かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
木徳神糧(2700)は1月28日の大引け後に、業績および配当修正を発表しました。
同社は、米穀、飼料、鶏卵、その他食品等の仕入、加工、販売並びに輸出入などを行う卸売業の企業で米穀卸は首位級です。
おにぎりや弁当に適した新品種のコメを生産者から直接調達し、セブンイレブン向けに全量供給を行っています。
今回の上方修正と増配の詳細は以下の通りです。
今回の修正では、2025年3月期の営業利益は前回発表時より21.1%増の2,300百万円、経常利益は20.0%増の2,400百万円としました。
修正理由としては、以下のような点が考えられます。
- 米の価格が高騰するなか、同社は安定調達を重視しつつ機動的な調達を推進し原価の低減に尽力したこと
- 適時適切に得意先への価格転嫁を進め、安定供給に努めたこと
- 販売促進にかかる費用が減少したこと
こうした上方修正に伴い、普通配当も100円から130円に引き上げられました。
また同社は、配当だけでなく株主優待にも力を入れていることから、個人投資家を大切にしている企業であることが伺えます。
株主優待は以下の通りで、権利確定月は6月と12月の年2回です。
6月末時点で200株以上400株未満保有 | 2,000円相当の米穀製品等 または社会貢献活動に対する寄付 |
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6月末時点で400株以上保有 | 4,000円相当の米穀製品等 (うち 2,000 円相当は「切り餅」) または社会貢献活動に対する寄付 |
12月末時点で100株以上保有、保有期間3年未満 | 2,000 円相当の米穀製品等 |
12月末時点で100株以上かつ3年以上保有 | 4,000円相当の米穀製品等 |
米穀製品としては、以下のような無洗米が一例として挙げられています。
米の価格が高騰し続けている現在、年に2回お米を優待として頂けるのは嬉しいですよね。
同社の株価推移は以下の通りです。
このチャートから、同社は決算や情報開示の結果が株価に反映しやすい企業と言えます。
2024年2月の下落は「譲渡制限付株式報酬制度の導入」の発表が、5月の下落は2024年12月期1Q決算にて営業利益が前四半期比約40%減少した影響が表れています。
ということは、今回の上方修正および増配の発表はプラスの影響として株価の上昇に繋がる可能性があります。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 木徳神糧株式会社 |
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市場・証券コード | 東証スタンダード・2700 |
時価総額 | 96.56億円 |
PER・PBR | 7.06倍・0.65倍 |
1/28 終値 | 5,660円 |
1ヵ月前の株価 *12/27 終値 | 5,570円 |
ひとこと
木徳神糧の上方修正や増配を聞いたとき、まさに「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざのようだと感じました🌾✨
会社が成長しても慢心することなく、増配と優待で株主への感謝がしっかり伝わるのが素敵です。
お米の優待は実用的で、株主にとって非常に魅力的ですね🍚
この調子で今後も株価に期待大です!