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楽天証券のミニ株「かぶミニ®」のデメリットは?買い方や他社との比較まで徹底解説

楽天証券のミニ株「かぶミニ®」のデメリットは?

・楽天証券の「かぶミニ®」ってなんなの?
・他の証券会社のミニ株投資との違いが知りたいな …

このようなお悩みを解決します。

この記事の結論

  • 楽天証券でかぶミニ®(単元未満株取引)が2023年4月17日よりサービス開始
  • リアルタイム取引ができて楽天ポイントが使えるのがメリット
  • SBI証券ならミニ株の手数料が0円だが、楽天証券はスプレッドという費用が掛かるのがデメリット

少額から株式投資ができるミニ株(単元未満株)制度を導入している証券会社が増えています。

楽天証券でも「かぶミニ®(単元未満株取引)」というサービスがあり、ミニ株投資ができます。

今回は「かぶミニ®(単元未満株取引)」のメリット・デメリットや、ほかの証券会社との違いについて解説していきます。

単元未満株投資に興味を持っている方は、この記事を参考に投資を始めてみましょう。

合同会社 Next Meeting 代表取締役 かぶリッジ監修者:たけぞう
専門家のポイント

たけぞう(専門家)

かぶミニ®は投資初心者の方におすすめの投資方法です。

通常1単元(100株)での売買単位の取引ですが、かぶミニ®では、取引単位に満たない1株から売買することが可能です。

1単元100株のA銘柄の株価が1,000円の場合、通常取引の場合は10万円からの取引となりますが、単元未満株取引では1株1,000円から売買が可能です。配当金も受け取れ、新NISAも対応されています。

投資初心者の方は株ミニ®から取引を開始する事もおすすめです。

かぶリッジ公式ロゴ

執筆:かぶリッジ編集部

かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。

たけぞうさん 株式投資専門家 かぶリッジ監修担当

監修者:たけぞう

合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。

■毎日更新かぶリッジブログ
元証券ディーラー・たけぞうの「かぶリッジブログ」

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目次

楽天証券の「かぶミニ®(単元未満株取引)」とは?

楽天証券では、2023年4月17日から「かぶミニ®」の取り扱いがスタートしました。

ここでは、サービスの概要を表で解説します。

取引方法リアルタイム取引
寄付(よりつき)取引
取扱銘柄東京証券取引所に上場している銘柄のうち、選定された銘柄
取引銘柄数リアルタイム取引:740銘柄
寄付取引:2,066銘柄
取引時間リアルタイム取引:9:00~11:30、12:30~15:00
寄付取引:前場の寄付
注文受付時間リアルタイム取引:9:00~11:30、12:30~15:00
寄付取引:17:00~8:45
手数料寄付取引:無料
リアルタイム取引:無料
スプレッドリアルタイム取引のみ:0.22%
※東証参考価格に加減算した価格で約定
注文形態成行
指値(2024年8月26日から対応)
取引口座特定口座・一般口座・NISA口座
配当金受取可能
その他ポイント投資、日計り取引
自動スイープ、移管(入出庫)
2024年12月12日時点

寄付(よりつき)とは、前場と後場それぞれで最初に成立した取引のことだよ!

楽天証券とは?

  • 取引手数料は無料
  • 取引ツール「iSPEED」が使いやすい(無料)
  • 楽天経済圏」との相性抜群

楽天証券は手数料の低さや、多くのキャンペーンが実施されていることで人気のネット証券です。

楽天グループの証券会社ということで、楽天ポイントを使ったり貯めたりしてオトクに投資を始められるのが最大の魅力。

楽天ポイントを貯めているからありがたい!

さらに個別銘柄情報やマーケット情報などを調べられる「iSPEED」のようなツールも、無料で使うことができます。

パソコンのみならずスマホアプリも使いやすく設計されているので、投資初心者の方はぜひ利用してみましょう。

2023年7月には、株式トレーディングアプリ「iSPEED」でかぶミニ®取引できるようになりました。

投資初心者でも気軽に開設しやすいネット証券なんだワン!

