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ソニーの株価はどこまで上がるの?
10年後の株価の予想はどんな感じ?
このようなお悩みを解決します。
かぶリッジの結論
ゲーム機やタレントマネジメント、個人の資産運用など幅広い事業に世界で取り組んでいるソニー。
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というスローガンのもと、コンテンツ、プロダクツ&サービス、半導体事業を展開しています。

SNSでは「上がる」ってよく言われているけど、ほんとはどうなのか気になる…
そこで本記事では、ソニーの10年後の株価について分かりやすく解説していきます。
合同会社 Next Meeting 代表取締役 かぶリッジ監修者:たけぞう
専門家のポイント
たけぞう(専門家)ソニー株についての見解を話していきます。
ソニーの2025年度第3四半期決算では、成長分野と位置付けるイメージセンサーやゲーム事業での収益拡大が進みました。さらに金融事業のスピンオフも2025年10月に実行済みです。リスクは米国関税や為替となりそうですが、エンタメ事業の好調さや通期業績の上方修正など、引き続き期待したい企業です。

合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
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元証券ディーラー・たけぞうの「かぶリッジブログ」
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💡このパートの要約
ソニーの10年後の株価は… 上昇予想!
これからソニーへの個別投資を考えている方にとって、将来の業績を予想することは必要になってきますよね。
ここではソニーの10年後の株価を、最新の発表資料を基に考察していきます。
結論から申し上げますと、ソニーの株価は上昇する予想です。
以下では、このような予想になった3つの要素をご紹介します。
「2024年度 経営方針説明会」発表資料の中の長期ビジョン「Creative Entertainment Vision」(ソニーの10年後のビジョン)にて、以下のようなスローガンを立てています。
- テクノロジーを活用し、フィジカル、バーチャル、時間といった次元を超え、世界中のクリエイターの創造性を解き放つ
- 境界を超えて多様な人々や価値観を繋げ、熱量の高いコミュニティを育む
- クリエイターと共に、想像を超えたわくわくするストーリー性のある体験を作り、感動の新たなタッチポイントとして世界中に広げる
-「Creative Entertainment Vision」が示す方向性に向けて、現在、さまざまなエンタテインメントカテゴリにおいて IP価値最大化の取り組みを進めている。-
ソニーグループ株式会社 2024年度経営方針説明会
ソニーはテクノロジー&サービス事業を成長させつつ、世界中のクリエイターや消費者に還元させるという計画を立てていることが分かります。
主に、アニメ・映画・音楽・スポーツなどのIPを更なる創造・育成を計画しているようです。
IPとは、知的財産権に基づいた有形・無形の知識や創作物のことを指します。

エンタメ事業に特化していくということだね!
エンタメに特化した長期計画を打ち出しているということで、足元のエンタメ業の売り上げや見通しはどうなっているのでしょう。
以下に、エンタメのセグメントの2022~2024年度の売上高、2025年度の見通し(2026年2月時点)をまとめました。
| エンタメ各セグメント | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度(見通し) |
|---|---|---|---|---|
| ゲーム&ネットワークサービス(売上高) | 36,446 | 42,677 | 46,700 | 46,300 |
| (営業利益) | 2,500 | 2,902 | 4,148 | 5,100 |
| 音楽(売上高) | 13,806 | 16,190 | 18,426 | 20,500 |
| (営業利益) | 2,631 | 3,017 | 3,573 | 4,450 |
| 映画(売上高) | 13,694 | 14,931 | 15,059 | 15,000 |
| (営業利益) | 1,193 | 1,177 | 1,173 | 1,250 |
| エンタテインメント・テクノロジー&サービス(売上高) | 24,760 | 24,537 | 24,093 | 23,000 |
| (営業利益) | 1,795 | 1,874 | 1,909 | 1,600 |
各セグメントが順調に成長していることが分かります。特に注目すべきは

