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キムラタンの株価はなぜ低い?低位株でやばい?株主優待や今後の動向を徹底調査!

キムラタン株は低位株でやばい?株主優待や今後の動向を徹底調査!

キムラタンの株価はなぜこんなに低いの?
潰れる心配はないかな?

このようなお悩みを解決します。

かぶリッジの結論

  • キムラタンは長期間にわたる赤字発行済株式総数が非常に多いため、低位株である
  • 現時点では倒産の心配はない
  • PER、PBRから見ると現在の株価は割高

キムラタンは、1974年8月に東証スタンダード市場に上場しました。

2004年には株価が1,000円台を記録しましたが、その後急落し、2017年から現在まで100円未満の低位株状態が続いています。

2025年7月30日時点の終値は57円です。

100株買っても5,700円だよ!

そこで今回は、キムラタン株が「やばい」と言われている理由や上場廃止や倒産の心配はないのかわかりやすく解説します。

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執筆:かぶリッジ編集部

かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。

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目次

キムラタンがヤバいと言われる理由3選!株価はなぜ低い?

キムラタンがやばいといわれる理由3選

💡このパートの要約

キムラタン株が「やばい」と言われる理由は、以下の3つ!

  • 2024年3月期の決算で9年ぶりの黒字達成なるも、再び赤字に転落
  • 繰り返し行われた第三者割当増資によって株式が希薄化
  • 事業ポートフォリオの転換により、アパレル店舗の大量閉店が発生

キムラタンの株価が「やばい」と言われる理由は、いくつかの理由があります。

なぜ株価が低いのかも気になるよ…。

以下の3点から解説していきます。

長年の業績低迷と赤字続き

キムラタンが「やばい」と言われている理由の1つ目は、長年にわたり業績が低迷し、赤字が続いたためです。

同社は、少子化やECシフトの遅れが原因で、2016年3月期から2023年3月期まで、9期連続で最終赤字を計上

2024年3月期の決算で、9年ぶりの黒字に回復しました。

しかし、最新の2025年3月期の決算では、売上高、営業利益、経常利益は大幅に改善したものの、純利益は-4,600万円と再び赤字に転落しました。

2024年3月期2025年3月期
売上高1,2841,758
営業利益37134
経常利益-1910
純利益40-46
単位:百万円
2025年3月期 決算短信より

なぜ純利益だけ赤字となってしまったのだろう?

純利益が赤字になった理由は、M&Aに伴う一時的な費用などが影響したためです。

M&Aにより子会社化した不動産関連企業の収益が寄与し、業績は改善したものの、M&A費用を賄うほどには至らず赤字となりました。

1株100円未満の低位株

2015年以降、株価が100円を下回る「低位株」として推移していることも、投資家から「やばい」と思われる理由の1つとなっています。

この最大の要因は、2015年以降に顕著になった業績の長期的な低迷と、それによる株主からの信頼喪失です。

同社は、少子化やECシフトの遅れなどから、最終赤字を計上し続けました。

深刻な経営不振が投資家の懸念を呼び、株価は低水準で推移。

さらに、この厳しい経営状況を打開するために実施されたのが、第三者割当増資です。

第三者割当増資とは

増資とは、会社が資金調達のために、新しい株式を発行することです。

第三者割当増資は、この新株を「一般の投資家ではなく、あらかじめ決めた特定の第三者」に引き取ってもらう方式のことです。

既存株主の持分が薄まり、経済的不利益を被る可能性があります。

同社は、手元資金を増やすことで経営を立て直そうと第三者割当増資を繰り返してきました。2023年第三者割当増資2021年第三者割当増資

しかし、低い株価での増資においては、より多くの株式を発行する必要があります。

その結果、発行済株式総数が増加し、1株あたりの価値が希薄化することに。

株価の上昇を妨げる要因にもなるよ。

キムラタン株は、この「業績低迷」と「株式の希薄化」という悪循環により、低位株から長期間抜け出せない状況が続いたのです。

ここまで株価が低いと投資家も不安になるワン!

大規模な店舗閉鎖と人員削減

2022年にアパレル店舗の大規模な閉店と、それに伴う人員削減を行ったことで、投資家が事業基盤に危機感を抱きました。

2022年2月14日にキムラタンは、「事業ポートフォリオの転換に関するお知らせ」を発表。

この中で、アパレル事業の縮小計画について以下の点を挙げました。

  • 約220店舗の実店舗のうち、約210店舗を閉店
  • 退店する店舗の販売員および、本社人員約40名(全体の6割強)の整理を実施  
  • ベビー向け、女児向けにブランド・商品を絞る
  • ECを中心とした販売を行うとともに、新たな商品提供・収益化の方法を探求
  • ブランド価値の回復

この大規模な閉店と大幅な人員削減により、事業基盤や事業の継続性に対して投資家に不安を与える結果となりました。 

2025年5月時点では5店舗まで減少しています。

事業転換が一気に進んでいるね!

