かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
小松マテーレ(3580)は、2025年9月4日15:00に「業績予想の修正及び中間配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」を発表しました。
小松マテーレは、染色加工技術をコアに、高機能素材の開発・製造・販売を行う企業であり、衣料用素材から産業資材まで幅広い分野で事業を展開しています。
今回の発表では、2026年3月期の業績予想および中間配当予想を上方修正したことが明らかにされました。
まず、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績予想の修正内容は以下の通りです。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する中間純利益 | 1株当たり中間純利益 | |
---|---|---|---|---|---|
前回発表予想 | 20,000 | 850 | 1,100 | 850 | 21.45円 |
今回修正予想 | 20,000 | 1,300 | 1,600 | 1,300 | 32.80円 |
増減率 | ー | 52.9% | 45.5% | 52.9% | ー |
前期実績 | 19,113 | 1,163 | 1,534 | 1,629 | 40.67円 |
通期業績予想も次の通り上方修正されています。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1株当たり当期純利益 | |
---|---|---|---|---|---|
前回発表予想 | 41,000 | 2,200 | 2,700 | 2,100 | 52.99円 |
今回修正予想 | 41,000 | 2,650 | 3,200 | 2,550 | 64.34円 |
増減率 | ー | 20.5% | 18.5% | 21.4% | ー |
前期実績 | 39,526 | 2,181 | 2,838 | 2,934 | 73.42円 |
上方修正の主な理由として、衣料分野において原燃料コストが高止まりする中、積極的な値上げ交渉や品種転換といった営業活動の強化、さらに原価低減の推進により業績が堅調に推移する見込みとなったことを挙げています。
また、海外向けでも欧米、中東、アジア等への拡販に努め順調に推移する見込みとなっています。
続いて、配当予想も増配へと修正されました。
第2四半期末 | 期末 | 合計 | |
---|---|---|---|
前回発表予想 | 13.00円 | 13.00円 | 26.00円 |
今回修正予想 | 14.00円 | 13.00円 | 27.00円 |
前期実績 | 12.00円 | 13.00円 | 25.00円 |
中間純利益の上振れを受け、1株あたり配当金を1円増額し、中間配当は14円とする方針です。
第3四半期以降の業績については、現時点では前回予想通りの水準で推移する見通しとされています。
日中の株価については、発表があった15時以降に大幅に上昇しています。。
今回の発表を受け、さらなる上昇も期待されます。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 小松マテーレ株式会社 |
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市場・証券コード | 東証プライム・3580 |
時価総額 | 約349億円 |
PER・PBR | 15.22倍・0.81倍 |
9月4日終値 | 810円 |
1か月前の株価(8月4日終値) | 760円 |
ひとこと
小松マテーレの業績上方修正発表は、まさにサプライズでした!
営業利益が中間期で52.9%増という驚異的な伸びを見せており、原燃料コスト高という逆風の中でも値上交渉や品種転換といった戦略的な取り組みが功を奏していることがよく分かります💪
配当面でも株主還元への意識が高く、中間配当を1円増配して14円に引き上げたことで、年間配当は27円となりました。
現在の配当利回りは3.21%と、決して悪くない水準を維持しています📈
株価も1か月前の760円から810円へと上昇しており、PBR0.81倍という割安感も魅力的です。
今後も同社の業績の成長に注目です✨