ただし、エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)では減収減益予想になってるよ…
今期のET&S分野の減収・減益予想の理由として以下の点が挙げられています。
とはいえ、計画書には「IP価値最大化のグローバル展開」と記載されていて、国内の収入に頼らず海外での事業成長を目標としています。
乗用車のパーソナライズされたエンターテインメント空間への開発など、オリジナリティあるコンテンツ開発も注目です。
そのため一部分野では弱気な予想となっていますが、長期的な目で見れば十分期待ができると考えられます。
たけぞう(専門家)エンタメ事業は好調に推移しています。今後、政府がクリエーターの発掘やコンテンツの海外展開を支援するとしています。2033年までに日本発コンテンツの海外市場規模を22年の4兆7000億円から20兆円に押し上げる目標を掲げており、同社にも追い風となりそうです。
ソニーは2025年10月1日付で、完全子会社であったソニーフィナンシャルグループ株式会社(SFGI)のパーシャル・スピンオフを実行しました。
これにより金融事業は実質的にソニーグループから分離され、2025年度第3四半期からはSFGI株式に持分法を適用し、持分法投資損益を継続事業の営業損益として計上しています。

金融事業を切り離して、エンタメ・テクノロジー企業に集中する体制が整ったワン!
ソニーは金融事業をスピンオフすることで、エンタメ・テクノロジー企業により集中できる体制を構築しました。
長期計画の「エンタメ事業に特化する」方針を着実に実行していると言えるでしょう。
たけぞう(専門家)ソニー生命などの金融事業を統括するソニーFGは2025年10月に、親会社のソニーGから分離・独立して再上場を果たしました。生命保険と損害保険と銀行の3社がそれぞれの顧客情報を共有するシステムを構築するとしています。

💡このパートの要約
ソニーは正式には「ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation)」という名称であり、ゲーム&ネットワークサービス、エンタテインメント、イメージセンサーなど様々な事業を展開する総合エンタテインメント・テクノロジー企業です。
そんなソニーを構成する中心企業はどのようなものがあるのでしょうか。


幅広く事業を展開しているんだね!
ソニーの数ある事業を大きく分けると、以下の主要セグメントに分けられます。

ゲームの分野はソニー・インタラクティブエンタテインメントが担っています。
この分野は人気家庭用ゲーム機の「PlayStation」シリーズを販売しており、ソニーの売上の約36%を占める主力サービス(2025年)となっています。
このハードウェアと並行して、専用ネットワークの構築やソニー独自のゲーム製作にも力を入れています。12月の月間アクティブユーザー数は過去最高の1億3,200万アカウントを達成しました。
エンターテインメント事業は、ソニーミュージックグループが担当。
総合的なソリューションの提案・開発で、エンターテインメント業界全体の支援をしています。
音楽レーベルとしては邦楽バンドやアイドル、俳優をマネジメントし、映画事業ではアニメ関連事業に力を入れて国内外でのIPを利用したマーケティング活動を行っています。

イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野は、モバイル機器向けイメージセンサーを中心に事業を展開しています。
スマートフォン向け画像センサーで世界トップシェアを誇り、2025年度見通しでは売上高2兆800億円、営業利益3,500億円と大幅な成長が見込まれています。
なお、金融事業を担っていたソニーフィナンシャルグループは2025年10月1日にスピンオフ上場を実行済みであり、ソニーグループからは分離されています。

業績はどうだったのかな?
| 単位:億円 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 82,598 | 89,987 | 99,215 | 109,743 | 130,207 | 129,570 |
| 営業利益 | 8,455 | 9,552 | 12,023 | 13,023 | 12,088 | 14,071 |
| 税引前利益 | 7,994 | 11,923 | 11,175 | 11,803 | 12,686 | 14,737 |
| 当期純利益 | 5,821 | 10,438 | 8,822 | 10,117 | 9,804 | 11,598 |
| 純資産額 | 47,895 | 56,214 | 71,972 | 72,883 | 77,561 | 85,101 |
2024年度は営業利益が前年比16%増の大幅な伸びを記録し、同社の事業転換の成果が現れています。
売上高は横ばいながらも、収益性の大幅な改善により営業利益率は10.9%と高水準を維持しています。
ソニーは2026年2月5日、2025年度(2026年3月期)第3四半期決算を発表しました。

2025年度第3四半期の継続事業ベースの決算は好調に推移したワン!

