
・ルネサスエレクトロニクスの今後の業績は?
・ルネサスエレクトロニクス株は買った方が良い?
このようなお悩みを解決いたします。
この記事の結論
- 車載用の半導体に強みがある
- 総務省による5G基地局の増加で成長が期待できる
- ルネサスエレクトロニクス株を「買い」と評価するアナリストが多い
日本を代表する半導体企業、ルネサスエレクトロニクス(6723)をご紹介します。
同社は半導体の一つであるマイコンを製造している企業です。



マイコンってどういうものなの?
マイコンは複数の機能・装置をまとめてチップ化したもので、電子部品の心臓部を構成している部品です。
同社は自動車、産業、インフラ、IoT分野など幅広い業界に提供している、産業発展には欠かせない企業です。
そんな同社の株は買い時なのでしょうか?
今回は、ルネサスエレクトロニクスのビジネスモデルや業績予測など、投資に役立つ内容を解説しています。



この記事を読めば、ルネサスエレクトロニクス株への投資判断の参考になるワン!


執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
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ルネサスエレクトロニクスはどんな会社?


まずは、ルネサスエレクトロニクスの沿革やビジネスモデルについて見ていきましょう。
会社概要
ルネサスエレクトロニクス株式会社は、2002年創立の日本を代表する半導体メーカーです。
代表取締役社長 | 柴田 英利 |
---|---|
所在地 | 東京都江東区 |
株価 | 2,530円 |
時価総額(10/27終値) | 4,732,656百万円 |
配当金 前期実績 配当金 今期予想 | 28円/株 0円/株 |
優待情報 | なし |



同社は23年12月期に、19年ぶりに復配したんだワン!
同社の歴史、沿革については以下の画像をご覧ください。


同社は日立製作所、三菱電機、NECの半導体部門を起源としていて、歴史ある強力な技術基盤を築くことができています。
強みのあるマイコンに加えて、シナジーの高いアナログ製品の強化もM&Aを通じて行いました。



アナログ製品ってどういうものなの?
アナログ信号と呼ばれる電気や音声、圧力、温度など、連続していて数値化されていない情報を、PCが処理できる0と1のデジタル信号へ変換する役割を持っています。



他社との統合や買収を通じて、事業を拡大したんだね!
同社は、従業員への行動指針として「Renesas Culture」を掲げており、その内容は以下のようになっています。





この行動指針が導入された2020年以降、経常利益は連続増益中なんだワン!
事業内容
ルネサスエレクトロニクスは、主に以下の2つの事業を展開しています。
- 産業・インフラ・IoT事業…FA(ファクトリーオートメーション)、基地局、家電向けに半導体を提供
- 自動車事業…自動車エンジン・車体制御、車載情報機器(カーナビ等)向けに半導体を提供
実際に、2024年12月期の売上高と営業利益の内訳を見てみましょう。







若干自動車の方が、比率が高いね!
事業展開
日本国内だけでなく、世界で12もの生産拠点を構えています。
そして、世界の主な国・地域に研究施設をおき、研究・開発を行ないつつ、営業活動も行なっています。
同社で働いている従業員は、世界全体で2万人以上にものぼります。
また、地域ごとの売上高は以下のようになっています。
地域 | 23年12月期 | 24年12月期 |
---|---|---|
中国 | 359,069 | 375,214 |
アジア(中国除く) | 310,580 | 300,786 |
日本 | 376,658 | 283,663 |
欧州 | 261,917 | 230,627 |
北米 | 155,878 | 155,628 |
その他 | 5,313 | 2,561 |
合計 | 1,469,415 | 1,348,479 |



中国以外は減収だったんだね…
続いて、各地域が売上高に占める割合を見てみましょう。





世界中で幅広く事業展開しているんだね!
実は、同社は意図的に販売地域やプロダクトを分散させています。
例えば、プロダクトミックスや多様な供給先といった方法を取っています。





分散効果でリスクも低減させているんだね!
また、多様な人材ポートフォリオにより社内でのシナジー実現も目指しています。
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ルネサスエレクトロニクスの業績


