今回はIPO企業の中から、11月22日に東証スタンダードに上場予定のガーデン(274A)をご紹介します。
ガーデンは、M&Aを活用した「壱角家」や「山下本気うどん」などの飲食事業を行う企業です。
想定時価総額は204.6億円で、小売業のIPOとなっています。
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この記事の監修者
監修者:曽根原 大介
上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。
ガーデンのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 11月22日(金) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | D(1.0倍未満) ※想定価格3,100円から、3,100円未満 |
企業Webサイト | https://gardengroup.co.jp/ |
取り扱い証券 | 東海東京証券(主)、みずほ証券、大和証券、SBI証券など |
主幹事は東海東京証券だよ!
ガーデンのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 3,100円 |
---|---|
仮条件 | 3,100円~3,200円 |
ブックビルディング期間 | 11月6日(水)~11月12日(火) |
当選発表日 | 11月13日(水) |
公開価格 | 3,200円 |
申込期間 | 11月14日(木)~11月19日(火) |
上場日 | 11月22日(金) |
初値 | 11月22日(金)発表予定 |
公開価格は仮条件の上限価格で決まったね!
ガーデンのIPO初値予想
公募比率が100%と高い点はプラスの要素でしょう。
しかし、オファリングレシオが高いことや、吸収金額が大きいことは初値にマイナスの影響をもたらしそうです。
これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍未満=3,100円未満)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
ガーデンの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
東海東京証券(主幹事) | 91.30% | 1,680,000株 |
みずほ証券 | 0.87% | 16,000株 |
大和証券 | 0.87% | 16,000株 |
SBI証券 | 0.87% | 16,000株 |
マネックス証券 | 0.87% | 16,000株 |
松井証券 | 0.87% | 16,000株 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 16,000株 |
あかつき証券 | 0.87% | 16,000株 |
岡三証券 | 0.87% | 16,000株 |
水戸証券 | 0.87% | 16,000株 |
むさし証券 | 0.87% | 16,000株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 91 | 18 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 必要 |
楽天証券 | 59 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 52 | 18 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 67 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 49 | 3 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 51 | 6 | 完全平等抽選 | 必要 |
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、第2位の川島 賢氏は同社の代表取締役社長です。
また筆頭株主の株式会社マックは、川島氏が発行済み株式数の過半数を出資する会社となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社マック | 48.53% |
川島 賢 | 25.11% |
小澤 修三 | 5.99% |
株式会社ガーデン従業員持株会 | 5.42% |
薫田 勇 | 2.02% |
井上 陵太 | 1.82% |
株式会社ギフトホールディングス | 1.31% |
従業員 | 0.59% |
従業員 | 0.59% |
山下 栄緑 | 0.52% |
ギフトホールディングス(9279)も大株主になっているね!
ガーデンの業績情報
決算期 | 2020年2月 | 2021年2月 | 2022年2月 | 2023年2月 | 2024年2月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 11,761 | 8,677 | 7,804 | 11,841 | 15,311 |
成長率 | ー | -26.2% | -10.1% | +51.7% | +29.3% |
経常利益 | 486 | -379 | 1,931 | 516 | 1,441 |
成長率 | ー | ー | ー | -73.3% | +179.3% |
経常利益率 | 4.1% | ー | 24.7% | 4.4% | 9.4% |
当期純利益 | -90 | -447 | 891 | 252 | 1,065 |
成長率 | ー | ー | ー | -71.7% | +322.6% |
EPS | -18.0 | -89.4 | 178.3 | 50.5 | 213.1 |
BPS | 93.7 | 6.5 | 185.4 | 241.8 | 461.0 |
※2020年9月9日付で普通株式1株につき1,000株、2023年8月1日付で1株につき5株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2020年2月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
2024年2月期は売上高15,311百万円(前年同期比+29.3%)、経常利益1,441百万円(前年同期比+179.3%)となりました。
20年2月期と21年2月期は赤字決算となっていることが分かります。
これは新型コロナウイルスの流行に伴う緊急事態宣言を受けて、店舗の臨時休業等を行ったことが主な原因です。
しかし、コロナ禍が明け人流が戻ったことで外食需要が回復したことや、インバウンド需要の増加によって売上・利益ともに回復傾向にあります。
ガーデンの事業内容
ガーデンは、M&Aを活用した飲食事業を展開する企業です。
代表するブランドとして、「壱角家」や「山下本気うどん」などがあります。
展開しているブランドは以下の通りです。
以下でそれぞれの事業を詳しく見ていきましょう。
ラーメン事業
ラーメン事業についてまとめました。
- 幅広いラーメンジャンルをカバー
- 人材不足と味の安定化を同時に実現しリピーターを獲得
- フードコートへの出店で新規顧客層の開拓
- 居抜き店舗の活用で初期コストの削減
詳しく見ていこう!