特にI&SS分野の大幅増益と、ゲーム分野・音楽分野の堅調な成長が牽引したね。
2025年度(2026年3月期)の業績予想は以下の通りです。

26年2月に通期見通しを上方修正したんだよ!

株主還元では、2026年度に総還元性向を40%程度にする目標を掲げているワン!

💡このパートの要約
ソニーの強みと弱みは以下3つ!
電気機器を扱う競合3社と比較して、ソニーの特徴を見てみましょう。
大きく以下の3つの特徴が挙げられます。
以下、電気機器を扱う3社について主要財務データと参考指標を表にまとめ比較してみます。
| 決算 | ソニーG(6758) | 日立製作所(6501) | 三菱電機(6503) | パナソニックHD(6752) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 120,349 | 97,833 | 55,217 | 84,581 |
| 当期純利益(億円) | 11,416 | 6,157 | 3,240 | 3,662 |
| 営業利益率 | 11.7% | ー | 7.1% | 5.0% |
| 自己資本比率 | 51.4% | 43.3% | 62.5% | 49.5% |
| ROE(自己資本利益率) | 14.0% | 9.7% | 7.8% | 7.3% |
| PER(株価収益率) | 19.1倍 | 30.9倍 | 34.0倍 | 24.8倍 |
| PBR(株価純資産倍率) | 2.6倍 | 3.6倍 | 2.9倍 | 1.1倍 |
| EPS(1株当たり純利益) | 188.7円 | 167.0円 | 174.8円 | 102.8円 |
| 配当利回り | 0.73% | ー | 0.93% | 1.58% |
| 配当性向 | 10.8% | 28.3% | 36.6% | 18.4% |
財務データからわかるソニーの強みは、営業利益率が11.7%と高い点です。
営業利益率とは、売上に対して本業でどれくらいの利益が出ているかを示した値のことです。

企業の「稼ぐ力」を示す数値だよ!
一般的に営業利益率は10%以上あれば優良企業とされています。
営業利益率が約11%のソニーは十分に稼げる事業を展開しているといえます。
たけぞう(専門家)同社は営業利益率が高い企業として知られています。特に、ゲーム事業の営業利益率は2024年7~9月期に13.0%に高まり、四半期ベースでは22年1~3月期(13.1%)以来、10四半期ぶりの高水準となりました。
ソニーはROEが14.0%と競合他社より高い点が魅力的です。
ROEとは、企業が自己資本を用いてどれだけの利益を生み出したのかを表す指標です。

上場企業のROEの平均は9.7%だワン!
つまり、資本の効率性を表す指標といえるため、数値が悪いと経営効率に疑問が残ります。
ソニーは競合他社と比べて、資金を効率的に収益化しているといえます。
一方、ソニーの弱点として、配当利回りが0.73%と他社より低い点が挙げられます。
配当利回りが低いことが一概に悪いことだとは言えませんが、配当を重視する個人投資家にとっては魅力的とは言えません。

配当に使わない利益は貯蓄や、設備投資や事業投資に充てていることが多いワン!
ただし、ソニーは株主還元で「総還元性向」を重視しています。
第5次中期経営計画期間で段階的に増加させ、最終年度である2026年度には40%程度とすることを目標に掲げています。
2025年度の年間配当金は1株当たり25円(前年度比+5円)の予定です。

同社の配当利回りは1%未満と低い水準にあるワン。

2026年度までに総還元性向を40%に引き上げる目標を掲げており、自己株式取得を含めた株主還元の強化が期待されているよ。

💡このパートの要約
4つの観点から分析!

