昨日の日経平均は前週末比2175円高、TOPIXは96P高で終了しました。
4日投開票の自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障相が新総裁に選ばれ、財政拡張・金融緩和路線を進めるとの思惑から円安・株高が進行し、日経平均、TOPIXともに過去最高値を更新しました。
個別銘柄は、高市氏が掲げる政策から様々な銘柄が物色されました。防衛関連では以下の銘柄が急騰しました。
- 三菱重工業(7011)
- 川崎重工業(7012)
- IHI(7013)
核融合関連の助川電気工業(7711)はストップ高、浜松ホトニクス(6965)も大幅高でした。
宇宙関連では、以下の銘柄がストップ高となりました。
- アストロスケールホールディングス(186A)
- QPS研究所(5595)
スカパーJSATホールディングス(9412)なども買われました。
サイバーセキュリティ関連でFFRIセキュリティ(3692)がストップ高まで買われ、トレンドマイクロ(4704)なども上昇しました。
古野電気(6814)は先週末に26年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結最終利益を従来予想の50億円→101億円(前年同期は50.6億円)に2.0倍上方修正しストップ高で終了しました。舶用事業において販売が好調に推移しました。
安川電機(6506)が大幅高でした。先週末に第2四半期の決算を発表、6-8月期営業利益は128億円で前年同期比8.7%増となり、通期予想は従来の430億円から480億円に上方修正されたことが好感されました。
一方で、以下の銘柄が売られました。
- 大和自動車交通(9082)
- さいか屋(8254)
小泉関連として物色されていたことが嫌気されました。
以下の金融株が下落しました。
- 楽天銀行(5838)
- 七十七銀行(8341)
- いよぎんホールディングス(5830)
高市氏が選出されたことで、追加利上げ観測の後退がネガティブ視されました。
今朝のNYダウは63ドル安、ナスダックが161P高、S&P500は24P高でした。
S&P500、ナスダック指数は過去最高値を更新しました。
個別銘柄はAMDが23%高でした。オープンAIと、AIインフラ構築に関する契約を締結したと発表が好感されました。今回の契約により数百億ドル規模の新たな売上が見込まれると説明しています。
ボーイングが反発しました。主力機「737MAX」の生産ペースを10月にも月42機に引き上げる可能性があることをサプライヤーに指示したと伝わりました。
一方で、AT&Tが反落しました。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げたことが嫌気されました。
今日の予定
●10/7(火)
【国内】
8月家計調査(8:30)
8月景気動向指数(14:00)
30年国債入札
【決算】
パルグループホールディングス、ライフコーポレーション、サンエー、サカタのタネ、サーラコーポレーション、わらべや日洋ホールディングス、noteなど
【海外】
ノーベル物理学賞
米8月貿易収支(21:30)
米8月消費者信用残高(9/8 4:00)
米3年国債入札
>>より詳しいニュースや市場のポイントは『元証券ディーラー【たけぞう】が毎朝配信する株式情報』をチェック!
※CAMPFIREコミュニティ内の詳細ページに遷移します


執筆者:たけぞう
合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
書籍:50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資