ミニ株とは?

ミニ株とは、株式の売買の単位である「単元株」よりも少ない単位で取引できる株のことを指します。

単元株ってそもそも何なの?

単元株は株式を購入するときの最低購入数のことで、日本株だと100株、米国株だと1株と決まっています。

例えばユニクロやGUを運営する「ファーストリテイリング(9983)」は株価が53,980円なので、単元株で購入しようとすると約540万円が必要になります。
※2024年12月11日終値。各種手数料を除く。

そ、そんな大金がないと投資できないのか…

このように単元株だと投資をするのに大金が必要になってしまいますよね。

そこで一部の証券会社では、1単元=100株よりも細かい単位で株の取引ができるサービスを提供しています。

単元株と単元未満株の違いの図解

このサービスが、ミニ株や単元未満株と呼ばれているのです。

ミニ株であれば、数百円から株式を購入できます。

少額から投資を始めたとしても、複数の銘柄に投資しやすく分散投資が可能です。

分散投資をすることでリスクを低減させて、安定的に利益を得る可能性を高めていくんだワン!

楽天証券の「かぶミニ®」のデメリット

かぶミニのデメリット

まずは楽天証券の「かぶミニ®」を利用するデメリットを2つ紹介します。

以下で詳しく解説します。

スプレッドがある【SBI証券と比較】

楽天証券の「かぶミニ®」では取引ごとに取引価格の0.22%のスプレッドが発生します

寄付取引の時はスプレッドはかかりませんが、リアルタイム取引の場合は0.22%のスプレッドがかかります。

実際高いの?

仮に5,500円分投資に回す場合、以下の約定単価となります。

売り約定単価購入価格買い約定単価
5,488円
⇒12円のスプレッド
5,500円5,513円
⇒13円のスプレッド

買い・売りの合計で25円のスプレッドがかかるのか…!

仮にSBI証券で同じ金額を取引すると、手数料は以下の通りです。
※ただし、SBI証券ではリアルタイム取引はできません。

売り手数料購入価格買い手数料
0円5,500円0円

楽天証券が往復で25円なのに対し、SBI証券は0円とSBI証券の方が安い結果になりました。

ただし、ネット証券の取引手数料の競争は活発になっているため今後の動向次第では、また動きがあるかもしれません。

たけぞう(専門家)

上で述べられているように、楽天証券はリアルタイム取引では約定単価にスプレッド0.22%が含まれます。
リアルタイム取引は、市場が動いている時に注文したタイミングでの価格で取引を行うことです。SBI証券はリアルタイム取引が不可となっています。

取扱銘柄が少ない

現在、リアルタイム取引は740銘柄、寄付取引では2,066銘柄を取り扱っています。

※2024年11月29日時点

サービス開始時は、リアルタイム取引では約100銘柄、寄付取引では約500銘柄だけが取引可能だったけど、どんどん追加されているワン!

SBI証券では東証に上場している株式であれば全て単元未満株で投資可能です。

そのため、SBI証券と比較すると、より多くの銘柄を見たいという方にとっては少し使い勝手が悪いと言えるでしょう。

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楽天証券の「かぶミニ®」のメリット5つ【1株から買える】

かぶミニのメリット

SBI証券とかもミニ株はやっているけど、楽天証券の「かぶミニ®」を使うメリットは?

ここからは楽天証券の「かぶミニ®」を利用するメリットを4つ紹介します。

以下で詳しく解説します。

①指値注文ができる

楽天証券のかぶミニ®は、2024年8月26日から指値注文に対応しました!

2024年9月現在、主要ネット証券の単現未満株取引において指値注文に対応しているのは楽天証券だけです。

以前は「かぶミニ®(単元未満株取引)」は、価格の指定ができない「成行(なりゆき)」のみの注文方法に限られていましたが、価格の指定ができる「指値(さしね)」ができるようになることで、より自由度の高い取引が可能になりました。

1株からリアルタイム取引で指値注文ができるのは楽天証券を選ぶ理由になりそうだね!