次に、同社の業績と今後の見通しについて見ていきましょう。
業績:2024年12月期
2024年12月期の連結決算は以下の通りです。
(単位:百万円) | FY12/23 | FY12/24 | 増減率 |
---|---|---|---|
営業収益 | 1,469,415 | 1,348,479 | -8.2% |
営業利益 | 390,766 | 222,977 | -42.9% |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 337,086 | 219,084 | -35.0% |
営業収益は前年度より8.2%減の1.3兆円となりました。
営業利益も前年度より42.9%減の2,229億円と減収減益になりました。
理由として、以下の3つが挙げられます。
- 産業・インフラ・IoT向け事業の需要低迷
産業・インフラ・IoT分野において需要が弱まり、売上が大幅に減少しました。このセグメントは特に苦戦していて、営業利益も大幅に悪化しました。 - 在庫調整と工場稼働率の低下
高水準の在庫を削減するための調整を進めた結果、工場稼働率が低下。これにより、売上総利益率や営業利益率が悪化しました。 - 製品ミックスの悪化と研究開発費の増加
製品ミックスの悪化が利益率を押し下げたほか、研究開発費の増加も営業利益を圧迫しました。



決算説明では、第4四半期については「想定以上にチャネル在庫を減らすことができた。全体として底を打った」と柴田社長の見解もあったワン!
過去5年間の業績推移は以下の通りです。





24年12月期から苦戦しているけど、また盛り返すのに期待だね!
ルネサスエレクトロニクス株は買うべき?





ルネサスエレクトロニクスの株は今が買い時なの?
前述したとおり、同社の収益構造は半導体事業となっています。
そのため、株価の上下要因として、半導体市場の動向が大きく関わってきます。
昨今の半導体市場では競争が激化してきています。
過去5年間でM&Aや市場撤退などで、時価総額1000億円以上の企業が約1/3に、時価総額が1000億〜1兆円の企業が半分近くにまで減っています。



半導体銘柄の中でも技術力が高く、成長性が見込める企業を見極める必要があるね!
世界半導体市場統計(WSTS)は、今年の半導体市場の成長率見通しを13.9%としています。



市場の高い成長が見込まれているんだね!
しかし、この値はWSTSが8月に従来予想の16.3%から引き下げたものです。
また、2023年の成長率予測は4.6%にとどまり、19年以降で最も低い伸びにとどまる見通しです。



半導体関連銘柄は買わないほうがいいのかな…
依然とプラス成長ですし、今年に関しては2桁成長と成長市場です。
WSTSによれば、来年の売上の伸びは日本が5%と地域別で最高となる見通しです。
米州が4.8%、アジア太平洋が4.7%と続き、ロシアのウクライナ侵攻が大陸全体の経済に波及している欧州の伸びは3.2%にとどまる見通しとなっています。
日本での売上も一定割合ある同社は、堅調な株価推移が見込めそうです。
現在の株価とともに、各証券会社の株式アナリストによるレーティング・目標株価についても見てみましょう。
発表日 | 証券会社 | レーティング | 目標株価 | 株価との乖離率 |
---|---|---|---|---|
2025/02/07 | マッコーリー | OP継続 | 2,700 → 3,400 | +34.39% |
2025/02/07 | モルガンS | Over継続 | 2,700 → 2,900 | +14.62% |
2025/02/07 | GS | 買い継続 | 2,600 → 2,700 | +6.72% |
2024/11/20 | 野村 | Buy継続 | 3,100 → 2,700 | +6.72% |
2024/10/10 | みずほ | 買い継続 | 4,000 → 2,700 | +6.72% |
2024/10/04 | BofA | 買い継続 | 3,400 → 3,100 | +22.53% |
2024/07/03 | SMBC日興 | 1継続 | 3,200 → 3,700 | +46.25% |
2024/05/09 | 岩井コスモ | A → B格下げ | 3,300 → 2,700 | +6.72% |



買いの評価がならんでいるね。
直近6ヶ月間の目標株価の平均値は、2,917円となっています。
2025年2月26日時点の終値が2,530円であることを考えると、多くの証券会社のアナリストは株価は上がると考えていることが分かります。
是非参考にしてみて下さい。



あくまでも参考程度にするんだワン!
まとめ【ルネサスエレクトロニクス】


今回は、ルネサスエレクトロニクス株の現状と今後の動向をご紹介しました。
最後に、この記事の結論をおさらいします。
- 車載用の半導体に強みがある
- 総務省による5G基地局の増加で成長が期待できる
- ルネサスエレクトロニクス株を「買い」と評価するアナリストが多い