※本記事は2024年に公開されたもので、一部の情報や数値を最新版に改訂していますが、内容により古いデータが含まれる場合があります。
『かぶリッジのファンド情報』では、ファンド(投資信託)の特徴や過去のリターン、評価などを独自目線でご紹介します。
本記事では、「ニッセイ 外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」の評価や利回りについて分かりやすく解説します。

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
ニッセイ 外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>をひとことで言うと
ニッセイ 外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>は日本を除く主要先進国の株式に投資するインデックスファンドです。
ベンチマークはMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)で、日本を除く主要先進国の約1,200銘柄に投資します。
実績は申し分なく、信託報酬も0.09889%で、最安水準と魅力的な銘柄となっています。

NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象だよ!
ニッセイ 外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>の基本情報
それでは、ニッセイ 外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>の基本情報を確認していきましょう。
| 項目 | ニッセイ 外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし> |
|---|---|
| 設定日 | 2013/12/10 |
| 償還日 | 無期限 |
| 運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
| 買付単位 ※1 | スポット購入:100円以上1円単位 積立:100円以上1円単位 |
| 売却単位 ※1 | 1円以上1円単位 1口以上1口単位 |
| 買付手数料 | なし |
| 信託報酬 | 0.09889% |
| 分配金利回り | ー |
| 純資産額 | 858,376万円 |
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
※1.楽天証券を参考にしていますが、買付単位・売却単位は証券会社によって異なります。
主として、「ニッセイ外国株式インデックスマザーファンド」を通じて、実質的に日本を除く世界主要先進国の株式に投資することにより、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざす。原則、為替ヘッジを行わない。
運用方針



10年以上も続く歴史のあるファンドなんです。
組入国の比率
| 国・地域 | 比率 |
|---|---|
| アメリカ | 75.9% |
| イギリス | 3.9% |
| カナダ | 3.4% |
| フランス | 2.9% |
| ドイツ | 2.8% |
| スイス | 2.5% |
| オーストラリア | 1.8% |
| オランダ | 1.3% |
| スウェーデン | 1.0% |
| その他 | 4.6% |
2025年6月末時点



アメリカが7割強を占めているね!
組入銘柄TOP10
組入れ銘柄TOP10は以下の通りです。
| 銘柄 | 比率 |
|---|---|
| エヌビディア(NVDA) | 5.4% |
| マイクロソフト(MSFT) | 4.9% |
| アップル(APPL) | 4.3% |
| アマゾン(AMZN) | 3.0% |
| メタ・プラットフォームズ(META) | 2.3% |
| ブロードコム(AVGO) | 1.7% |
| アルファベットA(GOOGL) | 1.5% |
| テスラ(TSLA) | 1.3% |
| アルファベットC(GOOG) | 1.2% |
| JPモルガン・チェース(JPM) | 1.1% |
2025年6月末時点
MSCIコクサイは時価総額を基準として組入れ比率を決めているため、現在株式市場から注目されている半導体企業や巨大ハイテク企業が上位を占めています。
また、組入れ銘柄数は1,143社で、TOP10の割合が約25%程度と銘柄に関して幅広く分散投資されていると言えるでしょう。



ここ1年でエヌビディアが一気にトップへ躍り出ましたね。
販売証券会社
「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」を取り扱っている主要な証券会社は、以下の通りです。
| 銘柄 | 主要販売証券会社 |
|---|---|
| ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 楽天証券 SBI証券 三菱UFJ eスマート証券 松井証券 マネックス証券など |
過去のリターン
ニッセイ 外国株式インデックスファンドの過去の騰落率は以下のようになっています。
| 期間 | ファンド | ベンチマーク |
|---|---|---|
| 1ヵ月 | +4.8% | +4.7% |
| 3ヵ月 | +7.5% | +7.5% |
| 6ヵ月 | -1.6% | -1.6% |
| 1年 | +4.0% | +3.9% |
| 3年 | +74.3% | +73.7% |
| 設定来 | +341.1% | +341.5% |
2025年6月末時点
運用期間は10年を超え、設定来は341.5%のプラスとなっています。
基準価額が設定来4倍を超えている点は高く評価できるでしょう。
ニッセイ 外国株式インデックスファンドの基準価額と純資産総額の推移は以下のようになっています。


しっかりとベンチマークに連動した運用実績となっていて、純資産総額も2025年7月時点で8,600億円に迫るなど右肩上がりになっています。
一時的に資金流出額が大きくなることもあるものの、長期的なスパンで見ると、基準価額、純資産ともに順調に推移しています。



