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・ナスダック100は投資先としておすすめ?
・ナスダック100とS&P500ならどっち?
このようなお悩みを解決します。
ナスダック100とは、ナスダック市場のうち、流動性と時価総額が高い上位100銘柄を時価総額加重平均算出した株価指数のこと。
世界経済を牽引する米国ハイテク企業などから構成されており、その高い成長性から人気の投資対象となっています。

だけど、ナスダック100はリスキーで微妙って口コミも見たから、実際どうなのか不安…。
投資を真剣に検討するなら、おすすめの理由とおすすめできない理由どちらも知っておきたいですよね。
そこでこの記事では、ナスダック100は果たして投資におすすめなのかわかりやすく解説していきます。
合同会社 Next Meeting 代表取締役 いろはにマネー監修者:たけぞう
専門家のポイント
たけぞう(専門家)ナスダック100について解説していきます。
ナスダック100は、世界最大級の株式市場NASDAQの時価総額上位100社(金融除く)で構成される指数です。 ここ10年ぐらい時価総額上位の企業の上昇が大きくS&P500などより高パーフォマンスを上げています。;ただしテクノロジー関連銘柄の組み入れが大きいため、テクノロジー株の影響を受けやすい特徴があります。

合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
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なんでナスダック100は不評が多いのかな…?
投資には必ずリスクが伴いますが、ナスダック100は特に高リターンが期待できるため、リスクも比較的高めです。
よりハイリスクな分、ナスダック100はおすすめできないという意見もあります。
投資を検討する前に、ナスダック100に投資するリスクは知っておいたほうが良いでしょう。
主なリスクとして知られるのは以下の二つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ナスダック100に投資をする上で、まず注意しておきたいことはボラティリティの高さです。
証券など金融資産の価格変動の度合いを表す言葉。
ボラティリティが大きい=価格変動が大きい
ボラティリティが小さい=価格変動が小さい
また、ナスダック市場はアメリカの市場と強く連動しているため、予測しにくい価格変動もしばしばおきます。
そのため、ナスダック100の扱いは非常に難しく、上手く扱っていくためにはある程度の経験や知識が必要です。
以下は2025年に入ってからのNASDAQ100の値動き。


短期間で何回も乱高下を繰り返しているね…
このように価格が激しく動くと、精神的な負荷がかかりやすく、正常な判断ができなくなることも。
また、価格の急落が珍しくないため、暴落の予兆に気付きにくいというデメリットもあります。
高いボラティリティの中で利益を出すのはプロの投資家にも難しいため、初心者はなるべく避けたほうがよいでしょう。
たけぞう(専門家)ナスダック100は赤字企業も採用することがあるため、イノベーションの種を早期に取り入れることが期待出来る反面、株価が大幅に下落する事もありボラティリティが高くなる事があります。
ボラティリティの他に、ナスダック100はリスクの分散度合いが低いというデメリットがあります。
ナスダック100と他の代表的な株価指数を比較してみましょう。
| 構成銘柄数 | |
|---|---|
| ナスダック100 | 100銘柄 |
| S&P500 | 500銘柄 |
| 日経平均 | 225銘柄 |
| TOPIX | 1,700銘柄 |
| MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | 2,919銘柄 |

ナスダック100は圧倒的に構成銘柄数が少ないね!
指数の構成銘柄が少ないということは、それだけ投資先が集中しているということ。
したがって、ナスダック100は他の代表的な株価指数と比べても投資先が限定的で、リスク分散がしづらい投資先だといえます。
また、銘柄の構成比率にも注意しなければなりません。
以下は2025年11月時点の上位10銘柄の構成比率です。
| 銘柄 | 業種 | 比率 |
|---|---|---|
| アップル | 情報技術 | 9.8% |
| エヌビディア | 情報技術 | 8.5% |
| マイクロソフト | 情報技術 | 8.1% |
| アマゾン | 一般消費財 サービス | 6.0% |
| ブロードコム | 情報技術 | 4.6% |
| テスラ | 一般消費財 サービス | 3.8% |
| メタ・プラットドームズ | コミュニケーション サービス | 3.3% |
| アルファベット(クラスA) | コミュニケーション サービス | 2.9% |
| アルファベット(クラスC) | コミュニケーション サービス | 2.7% |
| コストホールセール | 生活必需品 | 2.6% |
構成上位銘柄のほとんどを米国株が占めており、業種もテクノロジーにやや偏っています。
また、ナスダック100には金融銘柄が組み込まれていないのも特徴です。

