かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
建築コンサルティングなどを行う人・夢・技術グループ(9248)が11月26日大引け後、2024年9月期通期決算を発表しました。
決算内容は以下の通りとなっています。
- 売上高:398億14百万円 (前期比 +0.0%)
- 営業利益:17億90百万円 (同 -37.4%)
- 経常利益:17億56百万円 (同 -45.1%)
- 親会社株主に帰属する当期期純利益:-1億90百万円 (前期比 -13億94百万円)
人的・組織体制強化投資のコストが重しとなり、営業利益は37.4%減。
また、子会社を通じて投資を行ったグランピング施設の業績が振るわず、特別損失12億05百万円を計上したことから、最終損益も赤字へと転落しています。
全ての項目で通期予想を下回る結果となっており、特に営業利益や経常利益は達成率が約60%とかなり厳しい状況です。
以下は決算発表前後の株価推移。
決算発表後、株価が急落。
現在は決算発表前と比べ、-15%ほどの株価で推移しています。
市場では業績悪化の嫌気から株価が下落しましたが、捉えようによっては今が買いのチャンスとも考えられます。
同社は2025年9月期に24.1%の経常増益を見込むほか、最終損益では11億50百万円の黒字を予想。
また、苦戦を強いられた今回決算でも、受注高については前期比13.7%増を達成しており、必ずしも懸念材料ばかりではありません。
11月29日時点でのPER、PBRはそれぞれ11.71倍、0.67倍と割安水準。
配当利回りについては、株価急落後4.00%へと上昇し、高配当株と言える水準に差し掛かっています。
今回の業績悪化は無視できないものの、総合的に見れば今が底値だとも考えられるでしょう。
企業情報・株価
企業名 | 人・夢・技術グループ(株) |
---|---|
市場・証券コード | 東証プライム:9248 |
時価総額 | 141億15百万円 |
PER・PBR | 11.71倍・0.67倍 |
11/29終値 | 1,499円(-4.83%) |
1ヵ月前の株価 *10/29終値 | 1,672円 |
ひとこと
PERやPBR、配当利回りなどはシンプルに魅力的ですね✨
国土交通省や防衛省案件など、国との強いパイプを持っており、売上高については非常に安定している点もかなり好印象。
IT/DX化などでどの程度利益率を改善できるかが評価の分かれ目になってきそうです。