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コニカミノルタの株価はなぜ上がったの?
今後、株価はどうなっていくのかな?
このようなお悩みを解決します。
かぶリッジの結論
コニカミノルタ(4902)は、イメージング技術を核に、複合機などのオフィス機器、印刷用機器、ヘルスケア機器、計測機器、機能材料などの製品・ソリューションをグローバルに提供する企業です。
同社はコロナ禍以降、2021年・2022年・2023年・2025年と赤字を経験し、株価は乱高下していました。

コロナ禍によりオフィス機器の需要低下が原因の1つとして挙げられるんだワン!
その後、2025年4月以降、株価は400円前半から700円まで上昇しました。

2026年以降は、調整局面に入っているよ。
急な株価上昇に疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、足元で株価が調整局面にありますが、当時コニカミノルタの株価が上昇していた理由や今後の株価がどうなっていくのか徹底分析していきます。
正しい情報をお伝えするために随時更新を実施しますが、掲載内容には古い情報、誤った情報が含まれることがございます。
また、本記事でご紹介する企業や投資商品はすべて情報提供目的であり、投資を推奨・勧誘する目的はございません。
情報の取捨選択や投資判断は各ユーザー様のご判断・責任にてお願いいたします。
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まず、コニカミノルタの株価推移を見ていきましょう。
2020年から大幅な下落が続き、上昇したものの2024年9月ごろまで横ばいが続きました。
その後2024年10月22日には、旧村上ファンド出身者が設立したエフィッシモ・キャピタル・マネージメントによる大量保有が明らかになり株価は急上昇。
2025年には、一時的な上昇の反動から株価は下落するも、再び上昇しました。

2026年現在は調整局面に入ったよ。
ここからは、コニカミノルタの株価が上昇した理由を3つご紹介します。
コニカミノルタの株価が上昇した理由として、赤字が続いていた業績が黒字化し、2026年3月期の業績が市場の予想を超えたことが挙げられます。
同社は、2021年3月期から業績が低迷していました。
| 単位:億円 | 営業利益 | 当期利益(※) |
|---|---|---|
| 21年3月期 | -162.66 | -152.11 |
| 22年3月期 | -222.97 | -261.23 |
| 23年3月期 | -951.25 | -1,031.53 |
| 24年3月期 | 260.91 | 45.21 |
| 25年3月期 | -640.14 | -474.84 |
| 26年3月期 | 498.69 | 302.68 |

ここ最近はほとんど赤字だったんだね。
低迷が続く中、2026年3月期の純利益の業績予想は、市場の予想平均(QUICKコンセンサス、226億円)を上回る270億円と発表しました。
そしてその結果は、302億円(前期は474億円の赤字)と大きなV字回復を達成し、業績予想も上回りました。
また、事業の稼ぐ力を示す事業貢献利益が、2026年3月期で前期比66%増の531億円を達成するなど、構造改革の成果が収益改善に直結しています。

グローバル構造改革や不採算事業の撤退によるコスト削減が大きく貢献しているんだワン!
中期経営計画の実行力も大きく株価に寄与していると言えるでしょう。
赤字続きであったコニカミノルタは2023年に中期経営計画(2023-2025)を発表。
「等身大の経営」、「高収益企業への回帰」を基本方針とし、以下の施策に取り組みました。

2025年度は、特に事業の選択と集中の施策が目立った年だよ!
具体的には、不採算であったプレシジョンメディシン事業を非継続事業に分類し、譲渡を完了。
その他のマーケティングサービス、光学コンポーネント事業も一部譲渡、売却を実行。
さらに、方向転換事業としてDW-DXと画像IoTソリューションにおいて展開国・地域の絞り込み(画像IoTはMOBOTIX社の譲渡契約も)を実行したことにより赤字の縮小、2026年3月期には黒字化を達成しました。
デジタルワークプレイスとデジタルトランスフォーメーションの略。
複合機などのオフィス向け情報機器、およびそれらを取り巻くソリューションやサービスを指す事業分野で、同社の主要事業の1つ。
同社が培ってきた画像・光学技術に、IoTやAI技術を組み合わせた統合プラットフォーム「FORXAI」のことです。
画像やセンサーデータを活用し、リアルタイムでの高度なAI解析やエッジ処理を行い、様々な業界(製造、介護、医療、セキュリティなど)の課題解決を支援するサービスです。