②リアルタイム取引ができる

楽天証券のかぶミニ®では、2つの取引方法ができます。

  • 寄付(よりつき)取引
  • リアルタイム取引(主要ネット証券で初!)

何が違うの?

寄付取引は前場の最初についた価格で取引が成立し、1日の間に1回の約定のため、取引チャンスが限られます。

一方でリアルタイム取引なら、「大きく下がっているから今買いたい!」「明日まで持っていたくないから売りたい!」と思ったときに注文が可能です。

リアルタイム取引では、取引時間中であれば注文が即時成立するため、その日に購入したものをその日のうちに売却もできます。

たけぞう(専門家)

対応銘柄数は少ないですが、リアルタイムで取引できるのでタイミングを逃しません。立会時間中いつでも自由に取引できます。

③楽天ポイントを使える

楽天証券のかぶミニ®では、楽天ポイントを利用して投資ができます

楽天証券で提供している「ポイント投資 国内株式」にも対応します。

楽天ポイント貯めているからありがたい!

1ポイント=1円として利用できるため、株式投資を気軽に始められます。

たけぞう(専門家)

お買い物や旅行などで貯まった楽天ポイントを利用して、国内株式の投資ができます。NISA成長投資枠でも取引できるので、初心者の方でも気軽にポイントを使った投資ができますよ。

④手数料が業界最安水準に安い

楽天証券のかぶミニ®では、業界最安水準で取引可能です。

取引手数料
買付無料(0円)
売却無料(0円)
たけぞう(専門家)

売買手数料は無料です。
ただし、リアルタイム取引は手数料と別にスプレッドがかかります。

他の証券会社の手数料と比較してまとめたものが以下の表です。

▼横にスクロールして詳細を見れます。

スクロールできます
楽天証券SBI証券日興フロッギーマネックス証券CONNECTPayPay証券
ミニ株の名称かぶミニ®S株キンカブワン株ひな株
取引手数料無料
リアルタイム取引はスプレッド 0.22%
無料
0.5%~1.0%
(スプレッド)
買付時:無料
売却時:0.55%(最低52円)
株価の0.5%相当約定代金の0.5~1.0%
約定1日1回
リアルタイム約定
1日3回1日2回1日1回リアルタイム約定リアルタイム約定

かぶミニ®ではリアルタイム取引の場合のみ、取引ごとにスプレッドがかかる点に注意しましょう。

⑤NISA口座で購入できる

楽天証券のかぶミニ®は、NISA口座での買付にも対応しています。

NISA口座で保有している株式は、配当金・売却益にかかる20%の税金が非課税になります。

せっかく投資するなら税金はかからないほうがいいな!

たけぞう(専門家)

NISA成長投資枠でも利用できるので、240万円以内であれば税金もかからず、安心&お得に始められます。

楽天証券 かぶミニ®での銘柄の買い方

実際にかぶミニ®で取引がしたいんだけど、どうやって買えばいいの?

かぶミニ®は、楽天証券のPC用ウェブサイトから取引ができます。

現在、スマホの方もウェブサイトにログインすれば取引が可能です。

2023年7月にはスマホアプリ「iSPEED」で取引できるようになったワン!

かぶミニ®での取引の仕方は、以下の手順の通りです。

  • 楽天証券のウェブサイトにログインする
  • 「国内株式」タブより、銘柄を検索
  • 現物取引の注文画面から「かぶミニ®(単元未満)」を選択
楽天証券のかぶミニの銘柄の買い方
楽天証券 公式HPより

▼スマホの場合

通常の現物取引と同じ手順で取引できるので、わかりやすいですね。

単元未満株取扱ネット証券の比較

かぶミニの比較

単元未満株を取り扱っているネット証券の手数料や特徴をまとめてみました。

▼横にスライドして詳細を確認できます。

スクロールできます
楽天証券SBI証券auカブコム証券マネックス証券松井証券CONNECT証券PayPay証券
手数料率
(税込)
無料無料0.55%
最低手数料52円
買付:無料(0円)
売却:0.55%
最低手数料52円
買付:取扱なし
売却:0.55%
スプレッド0.22%
※寄付での取引は無料
0.50%0.50%~0.70%
往復コスト
(5千円の取引)
22円
※2023年12月から売却手数料無料化でコストが下がりました。
0円110円52円買い50円
売り50円
(買値・売値が5千の場合)
買い50円~70円
売り50円〜70円
(買値・売値が5千の場合)
リアルタイム取引×××××
ポイント投資×××
日計り取引×××
NISA口座での買付

楽天証券は手数料も高くなくて取引方法も豊富だから使いやすそうだね!

