新NISAなどが追い風となり、現在注目度が高まっているネット証券。
しかしながら、ネット証券の不正取引などのニュースを受け、「危ないのでは…?」という意見も見受けられます。

最近は証券口座の乗っ取りが相次いでいて、セキュリティ対策に不安がある…。
そこで今回は、ネット証券で口座を開設する際のリスクや、信頼できるネット証券会社について解説します。
🔰かぶリッジの結論
- ネット証券はセキュリティ面で脆弱
- セキュリティ以外ではネット証券の方がリスクが少ない
- 安全性重視ならmoomoo証券で口座開設
\セキュリティ面に強いネット証券!/


執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
なぜ証券口座の乗っ取り事例が増えている?





そもそも、なんで最近ネット証券が危ないって声が増えてるの?
ネット証券のセキュリティを問題視する意見が急増している理由はズバリ、口座の乗っ取りが増えているからと言えるでしょう。
金融庁の報告によれば、2025年1月から5月の間で証券口座への不正アクセスが約10,000件、不正取引件数は約6,000件まで上っています。



被害額は5,240億円ともされており、被害は勢いを増しているワン!
具体的には、偽サイトやメールなどを使ったフィッシング詐欺でオンラインから口座を乗っ取られ、流動性の低い銘柄での取引を通じて詐欺業者へお金が流れるという形で被害が横行しています。
そして、被害者のほとんどが楽天証券やSBI証券といったネット証券の利用者となっており、セキュリティが疑問視されているのです。



報道を受けて、ネット証券から対面証券へ乗り換える人も増えているんだって…。
ネット証券口座を開設するリスクは?


ネット証券で口座を開設すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。
主に指摘されているのは、大きく以下の3点です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
セキュリティリスク
真っ先に挙がるのがセキュリティ上のリスク。



より具体的に言えば、口座や取引への不正アクセスのリスクを指すワン!
対面証券では窓口や電話で直接担当者と話しながら売買するのが主ですが、ネット証券ではWebページから全ての取引を行えます。
その際に、本人認証の手段としてログインIDやパスワードの入力が必須となっていますが、裏を返せば、IDとパスワードさえわかれば誰でも口座にログインし、取引ができるということ。



利便性が高いぶん、ログイン情報が流出すると大変なことになっちゃうね…。
顔や声、その他個人情報の照合といった、本人でなければ突破できないセキュリティを持つ対面証券に対して、脆弱だと言わざるを得ません。
特に近年横行している偽サイトやメール、SMSを使ったフィッシング詐欺では、一定のネットリテラシーがなければ直ぐにIDとパスワードを抜かれてしまうので、誰でも被害者になり得ると考えられます。
実際にあった事例
実際にあった不正アクセスの事例を見て見ましょう。
ネット証券を利用していた大阪県在住80代男性が口座乗っ取りの被害に直面。
「証券会社から電話があって、『株を全部売却されましたか』と聞かれて、慌てて資産内容を見たら株式がゼロになっていました。」
見知らぬ株の売買が行われ、3,600万円ほどあった資産が870万円まで減少した。
ネット証券を利用していた60代女性が口座乗っ取りの被害に直面。
NISAなどで保有していた日本企業の株が、わずか数分のうちにすべて売却されたあと、見知らぬ中国企業の株の売り買いを繰り返され、200万円余りの損失が出ていた。
後日パソコンを解析したところ、なりすましメール経由で偽サイトへ案内され、IDやパスワードが抜かれた模様。
偽サイトへのアクセスからわずか15分で口座乗っ取り、3時間後には不正取引が行われた。
特に、60代女性は普段から不振なメールやパスワード管理には気を配っていたと話しており、警戒していても誰でも騙される可能性があることを示唆しています。
これらの事例を受け、もはやパスワードだけでは証券口座のセキュリティとして十分ではないとの声も挙げられています。
担当者からのサポートを受けられない
次点で上がるのが、担当者のサポートを受けられないという点です。
対面証券では基本的に顧客一人一人に対して証券会社の担当が付くことが一般的。
最低でも、証券窓口の職員が様々なトラブルに対し相談に乗ったり、実際の対応を行います。
一方で、ネット証券では職員が直接的に顧客につくことはなく、何かトラブルがあった際は基本的にはこちら側から連絡をする必要があります。
更に、対面証券と比べ、顧客数に対して職員数が圧倒的に少ないため、対応の早さや質という面でもやや見劣りすると言わざるを得ないでしょう。



