今回はIPO企業の中から、 7月18日に東証スタンダードに上場予定のみのや(386A) をご紹介します。
みのやは、 菓子専門店「おかしのまちおか」をチェーン展開し、関東圏、中京圏及び関西圏にドミナント出店を行う菓子小売事業を展開する企業です。
想定時価総額は50.4億円で、小売業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
みのやのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 7月18日(金) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,440円から、1,440円~1,871円 |
企業Webサイト | https://www.machioka.co.jp/ |
取り扱い証券 | みずほ証券(主)、東海東京証券、丸三証券、岩井コスモ証券、むさし証券 など |

主幹事はみずほ証券だよ!
みのやのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,440円 |
---|---|
仮条件 | 6月30日(月)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 7月2日(水)~7月8日(火) |
当選発表日 | 7月9日(水) |
公開価格 | 7月9日(水)発表予定 |
申込期間 | 7月10日(木)~7月15日(火) |
上場日 | 7月18日(金) |
初値 | 7月18日(金)発表予定 |



まずは仮条件がどうなるか注目だよ。


みのやのIPO初値予想


想定時価総額50.4億円、吸収金額11.6億円の中小型案件です。
公募比率が71.4%と高く、VC保有率も3.33%と低水準であることから、売り圧力が比較的弱い構造となっている点は評価できます。
前期の売上高成長率が11.9%と安定した成長を示し、経常利益率も4.6%を確保しており、菓子小売業としては堅実な業績基盤を築いています。
一方で、スタンダード市場上場で事業内容にトレンド性が乏しい点は、投資家の関心を集めにくい要因となる可能性があります。
マーケット環境は比較的良好で競合IPO案件も少ないものの、全体的には安定性重視の保守的な案件と評価されそうです。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,440円~1,871円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
みのやの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
当選しやすい証券会社ランキング



なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |



松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!


大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社マサキコーポレーションは代表取締役社長正木宏和氏の資産管理会社です。
また第2位の正木宏和氏は同社の代表取締役社長で、両者を合わせると全体の68.2%を占める同族企業となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社マサキコーポレーション | 36.33% |
正木 宏和 | 31.87% |
おかしのまちおか従業員持株会 | 9.13% |
内田 和枝 | 9.00% |
正木 美惠 | 3.33% |
むさしの地域創生推進ファンド投資事業有限責任組合 | 3.33% |
株式会社武蔵野銀行 | 1.67% |
正木 惇也 | 1.00% |
正木 友梨 | 1.00% |
正木 理子 | 1.00% |



創業者一族と従業員が大半を占める安定した株主構成で、VC保有比率は3.33%と低水準となっているね!
みのやの業績情報




決算期 | 2020年6月 | 2021年6月 | 2022年6月 | 2023年6月 | 2024年6月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 17,543 | 16,976 | 18,096 | 20,142 | 22,540 |
成長率 | ー | -3.2% | +6.6% | +11.3% | +11.9% |
経常利益 | -42 | 220 | 377 | 723 | 1,045 |
成長率 | ー | ー | +71.4% | +91.8% | +44.5% |
経常利益率 | 0% | 1.3% | 2.1% | 3.6% | 4.6% |
当期純利益 | -88 | 109 | 211 | 391 | 714 |
成長率 | ー | ー | +93.6% | +85.3% | +82.6% |
EPS | -29.4 | 36.5 | 70.3 | 130.4 | 238.0 |
BPS | 372.1 | 393.3 | 466.5 | 595.2 | 833.3 |
単位(売上・利益):百万円
※2024年2月6日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2020年6月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
売上高は2020年の1億7,543万円から2024年には2億2,540万円へと着実に伸長しており、堅実な成長を遂げていることが分かります。
経常利益も同様に回復基調をたどり、2020年の赤字から脱却し、2024年には1,045万円と着実な黒字転換を果たしています。
さらに、当期純利益も5年間で大幅に改善し、2024年には714万円を計上するなど、財務基盤の強化が着実に進んでいるのです。
EPS・BPSも共に右肩上がりで推移しており、特にEPSは4年間で6倍以上、BPSは約2.2倍に拡大しています。



株主価値の向上が着実に図られていると言えるね!
こうした一連の数値からは、みのやの収益力・成長力の高さがうかがえ、今後のさらなる事業展開や資本政策への期待が高まるでしょう。
みのやの事業内容
みのやは、菓子専門店「おかしのまちおか」をチェーン展開し、関東圏、中京圏及び関西圏に地域密着型の店舗展開を行う企業です。
「お菓子を通じて人と人との繋がりを大切にし、社会への奉仕の精神を常に忘れることなく弛まぬ経営努力をする」を経営理念に掲げています。
同社は菓子小売事業の単一セグメントですが、以下の2つの特徴の店舗を展開しています。
路面店事業
路面店は、駅前立地や商店街を中心に展開する同社の基幹業態です。


- 店舗数: 83店舗(2025年5月末時点)
- 展開エリア: 関東圏のみ
- 特徴:赤い看板と大きなキャンディのロゴマークで高い認知度を実現
乗降客の多い主要な駅前立地や商店街を中心に出店し、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の利用が見られています。
地域イベントや保育園・幼稚園、町内会等のイベントに係る特注対応にも積極的に取り組み、地域に根差した店舗運営を展開しています。
ショッピングセンター店事業


ショッピングセンター店(SC店)は、郊外型商業施設を中心とした成長業態です。
- 店舗数:124店舗(2025年5月末時点)
- 展開エリア: 関東圏、中京圏、関西圏
- 特徴:天候に左右されにくく安定した集客力を持つ
郊外ロードサイドの大型商業施設や一部百貨店に出店し、家族連れを中心とした幅広い顧客層の獲得を図っています。
SC店独自の集客力を活かし、天候や気温等の外的要因に左右されにくい安定した営業基盤を構築しています。
今後も関東圏、中京圏、関西圏でのドミナント出店を継続し、地域密着型のリージョナルチェーン展開を推進していく計画です。



菓子小売業は生活に密着した安定した業界で、地域密着の多店舗展開が強みなんだワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
エレベーターコミュニケーションズ | 4/25 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.29倍 |
LIFE CREATE | 4/24 | D(1.0倍未満) | 1.02倍 |
デジタルグリッド | 4/22 | D(1.0倍未満) | 1.17倍 |
IACEトラベル | 4/7 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 0.86倍 |
ジグザグ | 3/31 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.35倍 |
4月のIPOは予想に近い結果となりましたが、一方で初値を下回るケースもありました。
足もとでは中小型株が好調のため、複数社のIPOが控える6、7月も相場が続くことに期待です。
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