今回はIPO企業の中から、11月17日に名証ネクストに上場予定のハンワホームズ(275A)をご紹介します。
(同社株式は 2025 年 11 月 16 日付で TOKYO PRO Market を上場廃止となる予定です。)
ハンワホームズは、建設業及びECを中心とした小売・卸売業等を展開する企業です。
想定時価総額は6.0億円で、建設業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
ハンワホームズのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 11月17日(月) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格250円から、325円~374円 |
企業Webサイト | https://www.hanwa-ex.com/ |
取り扱い証券 | フィリップ証券、松井証券、SBI証券、マネックス証券 など |

主幹事はフィリップ証券だよ!
ハンワホームズのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 250円 |
---|---|
仮条件 | 10月29日(水)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 10月30日(木)~11月6日(木) |
当選発表日 | 11月7日(金) |
公開価格 | 11月7日(金)発表予定 |
申込期間 | 11月10日(月)~11月13日(木) |
上場日 | 11月17日(月) |
初値 | 11月17日(月)発表予定 |



まずは仮条件がどうなるか注目だよ。


ハンワホームズのIPO初値予想


想定時価総額6億円、吸収金額1.1億円の超小型案件です。
公募割合が100%で完全公募案件、VC保有比率も0%となっており、売り圧力が非常に弱い点は大きな魅力です。
また、オファリングレシオが19.0%と低く、時価総額も小さいため、需給面では良好な環境が整っています。
一方で、経常利益率が0.9%と低収益である点や、売上高成長率14.7%と高成長とは言えない業績面は懸念材料となります。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍以上1.5倍未満=325円~374円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ハンワホームズの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
フィリップ証券(主幹事) | 72.17% | 315,400株 |
松井証券 | 5.22% | 22,800株 |
SBI証券 | 5.22% | 22,800株 |
マネックス証券 | 5.22% | 22,800株 |
楽天証券 | 5.22% | 22,800株 |
東洋証券 | 1.74% | 7,600株 |
東海東京証券 | 1.74% | 7,600株 |
広田証券 | 1.74% | 7,600株 |
Jトラストグローバル証券 | 1.74% | 7,600株 |
当選しやすい証券会社ランキング



なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |



松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!


大株主情報
大株主の状況は以下の通りです。
第1位の鶴 厚志氏は同社の代表取締役社長、第2位の鶴 結介氏は専務取締役となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
鶴 厚志 | 66.95% |
鶴 結介 | 33.00% |
帝燃産業株式会社 | 0.05% |



VC保有比率は0%だね!
ハンワホームズの業績情報




決算期 | 2020年6月 | 2021年6月 | 2022年2月 | 2023年2月 | 2024年2月 | 2025年2月 |
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,607 | 1,659 | 1,151 | 1,907 | 1,626 | 1,865 |
成長率 | ー | +3.2% | ー(※1) | ー(※1) | -14.7% | +14.7% |
経常利益 | 126 | 139 | 16 | 16 | -73 | 17 |
成長率 | ー | +10.3% | ー(※1) | ー(※1) | — | — |
経常利益率 | 7.8% | 8.4% | 1.4% | 0.8% | ー | 0.9% |
当期純利益 | -52 | 108 | -35 | 3 | -49 | 12 |
成長率 | ー | ー | ー | — | — | — |
EPS | -26.3 | 54.0 | -17.6 | 1.8 | -24.8 | 6.0 |
BPS | 7.2 | 61.3 | 43.6 | 45.5 | 20.6 | 26.7 |
※1)2022年2月期は、決算期変更により7ヶ月と20日間の決算のため、22/2期と23/2期の成長率の記載なし。
※2)2024年7月21日付で普通株式1株につき1,000株、2025年6月1日付で1株につき10株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2020年2月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
ハンワホームズの業績を見てみると、売上高は全体的に堅調に推移しており、2025年2月期は18億65百万円と前期比14.7%増となりました。
2022年2月期は決算期変更により7ヶ月と20日間の短期決算となったため、売上高が減少していますが、その後は回復傾向にあります。
利益面では変動が見られ、20/6期・22/2期・24/2期には最終赤字を計上しています。



22/2期以降、経常利益率がかなり低い印象があるね…。
一方、2025年2月期は法人施設案件の受注が増加したことで売上が伸び、販管費の抑制にも成功したことで黒字転換を達成しました。
今後は、Park-PFI事業への参画や法人顧客の開拓強化により、さらなる成長が期待されます。
ハンワホームズの事業内容
ハンワホームズの事業領域は、「まちの屋外空間全体」です。
一般戸建から公共施設まであらゆる空間における人々の暮らしを豊かにする価値を創造しています。
“「感動に出会う空間」と「安らぎ続く暮らし」の提供”を企業理念とし、顧客の住環境に寄り添う空間提案に努めています。



2025年2月期から企業理念が新しくなったワン!
同社は、「空間創造事業」と「DEPOS事業」の2つの報告セグメントに区分しています。
そして、空間創造事業とDEPOS事業の連携による「法人向け一括請負モデル」も提供しています。
空間創造事業


外構設計・施工を担う事業で、戸建住宅から商業施設・公共施設まで幅広い領域に対応しています。



機能性とデザイン性を兼ね備えた屋外空間を創出するよ!
造成工事やインフラ整備、住宅の門柱・カーポート、商業施設の動線設計、公共空間のPark-PFI案件まで、まち全体の屋外空間を一貫して整備できる体制を有しています。
- 一般戸建外構工事:土地造成から外構工事まで自社一貫対応
- 集合住宅・商業施設外構工事:分譲マンションや商業施設の外構工事
- 公共工事:学校改修工事、公園整備、Park-PFI事業への参画
DEPOS事業


屋外家具・資材のブランド事業です。
国内外のメーカーと直接取引を行い、高品質でデザイン性に優れた屋外家具を提供しています。
個人顧客、飲食施設・商業空間といった法人顧客の双方に対して、ECサイト、ショールーム展示、法人営業を組み合わせ幅広い顧客対応の供給モデルを構築しています。
- eコマース:楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、自社ECサイトでの販売
- 卸売業:本社・大阪支店ショールーム、イベント出展、法人向け卸売り
空間創造×DEPOSによる「法人向け一括請負モデル」


空間創造×DEPOSの連携により、設計・施工・家具納品までを一括で対応することが可能となっています。
商業施設や公共空間など、体験価値の高い大型法人案件の実績が拡大中です。
全国スケールでの施工実績が蓄積され、空間を通じた接点づくりが次の案件獲得や認知拡大につながっています。



2つの事業の強みを活かしたシナジー効果で、法人取引先が着実に増加しているよ!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
ライオン事務器 | 10/15 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.76倍 |
サイプレス・ホールディングス | 10/8 | D(1倍未満) | 0.95倍 |
ウリドキ | 10/7 | D(1倍未満) | 1.08倍 |
ムービン・ストラテジック・キャリア | 10/6 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.20倍 |
オーバーラップホールディングス | 10/3 | C(1倍~1.3倍未満) | 0.93倍 |
上場時期が重なり資金が分散され、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄も複数ありました。
ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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