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鹿島建設(1812)上方修正。土木事業の追加変更契約獲得や施工が着実に進捗

鹿島建設(1812)土木事業の追加変更契約獲得や施工の着実な進捗で上方修正

かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。

ニュース内容

鹿島建設株式会社(1812)は11月12日、第2四半期決算を発表しました。

連結経営成績は以下の通りとなっています。

  • 売上高:1兆3216億58百万円(前年同期比+1.2%)
  • 営業利益:480億90百万円(同▲27.6%)
  • 経常利益:489億58百万円(同▲32.8%)
  • 親会社株主に帰属する中間純利益:351億47百万円(同▲29.8%)

減益の要因は主に2つ。

  1. 建設事業において、施工初期段階の工事が多かったことで売上高が減少し、建設コストの上昇を受け売上高総利益も低下したこと。
  2. 不動産販売事業における売上高や売上総利益が減少したこと

一方で25年3月期の通期連結業績予想の数値は上方修正されました。

  • 売上高:2兆7800億00百万円(前回発表比+0.7%)
  • 営業利益:1400億00百万円(同+6.1%)
  • 経常利益:1440億00百万円(同+5.1%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:1160億00百万円(同+10.5%)
  • 1株当たり当期純利益:245円70銭(前回発表予想222円47銭)

上方修正の要因としては、土木工事における大型受注の追加変更契約を獲得したことや施工の着実な進捗を重ねていることが主因です。

さらに国内開発事業の販売事業における収益性が向上する見込みであることも修正の要因となっています。

以下は決算発表前後の株価推移です。

決算発表後、株価は急落するも、後場で回復。

営業利益減少の要因が後場のうちに分析されて、今回の決算がそこまでネガティブなものではないという見方が広がったと考えられます。

さらに、上方修正がリリースされたことも安心材料となったと考えられます。

くわしくは会社のIR資料をご確認ください。

企業情報・株価

企業名鹿島建設株式会社
市場・証券コード東証プライム:1812
時価総額1兆4884億円
PER・PB12.72倍・1.12倍
11/12終値2,707.5円(+2,52%)
1ヵ月前の株価
*10/11終値
2654.5円

ひとこと

営業利益の減少要因まで踏み込むと、工事の進捗度合いが偏っていて売上高が減少していたり、ボラティリティの激しい販売用不動産の売上が悪かったりなど、一過性の部分での減益決算だったように思います。

そこに上方修正でポジティブな事業環境が示唆されたことで、市場に安心感が広がりました。

最近の相場は決算プレイの流行に伴い、決算直後のプライシングが必ずしも決算の内容を正しく反映しなくなってきています。逆にそういった「市場のミス」を自分の「利益のチャンス」にしていけるといいですね💛

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