今回はIPO企業の中から、12月17日に東証プライムに上場予定のファイントゥデイホールディングス(289A)をご紹介します。(同日は「黒田グループ」「リスキル」が上場予定です)
同社は12月17日に上場予定でしたが、申出により当該承認が取り消されました。(2024年12月2日発表)
ファイントゥデイホールディングスは、パーソナルケア製品(ヘアケア、スキンケア、ボディケアなど)の生産、マーケティング、販売を行う企業です。
想定時価総額は2194.1億円で、化学業のIPOとなっています。
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この記事の監修者
監修者:曽根原 大介
上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。
ファイントゥデイホールディングスのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 12月17日(火) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | D(1.0倍未満) ※想定価格の2,150円未満 |
企業Webサイト | https://www.finetoday.com/jp/ |
取り扱い証券 | 大和証券(共主)、SMBC日興証券(共主)、みずほ証券(共主)、UBS証券(共主)など |
大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、UBS証券の4社が共同主幹事だよ!
ファイントゥデイホールディングスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※12月2日に上場中止が発表されました。
想定価格 | 2,150円 |
---|---|
仮条件 | 12月2日(月)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 12月2日(月)~12月6日(金) |
当選発表日 | 12月9日(月) |
公開価格 | 12月9日(月)発表予定 |
申込期間 | 12月10日(火)~12月13日(金) |
上場日 | 12月17日(火) |
初値 | 12月17日(火)発表予定 |
まずは仮条件がどうなるか注目だよ。
ファイントゥデイホールディングスのIPO初値予想
グローバルオファリングってあまり聞きなれないな?
グローバルオファリングとは?
グローバルオファリングとは、企業が自社の株式や債券などの有価証券を国内だけでなく、海外の市場でも同時に募集・売却することです。
日系企業の場合、日本国内と同時に主に米国やユーロ市場で行われる募集・売却を指すことが多く、「国内外同時募集」「国内外同時売却」とも呼ばれます。
アジアを中心とした海外での売上高が高いし、納得だね!
続いて、初値予想を見ていきましょう。
ファイントゥデイホールディングスは大型案件であり、話題性があることはプラス要因と言えます。
しかし、時価総額が2194.1億円と高く、オファリングレシオが大きいことは初値にマイナスの影響を及ぼすでしょう。
また、公募比率が0%であることや、同日に計3社上場することもマイナス要因になると言えます。
これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍未満=2,150円未満)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ファイントゥデイホールディングスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 91 | 18 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 必要 |
楽天証券 | 59 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 52 | 18 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 67 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 49 | 3 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 51 | 6 | 完全平等抽選 | 必要 |
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主であるOriental Beauty Holding (HK) Limited は、香港の投資ファンドで、2021年より資生堂から株式を譲渡される形で経営に携わっており、ロックアップ期間は180日となっています。
2位以降は、子会社の従業員が並んでいる状況です。
株主名 | 比率 |
---|---|
Oriental Beauty Holding (HK) Limited | 99.67% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
当社子会社の従業員 | 0.00% |
今回の上場はファンドのEXIT感が強く出ているね…
ファイントゥデイホールディングスの業績情報
決算期 | 2022年1月 | 2022年12月 | 2023年12月 | 2024年9月 |
---|---|---|---|---|
売上高 | ー | 108,329 | 100,174 | 81,248 |
成長率 | ー | ー | -7.5% | -18.9% |
経常利益 | ー | 16,352 | 13,953 | 13,866 |
成長率 | ー | ー | -14.7% | -0.6% |
経常利益率 | ー | 15.1% | 13.9% | 17.1% |
当期純利益 | ー | 12,263 | 9,822 | 9,314 |
成長率 | ー | ー | -19.9% | -5.2% |
EPS | ー | 68.9 | 138.4 | 37.7 |
BPS | 535.8 | 621.3 | 770.6 | ー |
※2023年12月期より、国際会計基準により連結財務諸表を作成。
※2024年10月4日付の臨時株主総会決議に基づき、2024年11月1日付で普通株式3株を1株とする株式併合を実施。EPS、BPSは2020年12月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
2023年12月期は売上高100,174百万円(前年同期比-7.5%)、経常利益9,822百万円(前年同期比-14.7%)となりました。
売上高、経常利益共に成長率はマイナスになっているものの、2026年までに、美意識を中心に据えた 3 つのコアコンピテンスの強化、ブランド別、地域別戦略の方向性を決めていくことで、業績向上を狙っています。
また、同社は地域別売り上げ収益の55%以上がアジアを中心とした海外での売り上げとなっているため、企業を取り巻く為替状況にも注意が必要です。
中国と香港で40%もの売り上げを占めているんだね!
2024年12月期第3四半期決算では、売上高81,248百万円(前年同期比-18.9%)、経常利益9,314百万円(前年同期比-0.6%)となり、売上高は減少したものの利益率は改善されており、期末の決算に期待があります。
ファイントゥデイホールディングスの事業内容
ファイントゥデイホールディングスは、パーソナルケア(ヘアケア、フェイスケア、ボディケアなど)製品の生産、販売、マーケティングを展開する企業です。
同グループはパーソナル事業の単一セグメントであり、代表するブランドとして、「fino」や「TSUBAKI」、「uno」などがあります。
パーソナルケア事業
- fino
- TSUBAKI
- SENKA
- uno
- エージーデオ24
などのブランドにおいて、各子会社が事業を展開。
※同社の事業内容分析は近日中にアップデートいたします。
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Sapeet | 10/29 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.52倍 |
Hmcomm | 10/28 | A(1.5倍~1.7倍未満) | 1.33倍 |
リガク・ホールディングス | 10/25 | D(1倍未満) | 0.96倍 |
東京地下鉄 | 10/23 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.36倍 |
Schoo | 10/22 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.1倍 |
伸和ホールディングス | 10/21 | D(1倍未満) | 0.93倍 |
上場時期が重なり資金が分散され、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄も複数ありました。
ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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