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アイホン(6718)の将来性は?業績や事業内容から徹底分析

アイホンの株価はこれから上がる?

・アイホンってどんな会社?
・インターホン市場の将来性は?
・アイホンの業績は?

このようなお悩みを解決します。

かぶリッジの結論

  • アイホンはインターホン業界のリーディングカンパニーとして高い技術力を保有
  • グローバル展開の加速により新たな成長機会を創出
  • 通期予想では増収増益の見込み

アイホン株式会社は、1948年の創業以来、インターホンシステムの開発・製造・販売を手がけるインターホン業界のパイオニア企業です。

戸建住宅から集合住宅、医療・介護施設、オフィスビルまで幅広い分野でインターホンシステムを展開し、国内外で高いシェアを誇っています。

今回は、アイホンの株価の今後の見通しと、事業内容や業績から見た将来性について詳しく解説します。

目次

アイホンの将来性は?3つの理由を解説

アイホンの将来性は?3つの理由を解説

💡このパートの要約

  • IoT・スマートホーム需要の拡大によるビジネスチャンス
  • 海外市場での事業拡大による成長加速
  • ケア市場での高付加価値商品による差別化

アイホンの将来性が高いと考えられる理由は、以下の3つです。

IoT・スマートホーム市場の拡大による成長機会

アイホンの将来性を支える最大の要因は、IoT・スマートホーム市場の急速な拡大です。

近年、住宅のスマート化が進み、インターホンもスマートフォンとの連携や顔認証機能、AI技術の活用など、高機能化が進んでいます

防犯意識の高まりとともに、インターホンの需要は安定的に推移しているね!

戸建住宅市場では、主力商品の価格改定に伴う駆け込み需要も追い風となり、ワイヤレステレビドアホンを中心に販売が好調に推移しています。

今後も、セキュリティニーズの高まりやスマートホーム化の進展により、インターホンシステムの高付加価値化が進むと予想されます。

グローバル展開の加速による事業基盤の強化

同社の成長ドライバーとして注目されるのが、海外市場での事業拡大です。

特にタイセグメントは成長が顕著で、25年3月期売上高が前年同期比17.2%増の112.1億円となりました。

以下は各地域セグメントの売上高とまとめです。

売上高(億円)営業利益又は損失(△)(億円)
セグメント2025年3月期増減率(%)2025年3月期増減率(%)
日本561.93.448.325.5
北米119.10.03.1-0.1
欧州43.34.6-0.3-0.6
タイ112.117.22.06.2
ベトナム65.511.92.83.5
その他16.016.70.20.7
小計918.35.356.335.2
決算短信より
  • 北米市場:需要が多い学校案件で好調に推移したものの、集合住宅市場での競争激化などで横ばい
  • 欧州市場:学校や自治体を中心にIPネットワーク対応インターホンシステムの採用が増加
  • アジア市場:タイ・ベトナムの生産拠点を活用したグローバル供給体制の構築
  • その他(オセアニア・東南アジア):政府案件や公的機関向けの案件獲得を推進

特に注目すべきは、タイとベトナムの生産拠点において、商品の安定供給と部品在庫の適正化を実現していることです。

グローバルサプライチェーンの最適化により、コスト競争力も向上しているよ!

ケア市場でのソリューション提案力

アイホンは、医療・介護施設向けのケア市場においても独自のポジションを確立しています。

25年3月期の売上高は、76億2500万円(前期比6.0%減)と減少したものの、ナースコールをコアとする見守り支援等のソリューション提案を積極的に進めています。

ケア市場の成長機会

  • 高齢化社会の進展:医療・介護施設の需要増加
  • 補助金活用:テクノロジー導入支援による需要喚起
  • 効率的な運営ニーズ:人手不足を補う見守りシステムの導入、拡大
  • 統合ソリューション:ナースコールとセキュリティシステムの連携

人手不足が深刻な医療・介護現場において、効率的な施設運営を支援するソリューションの需要は今後も高まると予想されます。

アイホンの事業内容・業績

アイホンの事業内容・業績

💡このパートの要約

  • アイホンは4つの主要市場でインターホンシステムを展開
  • 2025年3月期は減益も、通期では増収増益を予想
  • グローバル展開により事業基盤を多角化

ここでは、アイホンの事業内容と業績について詳しく見ていきます。

事業内容

アイホンは、インターホンシステムの総合メーカーとして、以下の4つの主要市場で事業を展開しています。

主要4市場

  • 戸建住宅市場一般家庭向けドアホン・テレビドアホン
  • 集合住宅市場マンション・アパート向けインターホンシステム
  • ケア市場病院・高齢者施設向けナースコール・見守りシステム
  • 業務市場オフィスビル・文教施設向けセキュリティシステム

