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日本特殊陶業(5334)、東芝マテリアルを約1,500億円で買収

日本特殊陶業(5334)、東芝マテリアルを約1,500億円で買収

かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。

ニュース内容

日本特殊陶業(5334)は11月25日、セラミック素材技術を強化するために東芝マテリアル株式会社を約1,500億円で買収し子会社することを決定しました。

日本特殊陶業は、「環境・エネルギー」「モビリティ」「医療」「情報通信」の4分野を注力領域と捉え、セラミック素材技術と親和性の高い領域・事業から本格的な事業化に向けた投資及び製品開発を進めています。

中でも、窒化ケイ素を利用した電気自動車(EV)等のモーター用軸受けのセラミックボールでは、システム電圧の高電圧化に伴い市場が拡大していることから、パワー半導体用の窒化ケイ素放熱基板なども有力な事業候補と捉えています。

同社は、東芝マテリアルが車載・半導体・医療・環境エネルギー分野などで長年培ってきた材料設計技術、プロセス技術及び製品応用技術などを活用することができると考えています。

また、東芝マテリアルにおいては、同社の持つセラミック技術との融合ならびにグローバルネットワークの活用を通じた顧客基盤の拡充・サポート体制強化が期待できるなど、さまざまな面においてシナジーを実現できると判断し、本件株式取得が決定されました。

以下は、日本特殊陶業の直近1年の株価推移です。

10月31日、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比9.1%増の503億円に伸び、従来の減益予想から一転して増益で着地。

また、通期の同利益を従来予想の830億円から950億円(前期は826億円)に14.5%上方修正し、増益率が0.4%増から14.9%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしました。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の166円から177円(前期は164円)に増額修正しました。

好調な業績を受けて上昇している株価に対して、本買収が追い風となるのか注目が集まります。

詳細は同社IRニュースをご確認ください。

企業情報・株価

企業名日本特殊陶業株式会社
市場・証券コード東証プライム:5334
時価総額9,524億04百万円
PER・PBR10.0倍・1.46倍
11/25終値4,780円
1ヵ月前の株価
*10/25終値
4,240円

ひとこと

直近の決算では過去最高の純利益を記録するなど、業績は好調のようです📈

本発表を受け、買収金額がやや高いのではないかといった声も見受けられました。

経営陣の思惑は如何に?

本買収が成功すれば、上場来最高値も見えてくるでしょう👀

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