
・量子コンピュータに投資できる投資信託ってあるの?
・具体的にどのファンドがおすすめなの?
このようなお悩みを解決します。
かぶリッジの結論
- 量子コンピュータ関連企業への投資は可能だが、純粋な量子専門ファンドは限定的
- 注目ファンドは「SBI次世代テクノロジー戦略ファンド」「グローバルX AI&ビッグデータ ETF」の2つ!
- 新NISA成長投資枠で購入可能で、長期投資に最適
2025年は「国際量子科学技術年」として、量子コンピュータの実用化と産業化が加速する重要な年となっています。
量子コンピュータは、従来のコンピュータでは解決困難な複雑な問題を高速で処理できる次世代技術として、世界中から注目を集めています。



でも個人投資家が量子コンピュータに投資する方法ってあるのかな?
本記事では、量子コンピュータ市場の将来性と、個人投資家が投資できる注目のファンドを詳しく解説していきます。
記事の後半では、投資信託で量子コンピュータに投資するメリット・デメリットや、おすすめの証券会社も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。


執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
量子コンピュータに投資できる投資信託はある
まず結論からお伝えすると、量子コンピュータ関連企業への投資は可能ですが、純粋な「量子コンピュータ専門」の投資信託は限定的です。



現在、個人投資家が量子コンピュータ関連企業に投資する主な選択肢(投資信託)は3つあるワン!
- 次世代テクノロジー型の投資信託:量子コンピュータをテーマの1つとして含む
- AI・テクノロジー系ETF:量子コンピュータ開発企業を一部組み入れ
- 量子コンピューティングETF(米国):より純粋な量子関連投資※日本の証券会社では取り扱いなし
いずれも「量子コンピュータ」のみに投資しているわけではなく、AI、ビッグデータ、半導体などの関連技術を含む幅広いポートフォリオとなっています。
量子コンピュータ市場の将来性は?





量子コンピュータ市場って本当に成長するのかな?
量子コンピュータ市場は、今後急速な成長が予測されている注目の分野です。
ここでは、現在の市場動向と今後の市場展望について詳しく見ていきましょう。
現在の市場動向
2024年時点で、世界の量子コンピュータ市場は、11.6億ドル(約1,785億円)と評価されています。
※FortuneBusinessInsightsより
世界各国で量子技術に巨額の資金が投入されており、開発競争が繰り広げられています。



世界各国が国家プロジェクトとして取り組んでいるよ!
一方、実用化に向けては数多くの問題があり、本格稼働にはまだ時間がかかる見込みです。
量子コンピュータは以下の分野での実用化に向けて開発が進められています。
- 金融:リスク管理、ダイナミックプライシング
- 製薬:新薬開発、分子シミュレーション
- 暗号・セキュリティ:量子暗号通信
- 材料科学:新素材開発
今後の市場展望


調査機関ごとに幅はありますが、国内市場は2030年度に2,940億円に達するとの予測があり、医療分野での量子コンピュータ活用や自動運転向けバッテリー開発が見込まれています。
また矢野経済研究所は、グローバル市場が2050年に55兆円規模まで成長し、現在のAI市場を上回る可能性にも言及しています。



商用化に期待だね!
量子コンピュータに投資できる注目のファンド2選


量子コンピュータに純粋に特化した投資信託やETFは、現時点では数が限られています。
現時点で東京証券取引所には、量子コンピュータ特化型ETFは存在しません。
多くのファンドは、量子コンピュータを含む次世代テクノロジー全般、またはAI・機械学習といった関連分野を幅広くカバーする形です。
ここでは、量子コンピュータ関連企業へ投資できる、日本で購入可能な2つのファンドをご紹介します。
SBI 次世代テクノロジー戦略ファンド
- 運用会社:SBIアセットマネジメント
- 設定日:2025年9月17日
- 信託報酬:年0.99%
- 投資対象:国内外の次世代テクノロジー関連企業
本ファンドの対象は、暗号資産技術を含むWeb3、AI、ブロックチェーン、DeFi、量子コンピュータ、核融合エネルギーなど、世界の産業構造を変革し得る技術を持つ企業の株式等。
2025年9月に運用を開始したばかりの、新しい投資信託です。