中でもGAFAMにテスラ、エヌビディアを加えたアメリアの主要テクノロジー企業7社である「マグニフィセント7」が大きな割合を占めているね!
たけぞう(専門家)テクノロジーセクターが6割を占めており、同セクターの動向が左右します。採用銘柄は100銘柄なので、他の指数と比較してかなり少なくなっています。
投資先が集中しているとハイリターンが狙える反面、リスクも当然高くなります。
特に、ナスダック100はアメリカの政治や情報技術の革新に影響を受けやすいので注意が必要です。
投資初心者のうちは分散投資が基本戦術となってくるので、ナスダック100への投資はしっかりと知識をつけてからにするよう心がけましょう。

ナスダック100はリスクもリターンも大きいため、投資するか迷う方も多いと思います。
そこで今回は、いろはにマネー独自で、おすすめ派とおすすめしない派の方それぞれにお話を聞きました。

投資家の生の意見は、よい判断材料になるね!
僕はナスダック100をおすすめします!
ナスダック100はなんといっても短期間で大きなリターンを狙えるのが魅力的ですね。
もちろんボラティリティは高いですが、それは裏を返せば売買益を狙う機会も多いということ。
しっかりと情報収集をして市場を見極めることができれば、より効率的に資産を増やすことができます。
米国テクノロジー株は地力が強い企業が多く、短期売買目線で多少の誤算があったとしても、長期的にはリカバリーが効く可能性が高いというのもポイントです。
情報のアンテナが高く、相場をある程度見通す知識がある投資家にはおすすめだと言えますね。
私は、ナスダック100はおすすめしません。
なぜなら価格変動が激しく、リスクが大きいからです。
価格変動が大きく、大きなリターンを狙っていけることは一見魅力的に思えるかもしれません。
しかし、リターンとリスクは常に隣り合わせであり、大きなリターンの裏には必ず大きなリスクがあります。
こういったハイリスクハイリターンの投資を初心者の方におすすめすることはできません。
まずはオルカンやS&P500などに投資をし、安定した資産形成を目指していくことがおすすめです。
たけぞう(専門家)私も初心者の方にはおすすめしません。ここ10年間の米国株上昇がどこかの時点で下落も考えられます。まずは分散投資の商品などから投資をされる事をおすすめします。

ナスダック100は主に米国ハイテク株を中心に構成されていますが、よく似た株価指数としてS&P500が挙げられます。
以下はS&P500に連動する投資信託として有名な、eMAXIS Slim S&P500の構成上位銘柄です。
| 銘柄 | 構成比率 |
|---|---|
| エヌビディア | 8.4% |
| アップル | 6.8% |
| マイクロソフト | 6.6% |
| アマゾン | 3.7% |
| ブロードコム | 3.0% |
| アルファベットA | 2.8% |
| メタ・プラットフォームズA | 2.4% |
| アルファベットC | 2.2% |
| テスラ | 2.1% |
| バークシャー・ハサウェイB | 1.5% |

金融関連のバークシャーハサウェイ以外はナスダック100でも上位に入っている銘柄ばかりだね!
ナスダック100とS&P500どちらもアップルやマイクロソフトをはじめとするテクノロジー株が大部分を占め、値動きも概ね一致しています。
過去3年の値動きは以下の通り。

基本的には近似した値動きをしますが、上がり幅、下がり幅ともにナスダック100が大きく、チャートからもボラティリティが高いことが伺えます。
より資産を分散しているS&P500の方が、値動きも緩やかで底堅く推移しているため、初心者におすすめであると言えるでしょう。

S&P500と比べると、ナスダック100は「上がりやすく下がりやすい」ワン!
なので、初心者はナスダック100よりS&P500に投資する方がおすすめです。
たけぞう(専門家)私もS&P500をおすすめします。S&P500は米国の企業である(ナスダック100は米国外も対象)、時価総額が82億ドル以上、直近四半期で黒字決算であること、過去4四半期の利益の合計が黒字であることなど厳しい条件があります。また採用銘柄も500銘柄と分散投資されています。ナスダック100と比較すると値動きも緩やかです。
ナスダック100について調べていると、よくQQQという文字も一緒に目にするのではないでしょうか。
QQQとは、Invesco QQQ Trust Series 1の略称で、インベスコ社が運用するETF商品を指します。