米ハイテク企業の好業績が追い風となっているよ!
ニッセイ 外国株式インデックスファンドの評価・評判



ニッセイ 外国株式インデックスファンドは5段階評価でいくつ?
ニッセイ 外国株式インデックスファンドの評価はズバリ4です。
理由としては、以下が挙げられます。
- 低い信託報酬
- 銘柄に偏りがある
まず、過去7回の信託報酬の引き下げを行い、直近では0.1%を下回っており、信託報酬が業界最安水準であることは非常に高評価です。
騰落率は順調に推移しており、低いコストを武器に純資産額もこれからの流入でさらに伸びるでしょう。
一方で、リスク分散の観点から、やや偏りが見受けられリスクがあることは注意が必要です。
米国株が約7割、セクターにおいても情報技術関連株が約25%とやや高く、年間収益率は少し波があります。



S&P500よりもリスクは低いけど、オルカンよりはリスクが高いというイメージです。
類似ファンド



他の同じようなファンドとは何が違うんだろう?
類似ファンドである「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」「iFree 外国株式インデックス」「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の3つとそれぞれ比較してみましょう。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと比較
| ニッセイ 外国株式インデックスファンド | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | |
|---|---|---|
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
| 投資対象 | 先進国株式(日本を除く) | 先進国株式(日本を除く) |
| 構成銘柄数 | 1,143銘柄 | 1,142銘柄 |
| 購入時手数料 | なし | なし |
| 純資産額 | 858,376百万円 | 977,847百万円 |
| 信託報酬 | 0.09889% | 0.09889% |
どちらもベンチマークは同じで日本を除く先進国株式を投資対象としています。
純資産額や構成銘柄にそれほど差はなく、信託報酬に関しても差異がありません。



この2つはほとんど大きな違いがありません。どちらを選んでも変わらないでしょう。
iFree 外国株式インデックスと比較
| ニッセイ 外国株式インデックスファンド | iFree 外国株式インデックス | |
|---|---|---|
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
| 投資対象 | 先進国株式(日本を除く) | 先進国株式(日本を除く) |
| 構成銘柄数 | 1,143銘柄 | 1,148銘柄 |
| 購入時手数料 | なし | なし |
| 純資産額 | 858,376百万円 | 83,841百万円 |
| 信託報酬 | 0.09889% | 0.209% |



iFree 外国株式インデックスは手数料が高いね…
どちらもベンチマークは同じで、日本を除く先進国株式を投資対象としています。
純資産額では、ニッセイ 外国株式インデックスファンドに軍配が上がり実績の高さが垣間見えます。
また、コストの観点からもニッセイ 外国株式インデックスファンドの方が低く、同じベンチマークである以上信託報酬が低いニッセイ 外国株式ファンドの方がおススメです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と比較
| ニッセイ 外国株式インデックスファンド | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | |
|---|---|---|
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス |
| 投資対象 | 先進国株式(日本を除く) | 全世界株式 |
| 構成銘柄数 | 1,143銘柄 | 約2,507銘柄 |
| 購入時手数料 | なし | なし |
| 純資産額 | 858,376百万円 | 6,825,758百万円 |
| 信託報酬 | 0.09889% | 0.05775% |



eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称は「オルカン」だよ!
オルカンは日本を含む先進国および新興国の株式等を投資対象としているため、両者の大きな違いは、銘柄に日本・新興国を含むか否かです。
また、オルカンの純資産額は3兆円に迫っており、新NISAでS&P500と並び最も注目されている銘柄です。
オルカンは低コストに加えてパフォーマンスも良いので、投資初心者の方には特におすすめです。



高いリターンを狙うなら先進国株式を、より幅広く分散したいならオルカンを選ぶと良いでしょう。
【まとめ】かぶリッジ編集部は投資したい?



かぶリッジ編集部さんはこのファンドに投資したいと思いますか?
100万円の元本があったとして、どれくらいこのファンドに投資しますか?



70万円は投資します。
オルカンよりもややパフォーマンスが高く、アメリカ以外の先進国株式にも投資できるのは魅力的です。
個人的には新興国株式はインドなど選別して投資したいので、インデックスファンドは先進国株式のみが良いと思っています。
実は私のNISA積立投資枠のほとんどは、ニッセイ 外国株式インデックスファンドに投資しています!


また、自分の金融資産を考えたとき、給与が日本円であるため円の保有比率が高くなる傾向にあると思います。
リスク分散の観点から、日本を除く先進国にまるっと投資できる点をかなり評価しています。
※為替ヘッジもないため、円安になれば円換算の評価額が上がります。



残りの30万円は日本株、インド株など他の資産に投資します。
自分の資産で円が多いという方は、オルカンではなくニッセイ 外国株式インデックスファンドも検討してみてはいかがでしょうか!


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