経営改革の完遂により、中期経営計画で目標としていたROE5%以上の達成を2026年3月期に実現したよ!
上記の中期経営計画の実行によってコスト構造が改革され、財務安定性と配当が復活したことが投資家に良い印象を与えました。
危機的状況であった財務体質も、親会社所有者帰属持分比率が2025年3月期末の38.0%から2026年3月期では43.4%まで改善し、財務の健全性が高まっています。
また、2025年3月期に無配であった年間配当金を、2026年3月期には年間12円に復活させました。

配当10円以上は2023年3月期以来だよ!

💡このパートの要約
コニカミノルタの現状を見ていきましょう。
コニカミノルタは複合機などのオフィス機器、印刷用機器などの事務機器と、イメージング・IoT技術を活用したデジタルソリューションをグローバルに提供している会社です。
主に4つの事業に分かれています。
各事業の売上比率は以下の通りです。


デジタルワークプレイス事業が一番売上比率が高いんだね!
この事業は、様々な業種の業務プロセスの課題を見える化、DXの推進で課題解決を支援しています。
カラー複合機、およびドキュメントワークフローの入出力ソリューションの提供。
中堅・中小企業などのITサービスやデジタル化支援、オフィス向け動画・画像解析サービスを提供。

主な取引先として民間企業や官公庁、教育機関が挙げられるよ!
この事業は、印刷現場のデジタル化で生産性向上を支援、生産・保管・輸送でのCO2排出削減にも貢献しています。
電子写真方式によるデジタルカラー印刷機、および印刷現場のワークフローソリューションの提供。
B2インクジェット印刷機、ラベル印刷機、加飾印刷機、テキスタイル印刷機の提供。

北米の大手印刷会社にもアプローチを行っているよ!
この事業は、モノづくりの自動化、省力化を支援、ロス低減により資源の有効活用に貢献しています。
光源色・物体色計測、外観計測など各種計測機器の提供
ディスプレイ用の機能性フィルムの提供
インクジェットヘッド・インクの提供
各種レンズの提供

光学コンポーネントでは、ピックアップレンズの技術によってCDプレーヤー普及に貢献したんだワン!
この事業は、画像 × ハードウェア × AI技術の融合で、“みたい”というニーズに応え、事業の成長を実現しています。
デジタルX線画像診断システム、超音波画像診断システム、およびPACSなどの医療ITサービスの提供
ネットワークカメラの開発・製造・販売、関連ソリューション・サービスの提供
プラネタリウムの開発・生産・運営
共通基盤技術「FORXAI(フォーサイ)」を活用したソリューションの開発・製造・販売、サービスの提供
介護業務に係る製品、情報システム及びサービスの開発、販売、コンサルティング

イメージング技術は、コニカミノルタのコア技術と言えるよ!
次に業績を見ていきましょう。

| 単位:億円 | 売上高 | 営業利益 | 当期利益(※) |
|---|---|---|---|
| 21年3月期 | 8,633 | -162 | -152 |
| 22年3月期 | 9,114 | -222 | -261 |
| 23年3月期 | 11,303 | -951 | -1,031 |
| 24年3月期 | 11,599 | 260 | 45 |
| 25年3月期 | 11,278 | -640 | -474 |
| 26年3月期 | 10,877 | 498 | 302 |
2025年3月期までの赤字は、中期経営計画に沿った経営改革の完遂に伴う一過性の費用及び損失や将来の事業計画を見直した減損損失を計上した結果でした。
支出の計上