ラーメン事業は、以下のブランドから構成されています。
- 横浜家系ラーメン『壱角家』
- 博多とんこつラーメン『一竜』『だるまのめ』
- 背油醤油とんこつ『てらッちょ。』
幅広いラーメンジャンルをカバーしているんだね!
また、メインブランドである『壱角家』では、スープを仕入れ工場で一括して仕込みまで行い、店舗での調理作業を軽減する仕組みを整えています。
これにより、安定した味の提供を実現しています。
また、2020年1月からフードコートへの出店を行っています。
既存の顧客層は、若年男性が中心でしたが、フードコートへの進出により、ファミリーの顧客層の拡大に成功しています。
店舗拡大の際には、設備や内装がすでに整えてある居抜き店舗を活用することで、初期投資を低く抑えています。
レストラン事業
レストラン事業についてまとめました。
- 顧客の滞在時間が長い業態を採用
- 駅近の好立地に出店
- SNSマーケティングに注力
レストラン事業は、以下のブランドで構成されています。
- ハワイアンレストラン『RRainbow』『TheVeranda』
- 『山下本気うどん』
顧客の滞在時間が長い業態を選択しており、落ち着いて過ごすことができる空間づくりがなされています。
立地戦略として、直営の新規出店は以前から駅に近い好立地な場所への展開を広げていました。
しかし今後は、商業ビルや、郊外型ショッピングセンターなどへの出店を広部て新たな顧客層への拡大を図っています。
「白い明太チーズクリームうどん」はSNSで大流行していたね!
今後はインバウンド需要の回復に伴って、注力してきたSNSマーケティングを駆使することで訪日外国人に積極的に日本食を提供できる環境の整備を整えています。
ステーキ事業
ステーキ事業についてまとめました。
- リーズナブルな価格帯から中堅の価格帯でニーズに対応
- ファミリー層から団体まで幅広い顧客層を獲得
ステーキ事業は、以下のブランドで構成されています。
- 『鉄板王国』
- 『ステーキの王様』
- 丼ぶり料理を提供する『情熱のすためしどんどん』
- ワイン食堂をコンセプトにした『MARZAC』
全国に6店舗展開している『鉄板王国』では、焼きたてのハンバーグやステーキをリーズナブルな価格で提供しています。
また、それ以外にもどんぶりやグリル料理など幅広い分野の料理を扱っています。
寿司事業
寿司事業についてまとめました。
- 国内外の観光客をターゲットにした商品展開
- 肉料理専門の寿司屋
寿司事業は、以下のブランドで構成されています。
- 『回転寿司プレミアム海王』
- 肉寿司を提供する『シン・ニクズシマン』
『回転寿司プレミアム海王』では、金箔をふんだんに使ったプレミアムゴールド寿司を提供するなど、外国人観光客のニーズにこたえることで、インバウンド需要を狙っています。
フランチャイズ事業
フランチャイズ事業についてまとめました。
- 国内では、ラーメン事業を中心にフランチャイズ方式で事業展開
- 海外では、アジア圏を中心に海外フランチャイズを展開
『壱角家』は、国内・海外フランチャイズ加盟23店舗を展開しています。
フランチャイズ店舗においては、スーパーバイザーによる経営指導、食材の卸売りも行ています。
また、海外では、著しい経済発展を見せる東南アジアのどの新興国を中心にニーズが変化してきいます。
こうした、「消費移行」の中で日本のブランドは依然として現地で高い評価を得ています。
ガーデンでは、以下の2つの方式を用いて展開を行っています。
- 自社にて加盟者を募るフランチャイズ方式
- 海外企業・メーカー等との業務提携により出店するライセンス方式
現地の食文化に合わせたローカライズ等付加価値をして世界へ展開しているんだね
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
東京地下鉄 | 10/23 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.36倍 |
Schoo | 10/22 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.1倍 |
伸和ホールディングス | 10/21 | D(1倍未満) | 0.93倍 |
インターメスティック | 10/18 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.25倍 |
日水コン | 10/16 | D(1倍未満) | 0.94倍 |
オルツ | 10/11 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.02倍 |
上場時期が重なり資金が分散され、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄も複数ありました。
ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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