QQQはナスダック100に連動するETFとして設定され、純資産額は世界でもトップクラスだワン!
QQQの値動きは基本的にナスダック100と一致するので、ニッセイやeMAXIS、iFreeなどの投資信託とそこまで違いはありません。
一方で、ETFでの信託報酬にあたる経費率は0.2%に抑えられており、大半のナスダック100連動型投資信託よりもお得に投資ができます。
ただし、投資信託と異なり1株あたり約7万円を超える額からの投資となるため、少額から投資したい人には投資信託がおすすめです。
たけぞう(専門家)ナスダック100の投資信託は、100円から積立投資が可能なので始めやすいです。

ここまで、ナスダック100への投資はおすすめしないとお伝えしてきました。

でもやっぱり、ナスダック100に投資してみたいんだよね…。
もしナスダック100に投資する際は、次の3点に注意するようにしましょう。
さて、ハイリスクとされるナスダック100ですが、ナスダック100に連動する投資信託はどのぐらいあるのでしょうか。
以下でナスダック100に連動する代表的な投資信託や、ナスダック100と似た特徴を持つ投資信託を見てみましょう。
ナスダック100に連動するよう設定された代表的な投資信託には以下のものなどが挙げられます。
| ファンド名 | 信託報酬 | 純資産額 | リターン(6ヶ月) | リターン(1年) |
|---|---|---|---|---|
| eMAXIS NASDAQ100インデックス | 0.2035% | 2,094.97億円 | +73.82% | +19.60% |
| ニッセイNASDAQ100インデックス | 0.2035% | 4,006.61 億円 | +73.97% | +19.70% |
| iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | 2,389.13億円 | +73.36% | +19.27% |

ニッセイが信託報酬・純資産額・リターン全てで他の投資信託に勝っているね。
リターンや純資産額に大きな差はないものの、ニッセイNASDAQ100インデックスのみ信託報酬が0.2%台と、他と比べて大きくリードしています。
ナスダック100への投資をするなら、ニッセイの投資信託を選ぶのが最もお得であると言えるでしょう。
たけぞう(専門家)上記の通り、ニッセイNASDAQ100は購入・換金手数料は無料、信託報酬は年率0.2035%でおすすめです。

短期間で大きな利益を狙えるのがナスダック100の魅力ですが、やはりその分のリスクは高く、投資初心者の方にはあまりおすすめができません。
何よりも、初心者のうちは分散投資が鉄則。

ナスダック100への投資は、知識や経験が十分についてからでも遅くはないよ!
そこで、以下では分散投資をしつつ、しっかりとリターンも狙える銘柄を2つほど紹介します。
共にナスダック100よりも初心者に向いた銘柄となっているので、ぜひ参考にしてください。
1つ目は、先ほどもナスダック100と似ている指数として名前が上がったS&P500の投資信託です。
前述した通り、どちらも米国ハイテク株が中心となっているものの、S&P500の方が取り扱い銘柄が多く、より分散投資に向いています。
値動きにより安定感がある他、信託報酬も0.0814%とナスダック100に比べて圧倒的に安いので、初心者の投資先としては鉄板の商品と言えるでしょう。

2つ目は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称オルカン。
SBI証券の投資信託ランキングでは何回も1位に輝いている大人気の商品です。

オルカンも米国ハイテク株が中心とはなってきますが、ナスダック100やS&P500と比べて比率は低く、その分全世界の株式に分散投資ができます。
信託報酬は0.05775%と投資信託の中ではトップクラスに安く、年間リターンも約40%と高水準です。
より広範に分散投資ができるため、ナスダック100やS&P500よりも更に安定した運用を目指したい方には特におすすめの商品となっています。
たけぞう(専門家)これから投資を行うのであればオルカンをおすすめします。ここ数年米国市場のパフォーマンスがかなり良かっただけに、今後は下落する危険性もあります。全世界の株式にまとめて投資するオルカンに優位性を感じます。
オルカンについてより詳しく知りたい方は「【評価】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の利回り・リターンは?」も併せてご覧ください。

ナスダック100は米ハイテク株への集中投資に寄っており、大きなリターンが狙えるもののリスク分散がしづらい銘柄です。
初心者のうちは分散投資が基本戦術。
同じ米国株中心の投資でも、よりリスクを分散できるオルカンやS&P500の方が初心者に合っていると言えるでしょう。
🔰かぶリッジのまとめ
ハイリスクハイリターンの取引が魅力的に思えることもありますが、あくまでも、自分の経験や資産、生活スタイルに合った投資をするよう心掛けましょう。

自分がどれぐらいのリスクを背負えるかよく考えてから商品を選ぶのが大事だワン!