
FFRIセキュリティの株価は今後どうなるんだろう?
このようなお悩みを解決します。
かぶリッジの結論
- 日本のサイバーセキュリティ市場は年平均成長率11.89%で2030年には39.8億ドルに拡大予想
- 純国産技術「FFRI yarai」による先読み防御技術が競争優位性を確立
- 官公庁向けサービス案件が好調で、関連会社を通じて国策案件(K Program)関連事業に参画
FFRIセキュリティは、サイバーセキュリティ技術の研究開発を基盤に、セキュリティ製品やサービスを提供する企業です。
純国産のサイバーセキュリティコア技術を手掛ける、国内では数少ない存在として大きな注目を集めています。
世界的にサイバー攻撃は年々増加し、企業や政府機関にとってサイバーセキュリティ対策は喫緊の課題となっています。
その中で、独自技術を強みに持つFFRIセキュリティは、需要の高まりを背景に成長が期待される企業といえます。
本記事では、同社の株価の今後の見通しや将来性について、詳しく解説していきます。


執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
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FFRIセキュリティの将来性は?3つの理由を解説


💡このパートの要約
- 国内のサイバーセキュリティ市場は今後さらに拡大する予想
- 純国産の先読み防御型セキュリティ技術を持つ
- 官公庁向けサービスが拡大しており、公共部門での需要が増加



FFRIセキュリティの将来性はどうなんだろう?
ここでは、将来性を裏付ける3つの理由を解説します。
急成長するサイバーセキュリティ市場
FFRIセキュリティの成長を後押しする最大の要因は、日本のサイバーセキュリティ市場の急速な拡大です。
グローバルインフォメーションの調査によると、日本のサイバーセキュリティ市場規模は2025年に22億7,000万米ドルに達する見込みです。
その後も年平均11.89%で成長し、2030年には39億8,000万米ドルへ拡大すると予測されています。
- 2025年:22.7億米ドル
- 2030年:39.8億米ドル
- 年平均成長率:11.89%
世界のサイバーセキュリティの市場は、これまで大きく拡大してきました。


この成長を支える背景には、リモートワークの普及、DXの加速、そして日々進化する新たなサイバー脅威の存在があります。
こうした環境の中で、強力かつ包括的なセキュリティ研究能力を持つ企業が求められており、FFRIセキュリティはそのニーズに応えられる数少ない存在といえます。
純国産技術による競争優位性
FFRIセキュリティの最大の強みは、純国産のサイバーセキュリティ技術にあります。
同社の主力製品である次世代エンドポイントセキュリティ製品「FFRI yarai」には、世界に先駆けて開発された先読み防御技術が搭載されています。
これにより、標的型攻撃の引き金となる未知・既知の脆弱性攻撃や、未知のマルウェア攻撃からシステムを保護します。



従来型のパターンマッチング方式とは異なり、ヒューリスティックな検出技術を追求している点が特徴だね!
これにより、未知の攻撃に対しても柔軟に対応できる高い防御力を実現しています。
- パターンファイルに依存しない「先読み防御」技術
- 未知のマルウェア攻撃も検知・防御
- システム負荷を抑えた効率的な防御
- 検知するだけでなく「止める」ことが特徴
国内市場では、多くのセキュリティ製品が海外製に依存しているのが現状です。
その中で、FFRIが持つ純国産の技術は経済安全保障の観点からも高く評価され、強力な競争優位性につながっています。
官公庁案件の拡大とナショナルセキュリティ需要
FFRIセキュリティの成長を支える重要な要因として、官公庁向けサービス案件の拡大が挙げられます。
ナショナルセキュリティ・サービスは前年同期比で16.1%増となり、公共部門での需要が確実に高まっています。
政府は「サイバーセキュリティ産業振興戦略」を策定し、国内産業・技術基盤の強化を進めています。
さらに、同社は、関連会社を通じて国策案件(K Program)に参画しています。(K Programでの取り組みP.28)
K Programは「経済安全保障重要技術育成プログラム」の通称で、内閣府主導で創設された経済安全保障を強化・推進するための国策プログラム (NEDO National Archives of Japan)です。
これは国産セキュリティ企業への支援を含む包括的な政策パッケージであり、FFRIセキュリティのような純国産技術を持つ企業にとって追い風となっています。
- 大規模な研究開発の推進
- 有望なセキュリティ・スタートアップの製品・サービスの試行的活用
- 国内商流を担うSI事業者とベンダーとのマッチング支援
これらの政策により、FFRIセキュリティは今後10年間で大きな成長機会を得ることが期待されます。
特に、官公庁との関係強化と政策支援の両輪によって、同社は持続的な成長を実現する可能性が高いといえるでしょう。
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FFRIセキュリティの事業内容・業績


