LINEでも情報をお届けします

読者のギモン
株式投資における、信用取引の「二階建て」って何ですか?
危険だと聞いたことがあるのですが、具体的にどのようなリスクがあるのかについても知りたいです。
編集部の回答
株取引における二階建て取引とは、現物で保有している銘柄と同じ銘柄を信用取引でも買い付けることです。
レバレッジ効果が最大限かかるため、狙える利益も大きくなりますが、その分損失リスクも非常に高くなります。
株価が下落すると現物株の担保価値も同時に下がるため、追証(追加保証金)が発生しやすく、初心者は避けるべき取引手法です。
【図解あり】信用取引とは?やめた方がいい?信用買いや空売りのリスク・メリットを経験者がわかりやすく解説
ここからは、二階建て取引について詳しく解説していきます。
それぞれ詳しく解説していきます。
信用取引の二階建て取引とは?
二階建て取引とは、現物取引で保有している銘柄と同じ銘柄を、信用取引でも買い付ける取引手法のことです。
建物における「一階」が現物取引、その上の「二階」が信用取引に例えられて、「二階建て取引」と呼ばれています。

同じ銘柄を現物と信用の両方で買うってことだね!
この取引手法では、現物で保有している株式を担保(代用有価証券)として、信用取引でさらに株を買い付けることができます。
そのため、レバレッジ効果が最大限に働き、少ない資金で大きな取引が可能になります。
二階建て取引の仕組み
二階建て取引の仕組みについて、具体的な数字を使って解説していきます。
前提となる、信用取引や二階建て取引のルールは以下の通り。
つまり、100万円の株式を現物で保有している場合の取引可能額は、以下の計算から求められます。
つまり、100万円分の株式を現物で保有している場合、364万円分の取引が可能になります。

元本の3.64倍のレバレッジがかかるってことだよね…。
続いて、株価が10%下落した場合を考えてみましょう。
このように株価が10%下落すると、35万円の追証(追加保証金)が必要となります。

株価が20%下落したら、追証は53万円だよ…。
二階建て取引は危険?
結論から言うと、二階建て取引は非常に危険な取引手法であり、特に初心者は避けるべきでしょう。
二階建て取引が危険と言われる理由は、以下の3点です。
二階建て取引では、実質的に3.6倍ほどのレバレッジがかかります。
株価が上昇すれば大きな利益が期待できますが、株価が下落すれば損失も約3.6倍に拡大します。
二階建て取引の最も危険な点は、同じ銘柄を現物と信用の両方で持っているため、株価が下がると両方が一緒に値下がりしてしまうことです。
通常の信用取引なら、例えばB社の株を担保にしてA社の株を信用取引で買うので、A社の株が下がってもB社の担保の価値には影響しません。
しかし二階建ては同じ銘柄なので、このダブルパンチ効果により追証が発生するまでのスピードが非常に速いのです。
前述の通り、二階建て取引ではわずかな株価下落でも追証が発生しやすい構造になっています。
「追加保証金」の略称で、信用取引で損失が拡大し、証券会社から追加の保証金(証拠金)を求められること。
追証が発生すると、期限までに追加資金を入金しなければ、保有ポジションが強制的に決済(ロスカット)されることも。
追証が発生すると、短期間で資金を用意するか、株式を売却しなければなりません。
株価が下落しているタイミングで強制的に売却することになれば、損失が確定してしまい、資産が大きく減少するリスクがあります。
二階建て取引のメリット・デメリット
ここでは、二階建て取引のメリットとデメリットを簡単にまとめます。
メリット
デメリット
筆者の見解まとめ
二階建て取引は、短期間で大きな利益を狙えるように見えますが、実際は資産を失うリスクの方がはるかに高い危険な取引手法です。
特に株式投資の初心者や、リスク管理に自信のない方は、手を出さないようにしましょう。
信用取引を行う場合でも、通常の信用取引にとどめ、二階建ては避けることをおすすめします。