たけぞう(専門家)

私としては、楽天証券ではかぶミニもポイントが使用でき、通常の手数料は無料なので他社より良いと思います。

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かぶミニ®で投資する際の銘柄選びのポイント

かぶミニの銘柄選びのポイント

ここでは、かぶミニ®の銘柄を選ぶ際のポイントを3つにまとめました。

自分の投資スタイルを考えて、銘柄を選びましょう。

詳しく説明していきます。

キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを重視するか

株式投資には、キャピタルゲインとインカムゲインがあります。

キャピタルゲインは「資産の売却によって得られる利益」で、インカムゲインは「資産を保有していることで得られる利益」のことです。

そのため、キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを優先するかでどんな銘柄を選ぶかが変わってきます

キャピタルゲインを狙う場合は、今後成長が見込める企業の銘柄を選ぶようにしましょう。

インカムゲインを狙うのであればより複数の銘柄に投資し、配当利回りの高い企業を選ぶようにしましょう。

配当利回りの高い企業だと、配当金を多く受け取れるんだよ!

たけぞう(専門家)

やはり、株式投資をする上では、キャピタルゲインを狙う投資家が多いでしょう。
ただし、日本企業でも高配当などを長期保有すると、銀行に預けるより良い利回りを得る事も可能です。

企業の情報を収集する

単元未満株の投資を行う場合、一般的な株式投資と同様に企業の情報を収集することが大切です。

投資しようと考えている企業の情報を収集しないと優良な銘柄かどうかは分かりません。

将来性が期待できて、今後も成長をし続けていくような企業であれば利益を得やすいでしょう。

逆に、株主優待制度が魅力的であっても、株価が下落し続けていると株価変動幅での損失を受けてしまいます。

企業の情報を収集するには、価格の変動、企業の事業内容、経営情報に目を向けることが大切だワン!

たけぞう(専門家)

私は各企業のHPの決算短信や投資家情報などを検索しています。
業績や配当なども見ています。

高配当や株主優待のある会社に投資する

ミニ株でも、一株から株主優待を受けられる銘柄があります。

株主優待が受けられる株数は企業によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

株主優待は、企業による株主へのプレゼントのことだよ!

またミニ株でも株式投資と同様、保有している株の数に応じて配当金が分配されます。

利益を効率よく得るためには、高配当の銘柄を選びましょう。

米国株と比べて日本株は株の配当利回りが低い印象がありますが、高配当を1株単位から受けられる企業もあります。

たけぞう(専門家)

一時的にクオカードなどの株主優待などは危険がある場合があります。
しかし、自社商品を株主優待をする企業は魅力もあります。

【まとめ】楽天証券の「かぶミニ®」はおすすめ!

楽天証券のかぶミニまとめ

楽天証券のかぶミニ®について理解できたよ!手数料も安いし、使ってみようかな。

最後に、この記事の重要なポイントを3つにまとめます。

  • 楽天証券でかぶミニ®(単元未満株取引)が2023年4月17日よりサービス開始
  • 2024年8月26日から指値注文が可能になった
  • リアルタイム取引ができて楽天ポイントが使えるのがメリット
  • リアルタイム取引はスプレッドという費用が掛かるのがデメリット

単元未満株投資は気軽に始めることができ、リスク分散も簡単なため、特に投資初心者の方におすすめです。

楽天証券のかぶミニ®は手数料が業界最安水準で、リアルタイム取引もできるので、ぜひ利用してみましょう!

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