キムラタンの基本情報

キムラタンの基本情報

キムラタンの事業内容や株価にはどんな特徴があるのかな?

ここでは、キムラタンの基本情報をまとめます。

4つの項目について詳しく見ていきましょう。

事業内容

キムラタンは主に3つの事業を展開しています。

アパレル事業

キムラタンの中核をなす事業です。

乳幼児から小学生までの子供服を企画・製造・販売しています。

創業者:⽊村坦が、⽊村坦商店の商号でベビー⾐料品の製造販売を開始したことがキムラタンの始まりだワン!

主なブランド

  • Coeur a Coeur(クーラークール)
  • Biquette Club(ビスケットクラブ)
  • n.o.u.s(ノウズ)
  • chou chou cocon(シュシュココン)
  • 愛情設計
キムラタン ブランド

また、ECサイトも運営しています。(キムラタンECサイト

ウェアラブル事業

園児見守ソリューション「cocolin」の提供を行っています。

キムラタン cocolin
cocolin HPより

ウェアラブルIoTの技術を活かし、園児にバンドタイプや肌着タイプのトランスミッターを装着することで、子供の状態を検知することができます。

幼稚園や保育園などで導入されており、園児たちの安全を高めるとともに、先生の負担軽減にも繋がります。

肌着タイプは子供服のノウハウを生かして、安全性の高い構造を実現しているよ!

不動産事業

不動産事業は以下の事業を主としています。

  • 賃貸事業
  • 再販事業
  • マッチング事業
  • ファンド事業
キムラタン 不動産事業
同社HPより

空き家を再生して地方創生を推進しているよ!

2021年2月から不動産事業に参入したんだワン!

2024年1月と8月に、不動産会社をM&Aし、子会社することで事業を拡大、収益力のさらなる向上に注力しています。

業績

スクロールできます
年度売上高経常利益親会社株主に帰属する
当期純利益
2021年4,708-434-416
2022年4,237-609-892
2023年3,547-1,037-1,134
2024年1,284-1940
2025年1,75810-46
2026年(予想)2,80016085
単位:百万円
有価証券報告書決算短信より

2022年からアパレル事業の縮小化の影響を受け、業績が大きく低下。

しかし、代わりとなる不動産事業に注力したことで、徐々に回復傾向となっています。

2026年では、再び黒字に転換する予想です。

不動産事業が今後の要となっていきそうだね!

キムラタンの魅力的な株主優待

株価に対しての株主優待が非常に魅力的であることも、キムラタンが大きな注目を集めている理由の1つです。

同社の株主優待は、オンラインストアで利用でき、所有株式数に応じてクーポンが配布されます。

キムラタン 株主優待
同社HPより

8,500円(税込)以上のお買い物につき3,000円、3,200円、3,500円のクーポンとして利用可能です。

2025年8月4日現在の株価は57円なので、200株11,400円で3,000円のクーポンがもらえます

優待利回りは驚異の26.3%だよ!

株価の推移

続いて株価の推移を確認していきましょう。

長期間低水準で推移していた株価は、2025年に入り大幅に上昇しました。

不動産事業の好調により、業績予想の黒字転換が行われたことが主な要因です。

株価は1年間で3倍以上にもなっているね!

上場廃止や倒産の心配はある?将来性と株価を分析

上場廃止や倒産の心配は?将来性と株価を分析

上場廃止や倒産の可能性はある?買ったらやばい?

キムラタン株は買っても大丈夫なのか、業績や理論株価から分析していきます。

不動産事業の拡大が赤字回復のカギに

長らく続いたキムラタンの赤字経営は、事業の軸足を大きく転換した不動産事業の拡大によって、回復傾向にあります。

2022年2月14日に発表された事業ポートフォリオの転換に関するお知らせにより、同社は事業の再編に大きく舵を切りました。

かつての中核であった子供服・アパレル事業が、少子化や競合激化によって収益力を失う中、同社は2022年から不動産事業へ本格的に参入

M&A(企業の買収・合併)を積極的に行い、不動産賃貸業を営む企業を子会社化することで、安定した収入を確保する体制を構築しています。

賃貸事業に加え、さまざまな不動産関連事業を拡大しているよ!

