先週の日経平均は前週末比1021円高、TOPIXは76P高でした。
個別銘柄は、オルガノ(6368)が週間で26%高でした。第1四半期の決算を発表し、営業利益は69.5億円で前年同期比73.8%増となりました。また、上半期予想を従来の115億円から148億円に上方修正した事が好感されました。海外における電子産業分野の大型プラント案件の上期の工事進捗が想定を上回りました。
養命酒製造(2540)が大幅高でした。米ブルームバーグ通信が、「薬用酒メーカーの養命酒製造が非公開化を検討していることが6日、分かった」と報じた事が材料視されました。株価にプレミアムを上乗せしてTOBが実施されるとの思惑が広がりました。
NTN(6472)は、第1四半期の決算を発表し、営業利益は69.8億円で前年同期比53.9%増となり、市場予想を30億円ほど上回った事で週間19%高でした。変動費や経費の削減が奏功しました。
ソフトバンクグループ(9984)が上場来高値を更新しました。26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、最終損益は4218億1900万円の黒字が評価されました。SVF(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)による投資利益の拡大などが業績に貢献しました。
一方で、中外製薬(4519)が大幅安でした。同社が創薬し米イーライリリーに全世界での開発・販売権を譲渡した経口肥満症薬「オルフォルグリプロン」の最終段階の臨床試験(治験)結果が発表されました。この結果が期待を下回った事が嫌気されました。
浜松ホトニクス(6965)は、第3四半期の決算を発表し、4-6月期営業利益は15.1億円で前年同期比71.2%減がネガティブ視されました。通期予想は従来の241億円から180億円に下方修正しました。
シスメックス(6869)が売られました。日本・中国売上高が軟調で、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比58.7%減の45.5億円に大きく落ち込みました。
日東紡績(3110)は、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比8.9%減の43.4億円に減った事がネガティブ視され下落しました。為替差損発生で第1四半期は経常減益が理由としています。
今朝のNYダウは200ドル安、ナスダックは64P安、S&P500は16P安でした。
トランプ大統領は中国製品に対する高関税の再発動をさらに90日間延期する大統領令に署名しました。
個別銘柄は、AI向けクラウドサービスを手掛けるコアウィーブが大幅高でした。アナリストが強気姿勢を維持し、目標株価を従来の66ドルから135ドルに引き上げが好感されました。
以下の大麻株が買われました。
- ティルレイ
- キャノピー・グロース
トランプ大統領が、マリファナをより危険性の低い薬物に再分類するかどうかを検討しており、今後数週間以内に決定すると述べたことが材料視されました。
今日の予定
●8/12(火)
【国内】
7月マネーストック(8:50)
【決算】
横浜ゴム、上組、GMOインターネット、GMOインターネットグループ、ワコールホールディングス、ショーボンドホールディングス、ミライト・ワン、沢井製薬ホールディングス、マイクロニクス、JACR、Tナカヤマ、丸全昭和運輸、カバー、松屋フーズ、プレミアムウォーターホールディングス、片倉工業、大和冷機工業、建設技術研究所、スター精密、K&Oエナジーグループ、応用地質など
【海外】
独8月ZEW景況感指数(18:00)
米7月消費者物価指数(CPI)(21:30)
米7月財政収支(8/13 3:00)
>>より詳しいニュースや市場のポイントは『元証券ディーラー【たけぞう】が毎朝配信する株式情報』をチェック!
※CAMPFIREコミュニティ内の詳細ページに遷移します

執筆者:たけぞう
合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
書籍:50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資