しかし、2026年3月期の業績は、営業利益498億円、当期利益302億円と黒字転換しました。

2026年3月期から利益を出すフェーズに入ったんだね!
また、2027年3月期通期の業績予想では営業利益500億円、当期利益が285億円と引き続き黒字の予定です。

増益の要因として事業の選択と集中や、グローバル構造改革を伴う経営改革やTempus AI株式評価益が挙げられているよ!
今までの1株当たりの配当金と配当性向をまとめると、以下の表の通りです。
| 配当金/株 | 配当性向 | |
|---|---|---|
| 2022年3月期 | 30円 | ー |
| 2023年3月期 | 10円 | ー |
| 2024年3月期 | 5円 | 54.6% |
| 2025年3月期 | 0円 | ー |
| 2026年3月期 | 12円 | 19.6% |
| 2027年3月期(予想) | 18円 | 31.2% |
2023年から減配が続き、2025年3月期は無配となっています。

2025年3月期までは「事業の選択と集中」が最優先だったため、株主還元に対してあまり積極的ではなかったよ。
しかし2026年3月期には配当金が復活し、2027年3月期では、配当性向30%超えを予想しています。
今後、業績が成長軌道に乗れば、さらなる増配も期待できるでしょう。

コニカミノルタの具体的な強みと弱みを解説していきます。
コニカミノルタは、事業ごとにそのジャンルでトップクラスのシェアを誇る製品を開発・製造しています。
| 事業領域 | トップシェアを誇る製品 | |
|---|---|---|
| デジタルワークプレイス事業 | A3カラー複合機 | 世界約40カ国でトップクラスのシェア (No.1 or 2) |
| プロフェッショナルプリント事業 | カラーデジタル印刷機 | 世界約40カ国でトップクラスのシェア (No.1 or 2) |
| インダストリー事業 | 光源色計測装置 | 世界のディスプレイ計測機器でシェア5割以上 |
| 液晶テレビ用VA-TACフィルム | 世界市場でトップクラスのシェア | |
| 画像ソリューション事業 | カセッテ型DR (デジタルX線画像診断システム) | 国内クリニック市場でトップクラスのシェア |
| 超音波診断装置 | 国内整形外科市場でトップクラスのシェア |
「材料分野」、「光学分野」、「微細加工分野」、「画像分野」の4つのコア技術をもとに、各業界でトップクラスのシェアを持つ製品を開発、製造し続けていることは同社の大きな強みと言えるでしょう。
コニカミノルタは日本だけでなくグローバルに展開しています。
地域別構成比は以下の通りです。

バランスの良い世界各国への進出は、リスク分散、市場拡大、人材確保など多くのメリットをもたらします。
特に地政学リスクが注目されている昨今の企業事情において、バランスのよいグローバルへのリスク分散は効果的と言えます。
また、成長戦略としても日本の高い技術力を活かして、世界進出することで高いシェアを確保しています。
コニカミノルタの弱みとして、特許数と研究開発費用の減少が挙げられます。
| 研究開発費 | 特許取得件数 | |
|---|---|---|
| 2019年度 | 740億円 | 2,198 |
| 2020年度 | 650億円 | 1,850 |
| 2021年度 | 626億円 | 1,602 |
| 2022年度 | 638億円 | 1,531 |
| 2023年度 | 651億円 | 1,351 |
| 2024年度 | 595億円 | 985 |
同社は、財務、事業の立て直しのために「事業の選択と集中」に注力し、支出を増やしていました。
その反動もあり、2019年から年々研究開発費が減少し、それに伴い特許取得件数も減少しています。
新製品や改良技術が生まれにくくなり、数年後の売上と利益の成長が停滞してしまう可能性があります。

