキュリティ事業を展開する企業です。
「日本企業に安全なビジネスコミュニケーションを届け続ける」を企業理念として掲げ、日本オンリーワンの総合メール・セキュリティメーカーを目指しています。
単一セグメントながら、サービス特徴により2つの事業領域に区分されています。
セキュリティソリューション事業
メールの無害化、脅威防御、情報漏洩対策に特化したセキュリティ製品・サービスの企画・販売を行っています。


- 売上高:1,789百万円(2025年4月期)
- 前期比成長率:117.2%
- 構成比:全体の57%
主力製品には、クラウドメールセキュリティ「Cloud Mail SECURITYSUITE」(1アカウント200円/月〜)があります。
アンチウィルス・アンチスパム機能に加え、フィッシング対策やなりすまし・BEC対策など、標的型攻撃に対する包括的な防御機能を提供しています。
また、メール無害化サービス「CyberMail-ST」(1アカウント75円/月〜)では、全メールテキスト化やURL非リンク化により高度なセキュリティを実現。
企業のコンプライアンス強化を支援するメールアーカイブ・監査システム「Enterprise Audit」(1アカウント300円/月〜)も展開し、eDiscovery対応(電子証拠開示)や高速検索機能を備えています。
コミュニケーションソリューション事業
メール・ビジネスチャット・グループウェアといったビジネスコミュニケーション製品・サービスの企画・販売を手掛けています。


- 売上高:1,336百万円(2025年4月期)
- 前期比成長率:109.4%
- 構成比:全体の43%
基幹サービスのクラウドメール「CyberMail」(1アカウント250円/月〜)では、柔軟なメールBOX設定や権限管理機能を提供。
ビジネスチャット「CYBERCHAT」(1アカウント150円/月〜)では、ダイレクトメッセージやグループメッセージ、ビジネス用スタンプなどの機能を搭載しています。
BCP対策(災害やサーバーテロに対して事業継続のための対策)としてのセカンダリメール「EMERGENCYMAIL」(1アカウント200円/月)や、クラウドストレージ「SecureDrive」(1アカウント100円/月〜)も展開。
2025年2月には、セキュリティソリューションとコミュニケーションソリューションを統合した新サービス「SecureCommunicationONE」(標準機能1アカウント500円/月)の販売を開始しました。
同サービスでは、クラウドメールサービス、アンチウィルス・アンチスパム機能、PPAP対策、グループウェア機能をワンストップで提供しています。



同社は工場を持たないファブレス経営を行っていて、台湾やベトナムの開発会社と提携を組んでいるよ!



独自のビジネスモデルとして「No.3論理に基づく日本No.1戦略」を
掲げ、MicrosoftやGoogleが提供しないニッチ領域に特化することで高い顧客ロイヤルティを実現しているんだワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
アクセルスペースホールディングス | 8/13 | A(1.5倍~1.7倍未満) | 2.0倍 |
山忠 | 7/29 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.0倍 |
フラー | 7/24 | S(1.7倍以上) | 4.44倍 |
みのや | 7/18 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.64倍 |
ヒット | 7/4 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.44倍 |
リップス | 6/30 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.02倍 |
条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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