先週の日経平均は前週比2135円安、TOPIXは33P安で終了しました。
個別銘柄は、住友ファーマ(4506)が週間で27%高でした。上半期の決算を発表し、営業利益は962億円で前年同期82億円の赤字から大幅に回復しました。従来予想の690億円も大幅に上回る着地が評価されました。抗がん剤オルゴビクスや過活動膀胱治療薬ジェムテサが好調に推移しました。
スカパーJSATホールディングス(9412)が買われました。26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表し、営業利益は前年同期比24%増の172億1000万円となり、通期計画の308億円に対する進捗率は55.9%がポジティブ視されました。宇宙事業は地上設備を活用したソリューションサービスの増加で増収増益となりました。
日本ハム(2282)が大幅高でした。上半期の決算を発表し、事業利益は363億円で前年同期比34.1%増となり、通期予想は従来の540億円から590億円に上方修正されたことが評価されました。食肉事業における国産鶏肉の単価上昇、及び豪州の牛肉販売の好調推移などが評価されました。
キオクシアホールディングス(285A)が週間で11%高でした。MSCIへの新規採用や同社株価との連動性が高まっているサンディスクは連日の急騰が追い風となりました。
一方で、ソシオネクスト(6526)が大幅安でした。26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益は前年同期比80.9%減の27.9億円が嫌気されました。為替前提が保守的だった中、下方修正にはネガティブなサプライズが強まる格好となりました。
日本板硝子(5202)が週間で24%安でした。26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結最終損益は42.2億円の赤字と赤字幅が拡大した事がネガティブ視されました。建築用ガラスと高機能ガラス事業が減収となりました。
味の素(2802)が売られました。上半期の決算を発表し、事業利益は868億円で前年同期比0.2%減、第1四半期の同9.7%増から減益に転じる形が嫌気されました。調味料・食品や冷凍食品が苦戦しました。
今日の予定
●11/10(月)
【国内】
日銀政策委員会・金融政策決定会合の主な意見(10/29~30開催分)
9月景気動向指数(14:00)
【決算】三菱地所、SUBARU、住友金属鉱山、資生堂、めぶきフィナンシャルグループ、ふくおかフィナンシャルグループ、日清食品ホールディングス、フジ・メディア・ホールディングス、古河電気工業、日本製鋼所、神戸製鋼所、日産化学、ブラザー工業、群馬銀行、三菱ガス化学、シャープ、NOK、ワークマン、ほくほくフィナンシャルグループ、ひろぎんホールディングス、京王電鉄、京浜急行電鉄、西日本フィナンシャルホールディングス、名村造船所など
【海外】
米3年国債入札
気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)(ブラジル、11/10~11/21)
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執筆者:たけぞう
合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
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