量子コンピュータを明確に投資テーマに含む数少ない国内投資信託だよ!
メリット
- 信託報酬がテクノロジー系ファンドとしては比較的低コスト
- 技術の進化や市場動向に応じてテーマを随時見直し
- 新NISA成長投資枠で購入可能
購入時に手数料がかからないノーロード型で、信託報酬は年0.99%とアクティブファンドとしては非常に低い水準となっています。
新しいファンドであるため純資産残高は少ないですが、今後成長が期待できる投資信託です。



上場はしておらず、SBI証券にて購入が必要なんだワン!
グローバルX AI&ビッグデータ ETF
- 東証コード:223A
- 運用会社:Global X Japan
- 経費率:年0.7075%
- 投資対象:先進国のAI(人工知能)およびビッグデータ関連企業
このETFは、「Indxx Artificial Intelligence & Big Data Index」というテーマ型の株価指数をベンチマークとするインデックスファンドです。
AI関連事業を4つのカテゴリーに分類しており、
(1)AI開発、(2)AIを活用したサービス提供(AIaaS)、(3)AI関連ハードウェア製造、(4)量子コンピュータ開発となっています。



東証に上場しているから日本円で購入できるワン!
メリット
- AIとビッグデータという成長分野への同時投資
- 新NISA成長投資枠で購入可能
- ETFのため流動性が高く売買しやすい
量子コンピュータがメインのカテゴリーではありませんが、AI関連事業に幅広く投資できるETFです。
投資信託で量子コンピュータに投資するメリット





投資信託で量子コンピュータに投資するメリットって何かな?
投資信託やETFを使って量子コンピュータに投資することには、個別株投資にはないメリットがあります。
ここでは主な2つのメリットを解説します。
分散して投資できる
量子コンピュータ関連の個別株に投資する場合、特定企業の技術開発の成否に左右されるリスクや、極めて高いボラティリティ(価格変動)が懸念点です。
投資信託・ETFを利用することで、リスクを抑えられます。
- 数十社に分散投資できる
- 特定企業の失敗が全体に与える影響が限定的
- 価格変動が個別株より穏やか



単一銘柄リスクを回避できるのは大きなメリットだワン!
複数の関連技術・企業に同時投資できる
量子コンピュータの分野では、超伝導方式、イオントラップ方式、光量子方式、中性原子方式など、複数の技術方式が開発競争を繰り広げています。



どの技術が一番伸びるのだろう…
投資信託を通じて複数の会社に同時に投資することで、これらを網羅できます。
また、量子コンピュータのみに特化せず、次世代テクノロジー全般への分散投資も実現します。
- 複数の技術方式に同時投資
- 関連するAI・半導体企業にも投資
- 市場全体の成長から恩恵を受けられる



技術の不確実性をカバーできるのは安心だね!
投資信託で量子コンピュータに投資するデメリット


一方で、投資信託やETFで量子コンピュータに投資することには、いくつかのデメリットも存在します。
投資判断をする前に、これらのデメリットもしっかり理解しておきましょう。
流動性リスク
ETFの場合と投資信託の場合で、それぞれ流動性リスクがあります。
ETFの場合、出来高が少ない銘柄に注意が必要です。
出来高が少ないと、思い通りのタイミングで取引できず、希望価格で売買が成立しないリスクがあります。



短期的な利益を得ようとするのは難しそうだね…
一方の投資信託は、基準価額が1日1回しか算出されず、リアルタイムでの売買もできません。
また換金までに時間がかかることが多く、解約申込から入金まで数営業日必要になります。