ソニーの株価は今後どうなるのかな?
ソニーの今後を以下の点から考察していきます。
直近5年のソニーの株価の推移を見てみましょう。

2022年後半には一時下落から安定的に上昇をしていましたが、直近では大幅な下落が見られます。

一方で、長期投資をしていた人は利益を得られているね!
2025年11月には株式分割後の最高値圏となる4,700円台に達しています。
その後は半導体メモリー不足の懸念などから調整局面となり、2026年2月時点では3,300円前後で推移しています。
アナリストの平均目標株価は約5,000円と現在の株価を大きく上回っており、ソニーの株価はこれからも安定的に上昇していくのではないかと考察できます。

24年10月1日に1:5の株式分割を実行済みだワン!

計画変更って何があったのかな…
2024年1月に、ソニーと印大手メディア企業「ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズ」との合併交渉が決裂したことが分かりました。
合併交渉が決裂した理由は明らかにはなってはいませんが、ジー社のCEOが会社資金を私的利用した疑惑が浮上したことが原因だといわれています。
これは事実上のインド事業の打ち切りとなり、グローバルに事業拡大するソニーにとって幸先の悪い結果になってしまいました。

これじゃ企業の将来性が不安になってきたよ!
しかし、ソニーは米大手メディアの「パラマウント・グローバル」に対して260億ドル、日本円でおよそ4兆円で買収を提案したと米複数メディアから報じられました。
結果的に条件が折り合わず買収実現には至りませんでしたが、今後3年間でM&Aなど成長投資を1兆8000億円実施する計画を掲げていることもあり、今後も海外でのM&Aは注目されるでしょう。
ソニーグループは2025年10月1日付で、完全子会社で金融事業を担っていたソニーフィナンシャルグループのスピンオフ上場を実行しました。
この金融子会社を分社化したことで、エンタメ、イメージセンサー事業に集中する体制が整いました。
これは、ソニーの長期計画の「エンタメ事業に特化する」ことを反映した決定であり、計画実現に向けて着実に動いていることがわかります。

スピンオフは企業が特定の部門を分離して、新会社として独立させることだよ!
たけぞう(専門家)経団連も漫画やアニメ、映画、音楽などのコンテンツ産業の育成に向けた政策提言を発表し、現在は数百億円程度の政府の関連予算を早期に2000億円以上へ増やすよう提言しました。映画や音楽などを手掛ける同社にとって恩恵がありそうです。
さらにソニーは、2024年9月30時点の株主に対して、1対5の株式分割を実施しました。
株式分割を行うことで投資家層の拡大が見込まれ、より多くの投資家の関心を集めることが可能になります。
最低投資額が5分の1に引き下げられた事で、ソニーへの投資のハードルが大きく下がったといえます。

1単元買うのに100万円程度必要だったのが、2026年2月時点では約36万円程度で購入できるワン!
2025年度の新たなリスク要因として、米国関税の影響があります。
2026年2月時点の関税影響の試算では、継続事業の営業利益が約500億円のマイナスとされました。
この試算は2026年1月31日時点で発表されている関税率を前提としたもので、今後の関税政策の変更等により実際の影響額は大きく変動する可能性があります。
米国関税の影響について、ソニーはすでに対応策を実施中であり、影響を最小限に抑える体制を構築しています。

ここまで、ソニーの株価の10年後の予想について、解説してきました。
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
かぶリッジの結論

やっぱりソニーはすごいね!
インドでの事業が中止になったことがネックになったとしても、ソニーの資金力を考えると、やはりソニーの今後は明るいものになるのではないかと考えられます。
特にアーティスト部門では、音楽ユニットの「YOASOBI」が世界中で人気な点を考慮すると、ソニーの世界での成功は実現性があると分かりますね。
とはいえ、10年後の企業の姿を完全に予想することはできないため、投資には慎重な判断が必要でしょう。
この他にも注目の個別株について、編集部目線で解説しているので、ぜひ一緒にご覧ください。