戸建住宅市場

2025年3月期の売上高は45億4000万円(前期比9.9%増)となりました。

新築では、同社の納入時期にあたる住宅着工戸数は減少傾向が続くものの、他社採用先を中心に積極的な受注活動を推進したことにより、販売が好調に推移し、売上は増加。

リニューアルでは、防犯意識の高まりを背景にワイヤレステレビドアホンが好調に推移しています。

代表的な商品は、ROCOタッチ7、テレビドアホン、ワイヤレステレビドアホンなどがあります。

「ROCOタッチ7」は、アイホンが戸建住宅向けに提供するワイヤレステレビドアホンの代表的な製品です。

7型の大型タッチパネルで直感的に操作でき、親機と子機がワイヤレスで接続されるため、家の中のどこにいても来訪者に対応できます。

さらに、スマートフォンとの連携機能により、外出先からでも来客応対が可能で、不在時でも訪問者の映像を録画・確認できるため、日々の暮らしに安心と便利をもたらします。

外出してても来客の対応ができるのは便利だね!

集合住宅市場

2025年3月期の売上高は305億2800万円(前期比6.0%増)となりました。

新築では賃貸マンション向けが好調だったものの、高価格帯商品の販売が減少。リニューアルでは、一部商品納入の遅延により売上が減少しました。

代表的な商品は、VI-Kシステムらくタッチなどがあります。

らくタッチ
公式HPより

集合住宅向けシステムでは、「らくタッチ」がリニューアル向けとして特に注目されています。

このシステムは、つかう『らく』、つながる『らく』、みる『らく』、かくにんが『らく』という「4つのらく」を目指しており、日々の安心を提供しています。

既存の配線をそのまま活用できるため、大規模な工事をせずに短期間で新しいシステムへ更新できるのが大きな利点です。

7型のモニター親機はタッチパネルで簡単に操作でき、オートロックや録画機能といったセキュリティ機能も充実しており、集合住宅の利便性と安全性を高めます。

商品紹介動画もございますので気になった方は見てみてください。

ケア市場

2025年3月期の売上高は、76億2500万円(前期比6.0%減)となりました。

新築では病院や高齢者施設の着工数減少が影響。

リニューアルでは、補助金活用によるテクノロジー導入支援の追い風が続くものの、高単価物件の販売数が減少しました。

代表的な商品は、ナースコールシステムVi-nurse見守りシステム Vi-nurse Airです。

病院や高齢者施設向けの「Vi-nurse(ヴィーナース)」は、ナースコールシステムを中心に、医療・介護現場の負担を軽減するソリューションです。

患者や入居者からの呼出だけでなく、バイタルデータやセンサー情報も一元管理できるため、スタッフは効率的に対応できます。

転倒検知センサーなどと連携し、異常をいち早く知らせることで、入居者の安全確保にも大きく貢献します。

業務市場

2025年3月期の売上高は34億4200万円(前期比15.4%増)となりました。

セキュリティニーズの高まりにより、文教施設やホテル等における連絡用設備の受注が拡大し、売上が増加しました。

代表的な商品は、NFXシステムGTシステムセキュリティシステムなどです。

オフィスビルや学校、商業施設など、業務用途に対応する高機能なインターホンシステムが「GTシステム」です。

入退室管理や防犯カメラと連携することで、施設のセキュリティレベルを向上させます。

小規模から大規模な施設まで、用途や規模に応じて柔軟にシステムを構築できるため、施設の安全な運営を強力にサポートします。

業績

アイホンの業績は、2025年3月期は増収減益となりました。

売上増加の要因は、国内市場の集合住宅市場の賃貸マンション向けリニューアル売上が大幅に増加したことが考えられます。

一方で、研究開発費の増加等により、経費が大幅に増加したことにより減収となりました。

決算期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期(予想)
売上高52,81161,33463,31665,400
営業利益3,7585,2683,8144,500
経常利益4,1676,1304,1625,000
当期純利益2,9294,6453,6193,700
単位:百万
決算短信より

しかし、通期業績予想では売上高654億円(前期比3.3%増)、営業利益45億円(同18.0%増)と増収増益を見込んでいます。

2026年3月期通期予想

  • 売上高:654億円(前期比3.3%増)
  • 営業利益:45億円(前期比18.0%増)
  • 経常利益:50億円(前期比20.1%増)
  • 当期純利益:37億円(前期比2.2%増)

第2四半期以降の回復を見込んでいるんだね!