不動産関連事業に関するM&Aについて、詳しく見ていきましょう。

再販事業とマッチング事業

この取り組みでは、まず物件を買い取った後、リノベーションを施して付加価値を高めた中古物件の販売を強みとするイストグループを子会社化。

その後、株式会社メディカグループから不動産関連のマッチングプラットフォーム事業を持つ会社を譲り受けました。

最終的に、顧客と住宅会社をつなぐマッチングプラットフォームへと刷新しました。

ファンド事業

2025年4月には不動産特定共同事業の許可を保有するSwanStyleの株式を取得。

今後、不動産特定共同事業を不動産ビジネスの新たな柱として位置づけ確立を目指しています。

SwanStyle株式会社は「TSUMUGU FAND.」を運営しているよ

TSUMUGUFAND
公式HPより
不動産特定共同事業とは

事業主が複数の投資家から資金を募り、その出資金をもって不動産を取引・運用し、得られた収益を分配する事業です。

TSUMUGU FUND.では、特に長期的に安定収益が見込めると判断した地方の賃貸不動産に絞って物件を選定し、小口化商品として投資家の方を募集している点が特徴です。

これからの成長に期待だね!

9年ぶりの黒字転換達成と最新の業績予想

上記の不動産事業が、急速に経営の柱へと成長し、2024年3月期には9期ぶりに最終黒字を達成

これにより、企業存続への懸念を示す「継続企業の前提に関する注記」も解消されました。

これは、倒産リスクが大きく後退したことを意味します。

「継続企業の前提に関する注記」は多額の赤字の計上、債務超過、資金繰りの悪化が原因で記載されるよ

スクロールできます
年度売上高経常利益親会社株主に帰属する
当期純利益
2021年4,708-434-416
2022年4,237-609-892
2023年3,547-1,037-1,134
2024年1,284-1940
2025年1,75810-46
2026年(予想)2,80016085
単位:百万円
有価証券報告書決算短信より

理論株価は3~5円?現在は割高水準

2025年3月期の決算短信の情報を基に、理論株価を算出していきます。

  • 2026年3月期の連結業績予想
    • 当期純利益:85百万円
  • 1株当たり情報
    • 期末の発行済株式総数(自己株式控除後):255,784,410株
  • 配当の状況
    • 2025年3月期の配当予想:0円(無配)
理論株価とは?

企業の財務状況や将来の収益性といった本質的な価値(ファンダメンタルズ)を基に、理論的に算出された「あるべき株価」のことです。

ただし、理論株価はあくまで計算上の価値であり、実際の株価と一致するとは限りません。

予想PERに基づく理論株価

基本式:理論株価=予想EPS(1株当たり利益)×予想PER(株価収益率)

予想EPS(1株当たり利益)=予想純利益 ÷ 期末発行済株式数

キムラタンの数値情報

予想純利益:85,000,000 円、期末発行済株式数:255,784,410 株

予想EPS = 85,000,000(円) ÷ 255,784,410(株) = 0.33… (円/株)

理論株価

  • 競合平均PER(PER:10倍)の場合:0.33 × 10 = 3.3 円
    • 競合:西松屋チェーンやナルミヤなど
  • 市場平均PER(PER:15倍)の場合:0.33 × 15 = 4.95 円

予想PBRに基づく理論株価

基本式:予想株価 = BPS(1株当たり純資産)×予想PBR(株価純資産倍率)

BPS(1株当たり純資産)=純資産 ÷ 期末発行済株式数

キムラタンの数値情報

純資産:1,132,000,000円、期末発行済株式数:255,784,410 株

BPS=1,132,000,000(円) ÷ 255,784,410(株) = 4.42(円/株)

理論株価

  • PBR:0.8倍 の場合:4.42×0.8 = 3.53円
  • PBR:1.0倍 の場合:4.42×1.0 = 4.42円

理論株価でみると現在の株価でも割高だね。

【まとめ】キムラタンがやばいと言われる理由

【まとめ】キムラタンがやばいといわれる理由

キムラタン株がヤバいといわれる理由について、よくわかったよ!

最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。

かぶリッジの結論

  • キムラタンは長期間にわたる赤字発行済株式総数が非常に多いため、低位株である
  • 現時点では倒産の心配はない
  • PER、PBRから見ると現在の株価は割高

最近では、業績の回復に加えて、予想純利益がプラスになったことから、株価が右肩上がりになっています。

倒産や上場廃止の心配はありませんが、株主優待を目的に購入を検討されている方も、現在は過熱感があるため、しばらく様子を見るのがよいでしょう。 

かぶリッジでは、この他にも日本の低位株についてまとめた記事をまとめているので、ぜひあわせてご覧ください。

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