💡このパートの要約
- 「FFRI yarai」を中心としたサイバー・セキュリティ事業が中心
- 2025年3月期は売上高30.3億円、営業利益8.2億円と3期連続で過去最高を更新
- 2026年3月期は売上高42.6億円(前年比+40.2%)を見込む
ここでは、FFRIセキュリティの事業内容や業績について詳しく見ていきます。
事業内容
FFRIセキュリティは以下の2つを中心に事業を展開しています。
サイバー・セキュリティ事業
FFRIセキュリティの主力事業は、マルウェアや脆弱性攻撃を高精度に検知・防御するエンドポイントセキュリティ製品「FFRI yarai」です。
同社のセキュリティ・リサーチ・チームは、多様化・複雑化するサイバー脅威に対応するための高い技術力を備えた専門家集団です。
以下のような幅広いサービスを提供しています。
- エンドポイントセキュリティ製品「FFRI yarai」の開発・販売
- ペネトレーションテスト
- マルウェア解析サービス
- ナショナルセキュリティ関連サービス
また、国際的なセキュリティカンファレンスで研究成果を発表するなど、業界トップレベルのエンジニアが複数在籍しています。
こうした高度な技術力を背景に、同社は信頼性の高い製品・サービスを市場に提供し続けています。
ソフトウェア開発・テスト事業
サイバー・セキュリティ事業に加えて、ソフトウェア開発・テスト事業も展開しています。
ソフトウェア開発・テスト事業では、企業や公共機関が導入するシステムやアプリケーションに対して、品質保証やセキュリティの観点からテストを行い、安全性と信頼性を高める役割を担っています。
特に、近年のDXの進展に伴い、システム開発需要が拡大していることから、この分野の重要性は増しています。
業績



FFRIセキュリティの業績はどうなのかな?
FFRIセキュリティの業績は、以下の通りです。
決算期 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 | 2026年3月(予想) |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,779 | 1,952 | 2,446 | 3,039 | 4260 |
営業利益 | 103 | 202 | 497 | 817 | 914 |
経常利益 | 156 | 247 | 540 | 880 | 964 |
当期純利益 | 120 | 187 | 432 | 687 | 715 |
単位:百万円
FFRI yarai シリーズのOEM販売が好調に推移し、安全保障関連のセキュリティ・サービス案件の増加によって売上高は前年比+24.2%と大幅に増加しました。
エンジニアの待遇向上や採用活動の強化を行い、人件費は増加しましたが、営業利益も前年比+64.1%の8億1,700万円。



3期連続で過去最高の業績を記録しているね!
一方で、2026年3月期の業績予想については以下の通りです。
2026年3月期の連結業績予想
- 売上高:4,260百万円(前年比+40.2)
- 営業利益:914百万円(前年比+11.9)
- 税引き前利益:964百万円(前年比+9.5)
- 当期利益:715百万円(前年比+4.1)
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FFRIセキュリティの株価は今後どうなる?


💡このパートの要約
- PERは88.5倍、PBR22.02倍(9月24日時点)と現在はやや割高な水準
- 国内のサイバーセキュリティ需要拡大を背景に株価が大幅に上昇
- 高バリュエーションや競合リスクなどのリスクには注意



FFRIセキュリティの今後の株価の動きは?
FFRIセキュリティの今後の株価の動きについて、以下の観点から分析していきます。
業績好調による株価上昇期待
まずは株価の動きから確認していきましょう。



2025年になってから株価は大幅に上昇しているね!
FFRIセキュリティの株価上昇を支える最大の要因は、日本国内で急拡大するサイバーセキュリティ需要にあります。
PERは88.5倍、PBR22.02倍(9月24日時点)と割高な水準ではありますが、市場は将来的な成長余地を織り込んでいます。
配当利回りは0.18%と低い水準ですが、前期は増配を行っており、株主還元には前向きな姿勢がうかがえます。
今後の業績拡大に伴い、さらなる増配余地も期待できるでしょう。
市場拡大の恩恵と競争環境
FFRIセキュリティは、急成長するサイバーセキュリティ市場の恩恵を大きく受けることが期待されています。
サイバー攻撃関連の通信数は年々増加しており、2023年には過去最高を記録しました。
企業のDX推進や工場のIoT化が加速する中で、サイバーセキュリティはすべての企業にとって避けて通れない課題となっています。
今後、サイバーセキュリティ需要がさらに拡大していくのは明らかであり、こうした市場成長の恩恵を受けてFFRIセキュリティは事業拡大の大きなチャンスを手にするでしょう。
同時に競争環境は一層激しくなりますが、純国産技術を武器にした同社がどのようにシェアを伸ばしていくのか、投資家からの注目が集まっています。
投資における注意点とリスク要因
FFRIセキュリティに投資を検討する際は、将来性と同時にリスク要因にも目を向ける必要があります。
- PER 88.5倍の高バリュエーション
- 配当利回り0.18%の低い株主還元
- 技術革新のスピードが求められる業界特性
- 海外大手企業との競合激化
したがって、FFRIセキュリティへの投資はリスクを伴うものの、将来の成長性と市場拡大の可能性を見極めつつ、長期的な視点で判断することが求められます。
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【まとめ】FFRIセキュリティの将来性は?





FFRIセキュリティの将来性について、よくわかったよ!
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
かぶリッジの結論
- 成長性:市場拡大と技術優位性による持続的成長期待
- 収益性:ROE 27.65%の高い収益性と業績改善
- 安全性:純国産技術と政府支援による競争優位性
FFRIは中長期的な成長株として魅力的な投資対象といえます。
年平均成長率11.89%で拡大する日本のサイバーセキュリティ市場において、純国産技術「FFRI yarai」による先読み防御技術は明確な競争優位性を持っています。
政府のサイバーセキュリティ産業振興戦略による支援も追い風となっており、官公庁案件の拡大が期待されます。
ただし、予想PER 87.9倍の高いバリュエーションや配当利回り0.18%の低い株主還元、激化する競争環境などのリスク要因も存在します。
投資を検討する際は、これらのリスクを十分に理解した上で、中長期的な視点で判断することが重要です。