その分取引手数料が安かったり、トレードオフな印象はあるワン!
ネット証券のサポート体制がわかりにくいという声も
実際、ここ最近の口座乗っ取りに対して、窓口でのサポートが不十分でわかりにくいという声が散見されます。



加えて、ネット証券のサポート窓口を偽ったフィッシング詐欺メールまで出回る始末だもんね…。
トラブルへの対応が後手後手になるという点は、ネット証券で口座開設をする際の大きなリスクだと言えるでしょう。
また、セキュリティ面以外でも、以下のようなリスクが予見されます。
- 投資を相談する相手がいない
- 発注ミスが起きやすい


画像は、とあるネット証券会社の取引画面。
正直、操作があまり直感的ではなくてわかりにくいですよね。



指値と株数を間違える事例も多発しているらしいよ…!
セキュリティ面を除いても、PC操作に不慣れな方や投資初心者の方にとって、担当者がいないというのはなかなか大きなリスクになってくると考えられます。
整った通信環境が必要
最後に挙げたいのが、整った通信環境が必須だという点です。
ネット証券はその名の通りインターネットを介して取引しますから、貧弱なネットワークでは取引スピードに支障が出る恐れがあります。
特に、短期的な売買を繰り返す方にとっては致命的。
回線の遅れによって意図から大幅に外れた株価で勝手に取引されてしまう可能性もあります。(成行取引の場合)
自宅の回線が遅い人にとって、ネット証券で口座を開設することは、無駄なリスクを背負いかねないと言えるでしょう。



どのネット証券でも、光回線等の高速通信が推奨されているワン!
利用者側におけるネット環境の安全性も要注意
また、回線の早さ以外にも注意したいのが「信頼できるネットワークを使えているか?」という点。
例えば、信頼できないフリーWi-Fiなどを通じてネット証券にログインした場合、簡単に通信を傍受される可能性があります。
基本的にネット証券への通信は暗号化されるため傍受されても解読は困難ですが、それでも通信経由でIDやパスワードが漏れる可能性もゼロではありません。
出先でフリーWi-Fiを多用する方などにとっては、リスクとなるでしょう。



自宅で使用しているWi-Fiやモバイルデータ以外を使った取引はおすすめできないよ!
moomoo証券はセキュリティに強い証券口座!


ここまでネット証券のリスクについて触れてきましたが、全てのネット証券が同じレベルのリスクを抱えているわけではありません。
そこで以下では、セキュリティが強く、他のネット証券に比べてリスクの少ないmoomoo証券について解説していきます。
moomoo証券をおすすめできる理由は主に以下の3つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
徹底したセキュリティ
moomoo証券をおすすめできる一番の理由は徹底したセキュリティ。
以下はmoomoo証券ホームページからの抜粋です。
moomoo証券では、お客様の資産と個人情報を守るため、以下のような多層的なセキュリティ対策を講じています:
- 二段階認証(2FA)の導入:ログイン時や重要な取引の際に、パスワードに加えてワンタイムパスワード(OTP)を要求することで、不正アクセスを防止します。
- 不審なログイン試行の自動検知とアカウントロック:通常と異なるデバイスやIPアドレスからのアクセスが検出された場合、システムが自動的にアカウントを一時的にロックし、ユーザーにアプリとメールで通知します。
- ログイン通知機能:これまでアクセスしたことがない端末などからログインが行われるたびに、登録されたメールアドレスやSMSに通知を送信し、ユーザーが不正アクセスに迅速に気付けるようにしています。
- TLS暗号化通信の徹底:すべての通信はTLS(次世代型、SSLの進化版)によって暗号化され、第三者による情報の盗聴や改ざんを防ぎます。
- 定期的なセキュリティ監査と脆弱性評価:専門のセキュリティチームが定期的にシステムの脆弱性を評価し、必要に応じて対策を講じています。
また、万が一セキュリティトラブルが発生した場合にも、24時間体制のサポート窓口を設置しているため、早急な対応が可能です。



実際、moomoo証券への不正アクセスは現時点で確認されていないよ!
ネット証券全体への不正アクセスが急増する中、いまだにmoomoo証券での被害報告が0である点はかなりの好印象。
数あるネット証券の中でも、moomoo証券は最高レベルのセキュリティを持ち、安全に取引が行える証券会社だと言えるでしょう。
moomooアプリ
moomooアプリもmoomoo証券の魅力的な要素の一つです。
先ほど、担当者に相談ができないという点をネット証券のデメリットとして挙げましたが、moomooアプリがあれば担当者要らずと言っても過言ではありません。
特に筆者が気に入っているのは以下の画面。


