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JX金属<ジェイエックス金属>(5016)のIPO初値予想と上場概要紹介

JX金属アイキャッチ画像

今回はIPO企業の中から、3月19日に東証プライムに上場予定のJX金属(5016)をご紹介します。(同日は「メディックス」が上場予定です)

JX金属は、半導体材料、情報通信材料の製造及び販売、資源開発、金属の製錬、リサイクルを行う企業です。

想定時価総額は8,003.4億円で、非鉄金属業のIPOとなっています。

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この記事の監修者
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執筆:かぶリッジ編集部

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目次

JX金属のIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日3月19日(水)
かぶリッジ独自の初値予想C(1.0倍以上1.3倍未満)
※想定価格862円から、862円~1,120円
企業Webサイトhttps://www.jx-nmm.com/
取り扱い証券大和証券(共主)、みずほ証券(共主)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共主)、モルガン・スタンレーMUFG証券(共主)など

取扱う証券会社は12社だよ!

JX金属のIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格862円
仮条件810円~820円
ブックビルディング期間3月3日(月)~3月7日(金)
当選発表日3月10日(月)
公開価格820円
申込期間3月11日(火)~3月14日(金)
上場日3月19日(水)
初値3月19日(水)発表予定

まずは仮条件がどうなるか注目だよ。

JX金属のIPO初値予想

JX金属のIPO評価

時価総額8,003.4億円、吸収金額4,611.1億円の超大型案件となっています。

半導体市場は堅調に推移しているものの、同社の業績には波があり、市場に左右されやすいです。

また、オファリングレシオも高く荷もたれ感を感じる水準となっています。

同じテーマ、同程度の規模での上場となった昨年のキオクシアの初値が低調だったことも踏まえ、初値の上昇は一定程度に収まると考えられるでしょう。

これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=862円~1,120円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:862

IPO初値予想
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

JX金属の主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
大和証券(主幹事)60.3%225,160,800株
みずほ証券(共同主)13.02%48,748,800株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主)3.90%14,594,200株
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主)0.17%639,800株
JPモルガン証券(共同主)1.63%6,093,600株
野村證券(共同主)13.02%48,748,800株
SMBC日興証券(共同主)6.92%25,897,800株
マネックス証券0.24%914,000株
水戸証券0.24%914,000株
めぶき証券0.08%304,700株
SBI証券0.33%1,218,700株
楽天証券0.33%1,218,700株
割当率・割当株数は、3月10日付近に発表

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

スクロールできます
証券会社名取扱数主幹事数抽選方法事前入金
SBI証券7611完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券540完全平等抽選必要
マネックス証券500完全平等抽選必要
SMBC日興証券5222完全平等抽選: 10%
ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て
必要
松井証券550配分予定数量の70%以上を抽選不要
岡三証券490取引実績に応じて優遇抽選不要
※取扱数、主幹事数は2024年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、同社はENEOSホールディングスの完全子会社となっています。

本IPOの目的は、親会社であるENEOSのコングロマリット・ディスカウントの解消です。

株主名比率
ENEOSホールディングス100%

今回のIPOを受け、同社はENEOSの連結子会社から外れ、持分法適用会社へと変更になる見込みだよ!

JX金属の業績情報

JX金属業績データ
スクロールできます
決算期2020年3月2021年3月2022年3月2023年3月2024年3月
売上高10,04410,92012,92916,38415,123
成長率+8.7%+18.4%+26.7%-7.7%
営業利益4467811,582729861
成長率+75.1%+102.6%-53.9%+18.1%
営業利益率4.4%7.2%12.2%4.4%5.7%
当期純利益1656459303691,026
成長率+290.9%+44.2%-60.3%+178.0%
目論見書を元に、かぶリッジ作成
単位:億円
※2020年3月期から2022年3月期の諸数値は、ENEOSホールディングス金属セグメントの数値に基づく。
※2023年3月期から連結決算へ移行。

2024年3月期の売上高は15,123億円と前期比-7.7%で減少しています。

これは、同社の子会社だったMLCC社を連結除外したこととエレクトロニクス関連市場の減販によるものです。

MLCC社は、チリ国カセロネス銅鉱山の運営を行う「SCM Minera Lumina Copper Chile」のことだワン!

一方、円安による為替評価益などにより営業利益は前期比+18.1%と増加しています。

今後はどうなるのかな?

