かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
ビジネスエンジニアリング株式会社(4828) が2月7日正午に25年3月期第3四半期の決算と業績予想の上方修正、増配を発表しました。
同社は、幅広い業務を一元管理するERPシステムのパイオニアです。
製造業への知見を活かしたサプライチェーン管理システム(SCM)などをの導入を手掛け、「ものづくりのDX化」に貢献しています。
その他にも、製造業のバックオフィス業務を支援する自社ソフトウェア製品を販売し、幅広い分野でサービスを展開しています。
今回発表した2025年3月期第3四半期の決算内容をまとめると、次の通りです。
- 25年第3四半期期の当期純利益は前期比17.1%増の24億円
- 通期の当期純利益予想は前回予想比15.5%増の33.5億円を見込む
- 期末配当を46円→58円に増額
- 年間配当金予想は前期比21円増の100円に増加する方針
営業利益率は、なんと驚異の9期連続過去最高を更新する見通しとなっています。安定した成長力を持っている会社だと分かります。
外部環境として、経済産業省発表の製造業におけるソフトウェア投資額を見ると、2023年には1兆9000億円と前年比で3000億円増加しており、ものづくりのDX化はさらに進展していくと考えられます。
2024年3月期実績 | 2025年3月期予想 | 前年同期比 | |
---|---|---|---|
売上高 | 194億9,300万円 | 207億円 | +6.1% |
営業利益 | 38億8,500万円 | 46億円 | +18.4% |
経常利益 | 38億7,700万円 | 46億円 | +18.6% |
当期純利益 | 26億2,500万円 | 33億5,000万円 | +27.6% |
続いて、株価推移も見てみましょう。
決算発表当日の株価は7%近く上昇しています。
日足で見ると三角持ち合いを形成していて、今まさに方向感が決まろうとしている状況です。
この決算で株価が勢いづくことで、三角持ち合いを上にブレイクすることができれば、大きなモメンタムになる可能性があります。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | ビジネスエンジニアリング株式会社 |
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市場・証券コード | 東証プライム・4828 |
時価総額 | 430億円 |
PER・PBR | 16倍・3.85倍 |
2/7 終値 | 3,790円 |
1ヵ月前の株価 *1/7 終値 | 3,570円 |
ひとこと
製造業などレガシー産業のDX化は、日本経済における社会的意義も、成長性も大きい事業です。
そして実際に、営業利益率9期連続最高更新、10期連続増配、3期連続最高売上高と安定した成長を遂げています。
また配当性向も中長期で35%を上回るようにするなど、還元方針も明確化されています。
こうした銘柄こそ長期で持つのに適していると私は思います⭐