それぞれの流動性を知っておくことが大切だよ!
純粋な量子コンピュータ投資は難しい
現時点で入手可能なファンドの多くは、AI・機械学習企業や半導体関連企業も含む幅広いポートフォリオとなっています。
海外にはDefiance Next Gen Quantum Computing & AI ETF(QTUM)など、量子コンピュータ特化型ETFがありますが日本の証券会社では購入できません。



なんで純粋な量子ファンドが少ないの?
量子コンピュータに完全特化したファンドが少ないのは、以下のような理由が挙げられます。
- 量子コンピュータ専門企業が少ない:多くの企業は量子コンピュータ以外の事業も展開
- 市場規模がまだ小さい:投資可能な銘柄が限られる
- リスク分散:高リスクを軽減するため関連分野も組み入れ
純粋な量子コンピュータ比率は、ポートフォリオ全体の数割程度が一般的です。
信託報酬などのコストがかかる
投資信託やETFの保有には、信託報酬をはじめとするコストがかかります。
| ファンド名 | 経費率・信託報酬 | 100万円投資時の年間コスト |
|---|---|---|
| SBI 次世代テクノロジー戦略 | 0.99% | 9,900円 |
| グローバルX AI&ビッグデータ | 0.7075% | 7,075円 |
投資信託の場合、信託報酬は運用資産から自動的に差し引かれるため、長期投資では見えないコストとして積み重なります。
その他にも売買手数料や信託財産留保額など、追加のコストが発生することがあるため、ファンド選びの際は必ず確認しましょう。
量子コンピュータ投資信託におすすめの証券会社





どの証券会社で買えばいいのかな?
量子コンピュータ関連のファンドを購入する際、証券会社選びは重要です。
ここでは、おすすめの証券会社3社をご紹介します。
SBI証券


特徴
- 米国株・ETFの取扱銘柄数が4,000銘柄超
- 米国株の定期買付サービスがある
- 米ドル為替手数料が無料
おすすめポイント
- SBI次世代テクノロジー戦略ファンドを購入可能
- NISA口座での米国株買付手数料が無料
- Vポイント・Pontaポイント・dポイントが貯まる&使える



国内投資信託も米国ETFも両方購入したい人におすすめだワン!
\ 国内株式個人取引シェアNo.1! /
SBI証券なら1株から日本株に投資できます。
優待株・高配当株もお任せ!クレカ積立でポイントも貯まる


楽天証券


特徴
- 投資信託の取扱本数が業界トップクラス
- 楽天ポイントで投資できる
おすすめポイント
- NISA口座での米国株式・ETF売買手数料が無料
- 楽天ポイントが貯まる&使える
- 日経テレコンが無料で読める



楽天経済圏を活用している人には特におすすめだね!


マネックス証券


特徴
- 米国株取引に強いネット証券
- 取扱銘柄数が5,000銘柄超
- 米国株買付時の為替手数料が無料
おすすめポイント
- 米国ETF 22銘柄の買付手数料が実質無料
- 「銘柄スカウター」など米国株分析ツールが充実
- 米国株専用アプリ「トレードステーション米国株」が利用可能



米国ETFへの投資を中心に考えている人におすすめだね!


【まとめ】量子コンピュータは投資信託を通じて投資できる!





量子コンピュータへの投資方法がよく分かったよ!
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
かぶリッジの結論
- 量子コンピュータ関連企業への投資は可能だが、純粋な量子専門ファンドは限定的
- 注目ファンドは「SBI次世代テクノロジー戦略ファンド」「グローバルX AI&ビッグデータ ETF」の2つ!
- 新NISA成長投資枠で購入可能で、長期投資に最適
量子コンピュータ市場は成長初期の今こそ、長期投資を始める好機といえるでしょう。
ただし、量子コンピュータ投資はハイリスク・ハイリターンです。
必ず余裕資金で、ポートフォリオ全体のバランスを考えながら投資することが重要です。



まずは少額から、新NISA口座を活用して、量子コンピュータ技術への投資を始めてみよう!
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