同社が発表した2025年3月期の業績予想によると、売上高は前期比53.7%減の7,000億円、営業利益が同11.1%増の957億円となる見通しです。

売上高の減少要因は、MLCC社とPPC社の連結解除により2社の売上高が反映されないためです。

このことから、売上は一定程度頭打ちになってしまっている感が否めません。

しかし、成長戦略のコアであるフォーカス事業において適切に投資を行うことを掲げており、同事業の成長によって業績が伸びていく可能性もあるでしょう。

JX金属の事業内容

JX金属は、資源・製錬から電子材料の製造・販売、使用済み機器からのリサイクルまでを行う非鉄金属メーカーです。

半導体や情報通信分野に欠かせない金属材料の製造・供給を行っています。

もともとは鉱山開発や金属精錬を主軸にしていましたが、近年は「技術立脚型企業」としての成長を目指し、高度な金属材料の開発・製造に注力しています。

主な事業内容は、以下のようになっています。

半導体材料セグメント

  • 半導体用スパッタリングターゲット
  • 結晶材料事業
  • 次世代半導体材料事業

情報通信材料セグメント

  • 圧延銅箔
  • 銅合金(チタン銅・コルソン合金)

基礎材料セグメント(ベース事業)

  • 資源事業
  • 金属・リサイクル事業
JX金属 事業内容 概要
目論見書より引用

詳しく見ていきましょう。

上場前はENEOSホールディングスの完全子会社だったワン!

半導体材料セグメント

半導体材料セグメントでは、最先端の半導体製造に不可欠な高純度金属材料を供給しています。

主な製品は以下の通りです。

  • 半導体用スパッタリングターゲット
    • シリコンウェハ上に回路やトランジスタを形成するための材料
    • 純度99.9999999%(9N)の超高純度銅を精製
    • 世界シェア64%
  • CVD・ALD用材料
    • 半導体の微細な配線層を作るための成膜材料
    • AI・データセンター向け高性能半導体に不可欠

半導体市場の成長と技術革新の進展に伴い、半導体材料の需要は今後さらに拡大すると見込まれています。

JX金属 半導体材料セグメント
目論見書より引用

これに対応するため、同社は生産能力の増強を進めており、2027年には2023年比で1.6倍の生産規模を実現しようとしているよ!

情報通信材料セグメント

情報通信材料事業では、スマホ・自動車などの電子機器に使われる銅製品を提供しています。

主な製品は以下の通りです。

  • 圧延銅箔
    • FPC(フレキシブル基板)向けに使用される銅箔
    • 6μm(髪の毛の1/100の薄さ)まで製造可能
    • 世界シェア78%
  • 銅合金(チタン銅・コルソン合金)
    • スマホやAIサーバ向けコネクタに使用
    • 高強度・高耐熱・高導電性が求められる分野で活躍

圧延銅箔は特に、FPC(フレキシブルプリント基板)の材料として重要であり、電子機器の軽量化や高性能化に貢献しています。

FPCは、市場規模の拡大が期待されています。

目論見書より引用

また、情報通信材料事業では、生成AIやモビリティの発展に伴い、コネクタ・基板向け材料の需要が増加する見込みです。

基礎材料セグメント(ベース事業)

ベース事業では、銅やレアメタルの安定供給と金属リサイクルを推進しており、フォーカス事業(半導体材料セグメント・情報通信材料セグメント)を支えています。

主な取り組みは以下の通りです。

  • 資源事業
    • チリのカセロネス銅鉱山などの権益を保有し、銅を安定供給
  • 金属製錬事業
    • 銅精鉱や電子機器の廃棄物から高純度の銅を精製
    • リサイクル比率を2040年までに50%に向上させる計画

環境負荷の低い「グリーンハイブリッド製錬」を推進し、持続可能な金属生産を目指しているよ!


JX金属の強みと今後の見通し

JX金属の強みは以下の通りです。

  • 半導体用スパッタリングターゲット
    • シリコンウェハ上に回路やトランジスタを形成するための材料
    • 純度99.9999999%(9N)の超高純度銅を精製
    • 世界シェア64%
  • CVD・ALD用材料
    • 半導体の微細な配線層を作るための成膜材料
    • AI・データセンター向け高性能半導体に不可欠

JX金属は、半導体材料・情報通信材料・資源・金属製錬の3つの事業を展開し、最先端の電子機器に不可欠な高機能金属材料を提供する企業です。

特に半導体市場の成長に合わせた戦略的投資を進め、今後のさらなる成長が期待されています。

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

スクロールできます
企業名上場日初値予想初値騰落結果
技術継承機構2/5A(1.5倍~1.7倍未満)1.35倍
バルコス2/3C(1.0倍~1.3倍未満)1.00倍
ピースタイルホールディングス12/27C(1.0倍~1.3倍未満)1.61倍
visumo12/26B(1.3倍~1.5倍未満)1.35倍
フォルシア12/26A(1.5倍~1.7倍未満)2.08倍
GVA TECH12/26A(1.5倍~1.7倍未満)1.01倍

直近では、公開価格割れしたIPO企業はなく、初値予想を大きく上回る企業もありました。

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