注目銘柄を理由とともに表示してくれるのが便利です。
また、この他にもなどの投資家が気になる情報へmoomooアプリ一本からアクセスできるようになっており、銘柄選びが非常に捗ります。
- 業界ヒートマップ
- IPO業績修正
- 機関投資家の動向
特に、これらのmoomooアプリの機能は口座開設をしていなくても利用できるので、気になったらまずはダウンロードして見ましょう。



口座開設した人は更に拡張された機能が使えるワン!
取引画面がネット証券の中でも使いやすい!
さらに、実際の取引画面が洗練されている点も好印象です。


入力欄がわかりやすいため、発注ミスの心配も少なく済みます。
特に、指値取引の場合、時価との乖離率をその場で示してくれるので、極端な株価で発注を行う前に気付きやすい構造となっています。



取引画面を自分好みにカスタマイズすることもできるよ!
口座維持料・管理料が無料【放置でも安心】
最後に挙げたいのが、口座維持料・管理料が無料な点。
対面証券や一部のネット証券では、セキュリティ費や資産管理費といった費用を顧客から回収することがありますが、moomoo証券ではそれがありません。



トップレベルのセキュリティを無償で使えるんだね!
急な出費や不況などで取引をしばらく辞める際も、リスクを限りなく減らして放置できる点は、moomoo証券を利用する明らかなメリットだと言えるでしょう。



シンプルに、ふだんの投資リスクが減るというポイントもあるワン!
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対面証券はネット証券より安心できるのか?


これまでの話で、結局ネット証券と対面証券どちらが良いのか迷った方も多いでしょう。
そこで、以下ではネット証券と実店舗とでは何が違うのか比較ベースで見ていきます。
セキュリティ面では対面証券に軍配
セキュリティについては、先述したとおり一般的には対面証券に軍配が上がります。
個人情報保護といった観点では対面もネットもほとんど変わりませんが、出入金や取引といった場面では対面の方が優れていることがほとんど。
良い意味でも悪い意味でも、ネット証券ではIDとパスワードだけで気軽に取引ができてしまうので、セキュリティ面を特に気にされる方は対面証券の方がおすすめだと言えるでしょう。



顧客ごとにちゃんとした窓口がある点は、セキュリティを考える上で大きなメリットだワン!
一方で、moomoo証券のように多要素認証を導入し、対面証券と同じかそれ以上に優れたセキュリティを持つネット証券も存在します。
しっかりとしたネットリテラシーや情報管理能力があれば、ほとんどの人はmoomoo証券のセキュリティで十分だとも考えられます。
投資する際のリスクは対面証券の方が高い
投資をする際のリスクについて、一般的にはネット証券の方が低いと考えられます。
その理由は大きく以下の2つです。
- 手数料の違い
- 銘柄数の違い
手数料の違い
対面証券に比べて、ネット証券の方が格段に手数料が安く済みます。
例えば国内株取引を考えた場合、野村證券では最低2,000円程度、100万円を超える取引では数万〜数十万円の取引手数料がかかることがあります。
一方で、使うコースにも寄りますがmoomoo証券では取引手数料が無料。
他のネット証券に関しても、ほとんどが手数料無料キャンペーンを行っています。



海外株取引では更に差が開くワン!
手数料の時点で投資リスクを抑えられる点はネット証券の大きなメリットだと言えるでしょう。
銘柄数の違い
銘柄数についても、ネット証券の方が優れていると言えます。
米国株の取引を考えた場合、SBI証券、楽天証券は共に約5,200銘柄、moomoo証券では約7,000銘柄の取引が可能です。
一方で、大和証券では約2,000銘柄、野村證券でも約5,100銘柄と少なく、ネット証券の方が選択肢が広いと言えるでしょう。
取扱銘柄数が多いということは、それだけ分散投資ができることを指しているので基本的にはネット証券の方がリスクが少なく済みます。
とは言え、証券会社によって扱う銘柄が多い分野や地域に差はあります。
ご自身がどこに投資したいかをしっかりと考えた上で、投資方針にあった証券会社を選ぶことが大切です。