研究開発費の減少はイノベーション能力と将来的な競争力の低下につながってくるよ。


株価は今後も上がっていくのかな?
株価は上昇ではなく、停滞期に入ると考えられます。
理由は、以下の3つです。
2024年度までは事業の選択と集中を掲げ、不採算事業の撤退、譲渡を行ってきたコニカミノルタ。
2025年度は「Turn Around 2025」と位置づけ、成長軌道に戻す基盤を整える方針でした。
そして新中期経営計画(2026-2028)では、収益基盤のさらなる強化と、成長の芽の事業化推進を両輪として掲げています。
さらに、新中期経営計画(Corporate Plan 2026-2028)では、中長期の利益成長の要として3つの「成長の芽」を公表しています。
半導体検査装置向けレンズを中心に、生産能力を増強しシェア拡大を狙う注力領域。
既存のVIS/UV領域に加え、新たなDUV領域への展開も計画。
環境規制が進む中、使い勝手の良い再生プラスチックの製品搭載を進めたいというニーズに対応。
サーキュラーエコノミーへの貢献と事業成長を同時に狙う。
発電効率と耐久性を両立した安価なバリアフィルムを提供。
脱炭素・GX(グリーントランスフォーメーション)市場の拡大を背景に、成長が期待される領域。
新中期経営計画では、これら「成長の芽」をFY28(2028年度)までに売上高150〜200億円規模に育てることを目標としています。

伸びしろがありそうな分野ばかりだけど、収益を確立するまでにはまだ時間がかかりそうだね。
また、2025年1月には富士フイルムビジネスイノベーションと合弁会社「グローバルプロキュアメントパートナーズ株式会社」を設立しました。

複合機の原材料および部材調達のための会社で、事務機の出荷台数が停滞する中、資本効率化、部品の供給の安定化に向けて設立されたよ!
資本効率と新たな技術を元にした事業展開で中長期的な成長を見込んでいます。
デジタルシフトが進み、チラシ、カタログ、ポスターの商業印刷が、Webやデジタルサイネージに置き換えられています。
印刷物の需要が減少すると、印刷機の需要も減少していくでしょう。

事業の多角化、転換が重要になってくるね。
複合機や印刷機で高いシェアを誇る同社は、デジタルワークプレイス事業で高い売上比率を占めているため、大きな影響を受けてしまいます。
ただ事務機を販売するのではなく、DXやAIの需要と掛け合わせたソリューションを提供していくことが、売上維持のために必要となってくるでしょう。
加えて、米国関税の影響も無視できないリスクです。
2026年3月期の決算では、米国関税により事業貢献利益が53億円押し下げられました。
新中期経営計画でもこの関税影響を前提条件として織り込んでおり、今後の動向次第では業績への影響がさらに拡大する可能性があります。

関税問題が長期化すれば、特に情報機器事業のコスト面で影響が続くよ。
財務目標として、ROE改善を最も優先順位の高い目標としています。
2025年度は目標のROE5%を上回るROE6.1%で着地し、目標を達成しました。
2026年4月に発表された新中期経営計画「Corporate Plan 2026-2028」では、FY28(2028年度)にROE8%達成を重点目標とし、長期的にはROE10%以上を目指す方針が示されています。

ROE8%の達成が次のカギになるワン!

達成できれば株価の上昇余地も広がるよ!


コニカミノルタの株価が上昇した理由がよく分かったよ!
かぶリッジの結論
コニカミノルタは、業績のV字回復、中期経営計画の遂行、配当の復活によって株価が上昇したことがわかりました。
また、収益の拡大として中長期的な事業を見込んでいるため、投資をする際も中長期の目線が大切です。
株価は一時的な停滞局面が続く可能性がありますが、新中期経営計画(Corporate Plan 2026-2028)でのROE8%達成や「成長の芽」の収益化が進めば、再び上昇する余地があるでしょう。
一方で、印刷需要の減少や米国関税の動向はリスク要因として引き続き注視が必要です。

Corporate Plan 2026-2028が発表され、ROE8%→10%以上を目指す方針が明らかになったね!

今後の進捗に注目だワン!
かぶリッジでは、この他にも最近株価が上昇している銘柄について記事をまとめているので、ぜひあわせてご覧ください。