アイホンの強みから見た将来性

アイホンの強みから見た将来性

💡このパートの要約

  • 70年以上の歴史で培った技術力とブランド力
  • 幅広い製品ラインナップによる多様な顧客ニーズへの対応
  • グローバル生産体制による安定供給とコスト競争力

アイホンの持続的な成長を支える強みは、以下の3つです。

インターホン業界のパイオニアとしての技術力とブランド力

アイホンの最大の強みは、1948年の創業以来培ってきた技術力とブランド力です。

インターホン業界のパイオニアとして、国内市場で高いシェアを維持しており、「アイホン」というブランド名は一般家庭から業務用途まで幅広く認知されています。

技術力の優位性

  • 顔認証技術:AI技術を活用した高精度な顔認証システム
  • スマートフォン連携:外出先からも来訪者対応が可能
  • 録画機能:セキュリティ強化のための高画質録画
  • システム統合:インターホンとセキュリティシステムの統合

特に、集合住宅市場や業務市場では、システムの信頼性と長期的なサポート体制が評価され、高いシェアを維持しています。

市場セグメント別の多様な製品ラインナップ

アイホンは、戸建住宅、集合住宅、ケア、業務の4市場それぞれに最適化された製品を提供しています。

市場別の製品戦略

  • 戸建住宅市場:ワイヤレステレビドアホンなど、使いやすさと機能性を両立
  • 集合住宅市場:マンション全体のセキュリティシステムとの統合ソリューション
  • ケア市場:ナースコールと見守りシステムの連携による効率的な施設運営支援
  • 業務市場:オフィスビルや文教施設向けの高度なセキュリティシステム

特に注目すべきは、ケア市場におけるソリューション提案力です。

補助金活用によるテクノロジー導入支援の追い風が続く中、ナースコールをコアとする統合システムの需要が拡大しています。

グローバル生産体制による競争力強化

アイホンは、タイとベトナムに生産拠点を持ち、グローバルな供給体制を構築しています。

実際、2026年3月期第1四半期において、タイセグメントは売上高30.2億円(前年同期比34.5%増)と大幅に成長し、生産拠点としての機能を強化しています。

グローバル生産体制の優位性

  • 安定供給:商品の安定供給と部品在庫の適正化
  • コスト競争力:生産拠点の最適化によるコスト削減
  • グローバル展開:各地域への迅速な供給体制
  • リスク分散:複数拠点による供給リスクの分散

また、グループ会社への販売価格見直しを進めており、より効率的な事業運営を目指しています。

グローバル生産体制の強化により、今後の海外展開がさらに加速しそうだね!

【まとめ】アイホンの株価は今後どうなる?

【まとめ】アイホンの株価は今後どうなる?

最後に、アイホンの将来性と投資価値についてまとめます。

かぶリッジの結論

  • アイホンはインターホン業界のリーディングカンパニーとして高い技術力を保有
  • グローバル展開の加速により新たな成長機会を創出
  • 通期では増収増益の見込みで、短期的な業績悪化は一時的

アイホンの株価見通しとしては、中長期的には上昇トレンドが期待されると考えられます。

その根拠として、以下の点が挙げられます。

プラスの要因

  • IoT・スマートホーム市場の拡大:インターホンの高機能化・高付加価値化が進展
  • グローバル展開の加速:北米・欧州・アジア市場での事業拡大
  • ケア市場の成長:高齢化社会における医療・介護施設向け需要の拡大
  • 技術力とブランド力:70年以上の歴史で培った信頼性
  • 通期業績予想:増収増益見込みによる業績回復期待

注意すべきリスク要因

  • 住宅着工数の減少:国内市場における新築需要の変動
  • 海外市場の不確実性:関税政策や為替変動の影響
  • 競争激化:スマートホーム分野での新規参入企業との競合
  • 短期的な業績変動:第1四半期の大幅減益による投資家心理への影響

総合的に判断すると、アイホンは安定した事業基盤と成長機会を併せ持つ銘柄と言えます。

通期予想では営業利益が45億円(前期比18.0%増)と大幅増益を見込んでいるワン!

インターホン業界のリーディングカンパニーとして、今後の成長に期待だね!

投資を検討される際は、四半期ごとの業績動向や、海外市場の進捗状況などを定期的にチェックすることをおすすめします。

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