昨日の日経平均は前日比605円高、TOPIXは19P高で終了しました。
自民党と日本維新の会の連立政権を見通す向きが強まり、防衛や核融合、大阪関連の銘柄も買われました。
個別銘柄は、櫻島埠頭(9353)がストップ高になった他、以下の建設関連銘柄の上昇が目立ちました。
- 南海辰村建設(1850)
- 淺沼組(1852)
- 錢高組(1811)
自民党が日本維新の会との政策協議を開始することを受け、維新が掲げる「副首都構想」による関西の経済活性化への期待が高まりました。
サイゼリヤ(7581)がストップ高でした。25年8月期の決算を発表し、営業利益は155億円で前期比4.3%増で想定通りの着地となりました。一方、26年8月期は190億円で同22.6%増の見通しは、コンセンサスを10億円強上回る水準となり評価されました。
キオクシアホールディングス(285A)が上場来高値を更新しました。米国市場でサンディスク株が13%高した事や韓国サムスン電子が14日に発表した25年7~9月期決算の速報値が3割超の営業増益などが追い風となりました。
助川電気(7711)がストップ高でした。維新合流による高市首相誕生への期待が先行しました。高市氏が打ち出す政策関連テーマの一つである核融合発電でシンボルストック銘柄となっています。
一方で、ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)がストップ安でした。15日の取引終了後、中間決算を発表するとともに26年2月期通期業績予想を下方修正したことが嫌気されました。国内はホタテ製品の販売減少、海外はシンガポールにおける景気減速や外食需要の低迷が要因となりました。
リップス(373A)がストップ安でした。26年8月期は前期比25.0%減の7億円に減る見通しがネガティブ視されました。
今朝のNYダウは301ドル安、ナスダックは107P安、S&P500は41P安でした。
地銀のザイオンズ・バンコーポレーションやウエスタン・アライアンス・バンコープが大幅安でした。それぞれ融資に関する不正行為を巡る訴訟を起こしたことが明らかになり、信用リスクの高まりから売りが膨らみました。
個別銘柄は、マイクロン・テクノロジーが買われました。アナリストの目標株価引き上げが伝わりました。従来の225ドルから245ドルに引き上げました。DRAMの供給ひっ迫が同社株にとって追い風になると説明しています。
一方で、コンシューマーヘルス製品のケンビューが売られました。アナリストが重大な英国でのベビーパウダー訴訟が嫌気されました。
今日の予定
●10/17(金)
【決算】
東京製鐵、アンビスホールディングス、アジュバンホールディングス、ゲンダイエージェンシー
【海外】
米9月住宅着工件数(21:30)
米9月建設許可件数(21:30)
米9月輸出物価指数(21:30)
米9月輸入物価指数(21:30)
米9月鉱工業生産指数(22:15)
米9月設備稼働率(22:15)
米8月対米証券投資(10/18 5:00)
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執筆者:たけぞう
合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
書籍:50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資



