昨日の日経平均は前週末比1212円高、TOPIXは55P高でした。
米利下げ観測や人工知能(AI)市場の拡大などを背景に日経平均は史上初となる5万円の大台乗せで終了しました。
個別銘柄は、以下などAI・半導体関連が相場を押し上げました。
- アドバンテスト(6857)
- ソフトバンクグループ(9984)
また、日米首脳会談を控えて防衛力強化に向けた具体的な議論がされることへの思惑から、以下の防衛関連銘柄が上昇しました。
- 川崎重工業(7012)
- 三菱重工業(7011)
以下の造船関連が買われました。
- 内海造船(7018)
- 三井E&S(7003)
- 中国塗料(4617)
日米両政府は造船能力の強化で協力するために覚書を締結するとの報道がきっかけとなりました。「日米造船作業部会」を設けて具体的な協力を進めるほか、米国の造船業といった海事産業への投資促進を盛り込むと説明しています。
以下のステーブルコイン関連がストップ高でした。
- アステリア(3853)
- インタートレード(3747)
フィンテックベンチャーのJPYCが24日、国内初となる円建てステーブルコインの発行を27日から開始すると発表した事が材料視されました。
テクノホライゾン(6629)がストップ高でした。先週末に上半期の決算を発表し、営業利益は8.9億円で前年同期比6倍の水準が好感されました。
一方で、霞ヶ関キャピタル(3498)がストップ安でした。400万株の公募増資、61万株の株式売出しを公表した事が嫌気されました。発行新株は最大で現発行済み株式数の23.7%の水準となり、株式価値の希薄化します。
キャンバス(4575)が大幅安でした。欧州臨床第3相試験開始申請段階にある抗がん剤候補化合物「CBP501」について、これまで2027年としてきた新薬承認・上市の目標時期を取り下げることを明らかにした事がネガティブ視されました。
信越化学工業(4063)が安値引けでした。第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1671億円で前年同期比22.1%減、市場予想は50億円程度下振れが嫌気されました。
今朝のNYダウは337ドル高、ナスダックは432P高、S&P500は83P高でした。
主要3指数は連日の過去最高値を更新しました。
個別銘柄は、クアルコムが大幅高でした。新型チップとコンピューターを投入し、高成長が続く人工知能(AI)データセンター市場に本格参入が好感されました。新型チップ「AI200」は来年出荷を始める予定です。
一方で、以下のレアアース関連が売られました。
- MPマテリアルズ
- USAレアアース
ベッセント財務長官が「中国はレアアース輸出規制を1年間延期する可能性が高い」と発言が嫌気されました。
今日の予定
●10/28(火)
【国内】
日米首脳会談
【決算】
アドバンテスト、野村ホールディングス、オービック、中部電力、シマノ、ヒューリック、きんでん、日立建機、小糸製作所、オービックビジネスコンサルタント、東邦ガス、日本瓦斯、コメリ、トーエネック、さくらインターネット、エス・エム・エスなど
【海外】
FOMC(~10/29)
米8月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)(23:00)
米7年国債入札
>>より詳しいニュースや市場のポイントは『元証券ディーラー【たけぞう】が毎朝配信する株式情報』をチェック!
※CAMPFIREコミュニティ内の詳細ページに遷移します

執筆者:たけぞう
合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
書籍:50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資