楽天やSBIは全世界の株や債券、先物、金などを幅広く網羅。
moomooは日本株と米国株に特化しているイメージだよ!
対面証券特有の「タイムラグ」
対面証券とネット証券を比較した際、最も大きな違いの一つとしてあげられるのがリアルタイム取引です。
対面証券では窓口や電話での相談を通じてやりとりが行われるのに対して、ネット証券ではリアルタイムの値動きを追いながら完全に自分の好きなタイミングで取引を行えます。



特に、暴落時などは対面証券を介した取引で生じる「タイムラグ」が致命的だワン!
急な値動きに対応しきれず、損失が発生してしまう可能性があります。
短期トレードを検討している人もネット証券の方が安心
また、短期取引においては小さな値動きにも敏感にならなければなりません。
発注から取引発生までタイムラグがある対面証券での短期取引は非常にリスキーだと言えるでしょう。
自身で売買の判断ができる場合や短期取引を行いたい方などは、値動きに対応しやすいネット証券の方が安全・安心だと考えられます。



逆に自分の判断に自信がなく、誰かに相談しながら取引したい場合は対面証券の方が合っているかもしれないよ!
信頼できる担当者を見極めることが困難
担当者の有無もネット証券と対面証券の大きな違いです。
そして、対面証券において注意しなければならないのは、すべての担当者が必ずしも顧客本位とは限らないということ。
というのも、対面証券の営業にはノルマがあることが多く、それを達成するためにやや強引な取引を提案されることがあります。



確かに、押し売り営業みたいな形で来られると嫌だな…。
どう考えても落ち目な相場でも株を買うことを勧めてきたり、手数料や信託報酬の割高なファンドラップを持ちかけてきたりするケースもあるようです。
にもかかわらず、勧めてきた取引がうまくいかなかったとしても、「投資は自己責任」と言い逃れする方もいるのだとか。
親身に相談に乗ってくれるからといって、営業の言葉をすべて間に受けるのではなく、内容や背景をしっかり確認し、ご自身の投資方針に合っているかを慎重に判断することが重要です。



もちろん、信頼できる人だってたくさんいるから、そこは安心してほしいワン!
対面証券の営業職=金融のプロとは限らない?
また、就活市場を見ても知識のある学生のほとんどは専門職やファンド運用、投資銀行部門の方面へ進むケースが多いです。



営業職は比較的幅広いバックグラウンドを持つ人材が配属されやすい傾向だワン!
そのため、特に若手の営業職については、自社商品について詳しくはあっても、金融知識全般については乏しいケースも。
そのため、経験やスキルの差を考慮しつつ、対話を重ねながら信頼関係を築いていくことが大切です。
対面証券にて相談できる安心感は大きなメリットですが、同時に提案内容を見極める目も必要であることを念頭に置いておきましょう。
証券口座が潰れたらどうなる?


最後に補足として証券口座に関してよくある質問、「証券口座が潰れたらどうなる?」にもお答えします。
結論、証券口座が潰れる=証券会社が倒産した場合でも、顧客の資産は原則守られます。
法律上、会社の資産と顧客から預かった有価証券等の金融資産は分けて管理されており、証券会社が倒産したとしても顧客の資産は確実に返還されます。



返還された資産を他の金融機関に移せば引き続き運用もできるワン!
加えて、大手証券会社が倒産しそうな際には救済合併が行われることが多く、そのまま別の証券会社が管理するようになる可能性が高いです。



米大手のメリルリンチもBofAに救済合併されたよね!
少なくとも、証券会社が潰れたからと言って資産が無くなるということはないので、その点については安心して口座を開設しましょう。
【まとめ】ネット証券で口座開設するリスク


いかがだったでしょうか?
最後に本記事の重要なポイントをまとめます。
🔰かぶリッジの結論
- ネット証券はセキュリティ面で脆弱
- セキュリティ以外ではネット証券の方がリスクが少ない
- 安全性重視ならmoomoo証券で口座開設
セキュリティ面を見ればネット証券はリスクが高いと言えますが、moomoo証券のように高度なセキュリティを持つネット証券会社も存在します。
セキュリティ以外の点に着目すれば、ネット証券の方がリスクを抑えられる場面も多く、頭ごなしに対面証券を選ぶのはやや早計と言えるでしょう。
対面証券・ネット証券それぞれのリスクをしっかりと勘案した上で、ご自身のスタンスに合う証券会社で口座を開設しましょう。
なお、NISA口座は1つしか持てませんが、一般口座は複数個持つことが可能なため、資産を預けるかは別として、一旦口座を作ってみるというのも選択肢の1つだと考えられます。



色々試してから自分に合った証券会社を選ぶのもアリだね!!
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